- Amazon.co.jp ・本 (125ページ)
- / ISBN・EAN: 9784339078206
作品紹介・あらすじ
【書籍の特徴】
本書は、科学技術文書や技術論文、実験レポートの書きかたと発表のしかたについてまとめたものである。
科学技術文書は、数学の定理の証明のように、事実や論理の積み上げで作り上げ、誰が読んでも間違いなく同じ結論に達するように書かなければならない。そのためには、どのように技術文書をまとめればよいか。本書は、理工系の学生が悩む技術文書や技術論文、実験レポートの論理的な書きかたに、発表のしかたを含めて丁寧にまとめている。
【各章について】
本書は8章で構成されている。
1章では代表的な技術文書についてその種類と特徴について説明する。続く2章では、研究者が研究を進めたり、技術者が技術開発を進めたりする上で、持つべき研究者・技術者の倫理と、研究活動によって得られた成果や開発した技術である知的財産権について学ぶ。
技術報告書や研究・技術論文を書く前に、まとめようとしている文書がどのような位置づけにあるのか、既に発行されている他の文献との関連も含めてはっきりさせる必要がある。そのための文献調査について3章で述べる。続く4章においては、技術文書で使用する記号や文書の書式を統一して、誰が読んでも誤解しないような記述について説明し、5章では得られた実験や計算で得られた結果をわかりやすく表現するための、研究成果のまとめ方について紹介する。
具体的な論文の組立てかたについては6章にまとめ、7章においては作成した論文原稿をいよいよ学術論文誌に投稿し、学術誌に掲載されるまでのプロセスについて説明する。最後の8章では研究成果を発表するときのプレゼンのしかたについて説明している。
加えて興味深い予備知識や関連の話題をコーヒーブレイクのコーナーで取り上げている。
【著者からのメッセージ】
たいていの理系の学生は、文章をまとめるのが苦手な場合が多い。しかし科学技術文書を書くときの文章は、いわゆる国語教科の作文や感想文の類とは違うので、そんなに心配する必要はない。なぜなら科学技術文書は、読み手の想像力をかき立てるような、繊細で微妙な文章表現は必要なく、誰が読んでも間違いなく同じ結論に達するように書かなければならない。
理工系の研究者が研究し、技術者が開発した大部分の成果は決して派手ではないが、長い時間をかけた実験や解析、開発の積み重ねに基づくものである。こうした新しい成果を研究論文としてまとめて学術論文誌に投稿したり、学会で発表したりすることは、科学技術者にとっての喜びである。
この本で示している技術文書作成の書式等は、あくまでも標準的なものを示している。もし文章書式等があらかじめ指定されていれば、何よりもそれを優先して作成することに注意してほしい。
文章を吟味するには、できるだけ紙の上に書いて何度も繰り返し読み返して推敲することを心掛け、その文章をパソコンに入力するときに、漢字変換ミスをしないように注意しよう。
感想・レビュー・書評
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取り扱っている範囲と記載粒度が適切で素晴らしいと思う。
しかし、大学に入学しばかりという想定読者を考慮すると、文章表現の硬さや古さは改善の余地があると感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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https://leaf.kyusan-u.ac.jp/opac/volume/1302217 -
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【請求記号】 407||SH
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