- Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
- / ISBN・EAN: 9784338222129
作品紹介・あらすじ
頭の先からしっぽの先まで真っ黒なカラスネコのチャック。やさしいユキヒメかあさんやきょうだいとの別れ、ネコマタのひいひいじいさんブラックブラックとの出会い。さまざまなひととの出会いが子ネコのチャックを成長させていく。
感想・レビュー・書評
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タイトルの猫が主人公。落ちこぼれが一人前になるまでの紆余曲折を描いた成長物語かなぁ。事もうまく運ぶし、結構ありきたりな感じかもしれない。でも、自分の力でなんとかしなければいけない、生きていかなければいけない、と言うチャックの姿勢がぶれずにあって、そういう所は良いなぁとも思いました。
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ホコリっていうのはね、自分を好きになって、自分をたいせつにして、いっしょうけんめい生きていくことだよ。わかったかい? p15
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かめの森幼稚園の園庭の土管の中で、のらねこの子どもが5匹生まれました。
しばらくしてお母さんネコがいなくなってしまい、子ねこたちは幼稚園の子供たちにもらわれていきましたが、一番下のまっ黒な子ねこチャックだけが残ってしまいました。
ひとりぼっちでがんばるチャックだけれど、鳴き声が気味悪いと、周りの人間に嫌われてしまいました。
チャックはお母さんが言っていたことを思い出しました。
「五月山にクロベエという名のひいひいおじいちゃんがいるから、困ったら訪ねて行きなさい」
カラスのカンザブロウに聞いた話だと、五月山にいる黒猫は、ブラック・ブラックというバケネコしかいないようです。
コウモリのキチジロウの話だと、クロベエという猫は、大昔は尊敬されていたけれど、今は有名な悪者のバケネコだと言います。
チャックは本当かどうか確かめようと、五月山に向かいました。