事物の感覚と魔術について

  • 国書刊行会
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 37
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784336074430

作品紹介・あらすじ

ルネサンス――
百科全書的哲人による自然魔術の書

『太陽の都』で知られる、異端の修道士カンパネッラ
足かけ28年の獄中生活に物した主著の一冊、遂に完訳!

神を戴き、天上界のマクロコスモスは地上界たるミクロコスモスを照応する。「力」「愛」「知」を基本原理(プリマリタ)に、その視線は広く森羅万象へ――あらゆるものは「感覚」する。感覚なければ世界は混沌(カオス)と化する。神のもとに魔術は存在し、かたや似非魔術も存在し、カンパネッラはそれを暴く。魔術から科学へ、その移行期のルネサンス末期にあった「自然魔術」の大いなる隠微(オカルト)哲学体系。ヘルメス思想も色濃き、反アリストテレスの書。

「隠微(オカルト)哲学の驚くべき部分では、世界が生ける神と善智の像(かたち)で成っていて、森羅万象あらゆる部分やその粒子にも感覚が在る。その感覚は留意すべきほどに明暗が歴然とし、万事につけ一致点が見出せる。万物の理法や自然の秘密の幕の裡(うち)が明白になるのである」(本書「序」)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 魔術師列伝 | web太陽 ― webtaiyo ―
     第8回 トンマーゾ・カンパネッラ(1568―1639年)(1)
    https://webtaiyo.com/culture/3216/

    事物の感覚と魔術について|国書刊行会
    https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336074430/

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

トンマーゾ・カンパネッラ
南イタリア・カラブリア州の山村スティーロ生まれ。実家が貧困のため学校に通えずも神童の誉が高く、早晩詩作で頭角を現わす。14歳でドミニコ会の修道士になり、以後、修道院の図書館の本を渉猟し、反アリストテレス主義の立場を標榜。自然哲学者ベルナルディーノ・テレジオに私淑。ローマ教会から異端視され北イタリアへと逃亡、ガリレオ・ガリレイと親交を結ぶ。カラブリアに帰還後、スペイン当局の圧政下にある民衆を救おうと蜂起するも逮捕。ナポリの牢獄に足かけ28年間、ほぼ軟禁状態で過ごす。その間、旺盛な執筆力を発揮。出獄後、ドミニコ会から神学教授を授かり、異端の嫌疑の危険にフランスに亡命。パリのドミニコ会の宿坊にて死去(享年71)。邦訳に『太陽の都』(岩波文庫)、『ガリレオの弁明』(ちくま学芸文庫)、『哲学詩集』(水声社)など。

「2022年 『事物の感覚と魔術について』 で使われていた紹介文から引用しています。」

トンマーゾ・カンパネッラの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×