クロウリーと甦る秘神 (アレイスター・クロウリー著作集 別巻3)

著者 : アレイスター・クロウリー 植松靖夫

• 国書刊行会 (1994年3月1日発売)

感想・レビュー・書評

[esotericaさんの感想 · 2013年8月16日]

クロウリー最晩年の弟子、ケネス・グラントによるクロウリーの性魔術とその儀式体系の研究書。タイトルにある秘神とは、クンダリーニの上昇により呼び出される隠れた神のこと。本書の中でグラントは、クロウリーの性魔術とカーリ神を祀る古代タントラとの比較を行い、また夢の操作による、地球外の存在との接触・交信についても一章を割いているが、彼の言う「夢」は睡眠中の物に限らない、夢想、白昼夢、幻覚、幻視なども含まれていることに注意が必要。クンダリーニの覚醒についても、一般に言われているヨガや仙道とは別の方法についても簡潔に述べられているし、占星術、神話、魔術・秘密結社、その他の秘教に関する圧倒的な知識が惜しげもなく披露されていて、ページを開くたびに発見が止まらない書。

[benioさんの感想 · 2006年5月14日]

アレイスター・クロウリーと甦る秘神

著者プロフィール

1875年～1947年。イギリスの神秘主義者、魔術師。 ケンブリッジ大学在学中に「黄金の夜明け団」に入団。その後世界各国遍歴の旅に出、神秘主義結社を開設して数多くのオカルティズム文献を著述した。

「2022年 『法の書　〔増補新訳〕　【普及版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」