- Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
- / ISBN・EAN: 9784338297042
作品紹介・あらすじ
霧隠才蔵は伊賀の里で幼い弟と共に暮らしていた。忍びたちの不在をねらい、何者かが里に奇襲をかける。はたして才蔵の弟は無事なのか!? 真田十勇士が十勇士となる前のサイドストーリー。表題作を含む三編を収録。
感想・レビュー・書評
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本編で十勇士たちのキャラクターが気に入った人にはちょうどよい感じで前日譚を3つの短編で描いてくれます。一つ目が霧隠才蔵とその弟の話、二つ目は伊佐入道と由利鎌之助の話、三つ目は猿飛佐助の話です。
個人的には才蔵の話が読む前からとても気になっていた話でした。というのは、才蔵とその弟のエピソードがあることは本編に少しずつ小出しにされていたので、物語にわかっていることと予想がありました。それでその予想通りに、かわいらしい弟や、兄弟の愛らしい関係の描写が始まると私はますます心配しながら読み進めたわけです。が、どんな結末になったかはここでは明かすべきではありませんね。
二つ目は、女たらしのあの人と容姿端麗でストイックなあの人が道中で出会う冒険の話で、これは彼らのキャラクターからして納得感のあるお話でした。三つ目も佐助らしい感じだったかと思います。
私はこの本を読み聞かせに使ったのですが、小学校中学年の息子も、よく見知ったキャラクターの再度の登場と活躍に喜んでいましたね。読後感が良かったみたいで、最後のシーンで嬉しそうにしていました。キャラクターたちがその世界にまだ生きているという感覚を持たせてくれた、ちょうどいい外伝だったかと思います。 -
児童文学では珍しい、時代小説
真田十勇士
佐助、才蔵、清海、伊左…
十勇士になる前のお話し