- Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
- / ISBN・EAN: 9784338287241
作品紹介・あらすじ
献身的な補助犬チェスターの視点で描く、自閉症の男の子とのふしぎな友情の物語。
感想・レビュー・書評
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愛犬と会話ができたらどれだけ楽しいか。でも会話が出来ないと思っているのはこちら側で、犬はいつも何かを伝えようとしているのかもしれない。それに気づいてあげれたら…。この本を読んで、愛犬ともっとコミュニケーションをとりたい!と思った。
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補助犬になることを目指して訓練に励んでいたチェスターは、テストに失敗してしまう。ペットとして引き取られた家には、自閉症の少年ガスがいた。チェスターはなんとかガスの力になりたいと思うが…。犬と人が心と心で通じ合う。犬のチェスターの視点で語られているのに、登場人物一人一人の心の動きがリアルに描かれ、引き込まれる物語。
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犬目線のノンフィクションは取材が大変だったでしょう?……とウッカリ錯覚するほど、チェスターの語りがリアルで応援したくなる。
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チョコレート色の補助犬のラブラドールレトリバーのチェスターの目線から語られるはなし。日本では補助犬というものは認知されていないけど、外国では一般的なのかな。アンナ・ウォルツの『おいでアラスカ』も補助犬の話だったな。
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大きい音が苦手で補助犬になりそこねた犬のチェスター視点でずっとつづられる物語。チェスターは、自閉症のガスという男の子の家で、サポート犬の仕事をすることになる。
ガスは発話障害があって、両親にも自分の思いを伝えられない。でもチェスターが粘り強く寄りそううちに、ときどきガスとチェスターは心のなかで会話できるようになる。やがてガスには自閉症だけでなくてんかんもあることがわかって、学校に通ううえでもさまざまな困難が生じる……。
著者の実体験(息子さんが自閉症)に基づいているということもあり、学校で四角四面の対応をする先生などは、きっといるんだろうなあと。母親のサラが、1度はホームスクールを選択するのだけど、そのとき家に通ってくる先生達がそろいもそろってダメな教師であることに驚かされた。自閉症のための特別な訓練を受けた先生達じゃないのかな? 実際にこんな感じなのか? うーむ。
そんなこんなで、もどかしくなったりつらくなったりする場面も多々ありつつ読了。犬好きの人ならすんなり楽しめるのか、ちょっときいてみたい。