切手帖とピンセット 1960年代グラフィック切手蒐集の愉しみ

著者 :
  • 国書刊行会
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336051134

作品紹介・あらすじ

切手がいちばん輝いていた1960年代。東欧、北欧、南米、アジアのカワイイ切手、イカシタ切手、1154枚にあふれるハピネスのデザイン。

感想・レビュー・書評

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  • かわいい切手ぎっしり満載!装丁も好みドンピシャ。
    切手だけじゃなくて、それにまつわる雑貨も興味深かったです。
    6/6枚組とか2/5枚組の様に、同シリーズのうち何枚が載ってますと言う表記は親切設計。
    気になるものはネットで調べて、幾つか買ってみようかなぁと。
    博物系、特に鉱物やきのこや植物に目がないので、もっと色々見てみたかったです。
    続編、熱烈に希望。

  • 1960sの切手がとにかく美しい。(切手が輝いていた時代だそうです)
    祖父江慎さんの装丁や図版の入れ方も、気持ちの良い一冊。
    外国の切手を一枚一枚、切手商で購入したことは一度、二度しかないけれど、これで気に入った図版を探しに行くのもいいなー。

    個人的には、あの味気ないさくら日本切手カタログを眺めて、古めかしい日本切手、どれ買おうかな…と吟味するのも乙。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      切手とかマッチラベルと言った小さな世界のカタログは見飽きないですね。
      加藤郁美 が倉敷意匠から出した「シガレット帖」も気になる(実物未見)。...
      切手とかマッチラベルと言った小さな世界のカタログは見飽きないですね。
      加藤郁美 が倉敷意匠から出した「シガレット帖」も気になる(実物未見)。。。
      http://www.classiky.co.jp/members/shopping/shopping.php?action=showProduct&product_id=4292
      2012/05/15
  • 切手にハマっていた小学生の頃を思い出す。
    あの頃だったら夢中で読んでいたな。

  • 小さな世界に魅了されました!

    ◆「切手帖とピンセット」加藤郁美/国書刊行会刊/公式ページ。
    http://www.gettosha.com/09-stamp/stamp.htm

  • この本はサブタイトルにもあるように、1960年代の世界のナイスデザイン切手を中心に、切手集めの愉しみかたを教えてくれる本なのですが、ブックデザインから内容までどこをとっても憎いぐらいの素晴らしい完成度になっています。

    デザインは特に手が込んでいて、帯と本体を割り印するように押された消印の陰影(いかにもスタンプインクで押されたような、印刷には見えない印刷)。
    表紙を外してみると洋書のようなかわいいデザインに赤い背中が効いている。(なんちゃって別布背表紙製本、だそうです)
    扉をめくると挟み込まれているのはグラシン紙。
    このような、随所に仕込まれたさまざまな仕掛けにもうひれ伏すしかありません。ブックデザインは祖父江慎さん。こんなに手が込んだ本を見つけることができたのは本当に嬉しかったです。

    一方で、中身のほうもそれはそれは濃い!
    可愛い切手やおもしろ切手、精巧すぎて怖い切手、そして素敵なデザインの消印などがぎっしりと。この1冊に紹介されている切手の数はなんと1154枚だそうです。
    正直、この一冊があれば自分で収集しなくてもいいのでは?という気にすらさせられてしまいます。

    そして、各ページに添えられたテキストの細かさにはひたすらびっくりです!普通なら欄外の脚注にでも使われていそうな極小文字でぎっしりと、切手の絵柄紹介やその切手を入手したときの喜びなどが綴られています。

    郵便にまつわるエピソードや切手収集愛好家の有名人によるコラムも楽しくて、切手ミュージアムを一館持っている、この本があればそんな気分に間違いなくひたることができます。

    特にわたしがつぼだったのは、「なんだか気になる切手集」のページ。そんな絵柄を真剣に発行するかな?というようなおもしろ切手の行進に、もうおかしくて腹がよじれそう。

    中身があまりにもぎゅうぎゅう詰めな1冊のため、何度読み終わっても読みきった気がせず、また、はじめから読みたくなってしまう。お値段は安くはありませんが、いつまででも楽しめるという点ではこんなにコストパフォーマンスの優秀な本、なかなかないでしょう!
    著者の加藤さんのあとがきの中に、この本の出生の秘密が明かされているのも興味深いです。「カワイイ切手の本」とだまして企画を通し、そのあとは暴走によりこの一冊をここまで仕上げたのだそうで、この本に関わった方々の切手への惜しみなき愛とともに、丁寧に本を造りたい、という真剣さが詰まった1冊です。

    【2010.12.25 Blogより。】

  • 切手というと地味なイメージがありますが、「こんなにきれいで楽しいものか!」と驚くことまちがいなしです。1154枚の切手がページを飾っていて、切手の美しさもさることながら、本のデザインがまたすばらしいです。

    【九州大学】ペンネーム:ふうせんかずら

  • この本の影響で、小学校時代に流行ってた(70年代終わり)切手収集が復活しかけてます(自分)。10年ぶりの国際的切手展が横浜で2011年夏にあるし、日本郵趣協会側でおすすめしてもいい本なのでは。スタンプショウの客層を見ても、女性は少なくないし、この本のようなお洒落とかデザイン方面からのアプローチをすれば、切手収集趣味はまだ有望と思います。

  • 60年代切手コレクター

    切手が輝いていた1960年代。
    その要因はプロパガンダとしての社会要因もあるだろうが、それにしても芸術作品のように素晴らしいものから主義を訴える見え見えの戦略を謳うものまでさまざま。
    印象としては、東洋の切手は「画」、西洋は「デザイン、絵」という感じ。
    国内にいながらにして、世界を旅しているような気になれる。
    切手はそのような意味では素晴らしい発明だ。

    初見はクリスマスシール。
    元々はチャリティーとして始まったらしいが、今も一般的なのだろうか?
    クリスマスの文化が薄い日本では流行らなく、残念。

    柱のコメントが最後のほうはかなり面白かったのだが、ページによって担当者が違うのだろうか・・・?

  • 意外だったのは北朝鮮の切手の可愛さです。私が持っている北朝鮮の切手はあまり可愛くありません。でも探せばあるんだなぁと。これからも根気よく探していきたいです。

  • 色々な切手をパラパラ眺めて楽しい。
    切手にも時代背景があり、思想がある。中国やソ連はプロパガンダにも使われていると知って、驚いた。
    チェコやルクセンブルグの切手が非常にかわいらしい。
    三角形の切手や、クリスマス用の一連シート全体に絵柄が描かれているものは、惜しくて使えなさそう。保存用と使用用に1枚ずつだね。

    鉱物切手欲しいなー外国の古切手なんて、なかなか売ってなさそうだな……

    自分で作るか。

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著者プロフィール

北海道生まれ。早稲田大学文学部哲学科卒。作品社で『ヘンリー・ダーガー 非現実の王国で』など編集ののち独立、月兎社主宰。著書に『増補新版 切手帖とピンセット』(国書刊行会)、『シガレット帖』『どうぶつ帖』(以上、倉敷意匠計画室)。

「2022年 『増補新版 にっぽんのかわいいタイル 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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