- Amazon.co.jp ・本 (749ページ)
- / ISBN・EAN: 9784336045294
作品紹介・あらすじ
世界史や個人の伝記にまつわる、わけのわからない言葉、間違い、誤綴、莫迦げた考え、大胆すぎる仮説を含む。それに加えてかなりの数の愚かしい言葉、ありとあらゆる種類の狂気や空想、空疎な駄弁もあり。
感想・レビュー・書評
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ものしごく面白かったです。
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昔のインテリが書き残した珍説愚説を収集した変な本。全部は読んでない。最初にパッと開いてこんな文章を目にしたときにはこんな本に4500円も使ったことを後悔した。
自転車は漕がなければ進まない。
「アントランシジャン」 一九〇六年十二月十四日
後悔しつつ斜め読みしていたら、アラブ人について書かれた箇所で吹き出してしまった。あまりにもひどすぎるwwww
砂漠のアラブ人は日なたの蠅のように戯れ、うごめいている。小柄で乾ききってつましく暮らす彼らは、灰で焼いたパンを油に浸けて少しだけ食べて生きている。頭の中も胃袋同様空っぽで、からからに乾いた脳髄には、どんな思想も学問も痕跡を残すことがない。あたかもアラビアの砂漠地帯の不毛な小石だらけの土壌には雨の痕跡が残らないのとよく似ている。(略)
ぴょこぴょこ動き回る道化のようなアラブ人をうち負かすのはいともたやすい。アラブ人はゴムでできたピエロのようなもので、殴ればぶっ倒れ、倒れればすぐにもとに戻る。(略)アラブ人は驚くほど多産である。その点でアラブ人を凌駕するのは鰊くらいのものではなかろうか。
ジャン・ルヴェル『我らが祖先のふところで』(一八八八)
日本人評も同じくらいひどいので注意w