- Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
- / ISBN・EAN: 9784338022019
感想・レビュー・書評
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夏休み、子供達と一緒に。読み語りを聞きながら、息子は怖いからもうやめてと目を背けようとした。辛いけれど読まなければ、知らなければいけない本なんだよ。
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1945年8月6日。両親と朝食を食べていたみいちゃんは突然、閃光に包まれた。気がついた時、みいちゃん一家は家の下敷きに。燃える家から這い出し、負傷した父を背負った母に手を引かれ、みいちゃんは火の海の中へ。そこには地獄よりも恐ろしい光景が……。
図書館本。
存在を知っていたが、今更ながら初めて読んだ。
実は私は、この方の絵がちょっと苦手で……。
小学校低学年の時に読んだ「手ながの目」という絵本がこの方の絵で、ストーリーも絵もなんだか気味が悪く、苦手意識がこびりついてしまった。
代表作「原爆の図」よりは表現がおとなしめだと思うが、惨状の連続には違いないので、苦手な人は無理に読まない方が良いかもしれない。
本作で衝撃的だったのは、中盤あたりに描かれた黒い鳥。甲骨文字みたいな見た目だけど、何じゃこれ?と思ったら……なんと、羽が燃えて飛べなくなったツバメだとのこと。言葉にならない。
ある女性の体験談と、作者自身が原爆投下後の広島での実体験に基づいた絵本だそうで。
犠牲者が日本人だけではないことにも触れられている。
読むのは結構キツいかもしれないが、耐えられそうな人は一度読んでいただきたい。 -
今年も八月がきた。何となく棚から引っ張り出してみると埃で大変。埃を拭ってページを繰り始める。もう読んであげる小さな子供がいるわけでもない。絵本の棚を探る子供もいない。それでも、声に出して読んでみる。いろんなことが思い出されて、涙が出る。
古い本には、内容と一緒に「読んだ歴史」が積もっているようだ。せっかくだからブログにも紹介を描いた。読んでみてください。
https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202008060000/ -
まさに地獄絵図。ピカは人が落とさにゃ落ちてこん。その通り!!!
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怖い。
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少し長いですが二年生と年長の子どもと夢中に聞いていました。絵が入っているし、言葉もわかりやすいので小さい子どもにもおすすめです。
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「みいちゃんはそのとき、お父さん、お母さんと一緒に朝ごはんを食べていた。小さなお茶碗をかかえ、赤いお箸を握って。1945年8月6日午前8時15分、広島に落とされた原子爆弾は広島の町の上で爆発。爆風が一瞬のうちに建物を壊し、草も木も家もない焼け野原にかけた。赤い箸を手から離せなくなったみいちゃんが、箸を持ち続けながら避難をするさまが物語の経糸のようになっていく。最終場面の灯篭長w氏の鮮やかな絵が希望の光となる。
<原爆の図>を夫の丸木位里とともに描いた作者が、展覧会場で出会った「みいちゃん」の話をもとにこの本を制作。あとがきには未来の子どもたちへの「遺言」とある。」(別冊太陽『こわい絵本』の紹介より) -
第27回アワヒニビブリオバトル「心に残る絵本」で発表された本です。
チャンプ本
2017.07.04