- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336038500
感想・レビュー・書評
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初めてのアントニイ・ギルバート。(だから、評価は少し甘い。)
実は女性作家。先日、論創社さんから『灯火管制』が出版されたので、1つ前のこの作品(同じく第二次世界大戦下での英国が舞台)を先に読みました。
アガサという登場人物もあって、少しクリスティーの雰囲気も感じながら、クリスティーとはまた違ったストーリーテリングの上手さで、久しぶりに読書が捗りました。謎という謎はなさそうで、作者の仕掛けたトリックに見事に引っかかった自分。。。そして、真相が明らかになったように思われて、最後までどう転ぶのか分からず、読ませてくれました。
探偵役の弁護士クルックを始め、登場人物は皆個性的で、これはクルックの登場する他の作品も楽しみです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
青髭ものというのかこういうのは。オールドミスを食い物にする結婚詐欺の話。新聞広告で獲物を探すというのもそんな時代もあったのかという感じだが、百通もの応募があるというのもにわかに信じがたい。それはともかく前半は騙されている女と騙す男の話が坦々とつづられる。いつ事件が起こるのだろうと待ち構えていると、女性の友人が訪ねてきて幽霊騒ぎが起こる。きちんと読まないとそこでだまされる。後半は男の正体に気づいた女が逃亡を企てるところで男に見つかって事件となる。そして男の逃亡劇と探偵の追跡がはじまる。ところがその先にまた意外な事実が表れて事態は急転。なかなかうまい。サスペンスとしてもミステリとしてもよくできている。しかし周到な青髭の計画と訴追逃れの方策には感心する。
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<pre><b>新聞広告で知り合った男と結婚したアガサは、やが
て夫の行動に疑惑を抱き始めた。若くハンサムな夫
エドマンドのもうひとつの顔、幽霊が出るという人
里離れた家で暮らすアガサの胸に忍び寄る不安の黒
い影。エドマンドは果して恐るべき青髭なのか。そ
して、ある日彼女は秘密の扉をあけた…サスペンス
フルな序盤から本格味豊かな後半へ、巧みなストー
リーテリングで読者を翻弄する、アントニイ・ギル
バートの代表作。</b>
(「BOOK」データベースより)
資料番号:010472470
請求記号:933.7/セ/20
形態:図書</pre>