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- Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336044419
感想・レビュー・書評
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旧家の伝統的な舞踊というか寸劇の最中の舞台で道化役の老人が斬首される。容疑者である踊り手たちは衆人環視の中という不可能犯罪。最後に意外なトリックが明かされて幕となる。ということなんだけど。独特な末弟を除いて没個性な5人兄弟とか、登場人物が限られるわりにはそれぞれが魅力に乏しく読んでいて盛り上がらない。傍観者というか狂言回しのような立場の外部研究者ビュンツ夫人が重要な役回りをしているところが数少ない華か。アレン警部たちの捜査も地味だし、いま一つ感。
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本書はクリスティー、セイヤーズ、アリンガムと並ぶ4大英国女流推理小説作家と称されるマーシュ女史の代表作と言っても過言ではありません。
彼女は87年の人生の中で32冊の長編推理小説を刊行しているのですが、残念ながらそのほとんどは日本では読めません。
著者の全作品に登場するスコットランドヤードのロデリック・アレン警視が探偵役です。
本書にはマーシュお得意の演劇的要素がてんこ盛り、さらには殺人がド派手で、謎解き要素も最後まで面白さを持ちつつストーリーが展開していきます。
イングランドの南にあるお屋敷マーディアン・キャッスルで毎年冬至の訪れと共に催される民族舞踊の舞台の最中に道化役の男が首を切り落とされるという不可能犯罪が扱われています。
最後に全員を集めて事件を再現して驚くべき真相と犯人を暴くアレン警視のやり方が演劇的で興奮します。
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