胸懐

著者 :
  • 幻冬舎
3.96
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感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344003514

作品紹介・あらすじ

大切な宝物GLAY、家族への愛情、恋人との別れ、詞と曲に込めた想い、音楽の可能性…。共有したい幸せ、耐え難い悲しみ。これまでのこと、そしてこれからのこと。日々、何に苦悩し、何に希望を見出しているのか-。函館で育った久保琢郎として、GLAYのリーダーとして、32年間秘めてきたすべてをありのままに綴った、TAKURO初の著書、堂々刊行。

感想・レビュー・書評

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  • 芸能人の本とみくびるなかれ・・なかなか読みごたえのある本
    というか、小学生高学年とか中学生の読書感想文にしたいような。あるいは、就職前に読んでおく。
    理想ばっかりの話かと思ったらびっくり、すごく現実を見つめている。
    実直な生き方と自由な生き方って相反するものかと思っていたけど同居できるのだと驚いた。

  • この本の発売当初に読んで以来、再読。当時はいちファンとしてやっぱりすごい人だなとただ感心したけど、歳を重ねて読んでみると、人間としても尊敬できるし、すごく自然で納得する言葉にすとんと落ちてきて、とても支えになる本だなぁと思った。考え方も変わっていなくて、だからこそ彼らが続けてきたのだろうし、彼らの音楽があるのだなぁと思ったし、だからこそずっと私は聴き続けていくのだろうと思う。永遠なんてない、だからこそ今を懸命に生きることが大切だし、同じ時間を共有できることを幸せに思う。

  • GLAYのリーダー、TAKUROの自伝。ちょうどわたしと同い年くらいの頃に書かれたもの。特にファンではなかったけれど、知り合いに進められて読んだ。
    読んでみて、言葉がすごく綺麗だと感じた。曲を聴くとまずメロディしか頭に入ってこないわたしなので、歌詞を意識したことはあまりなかったが、改めて歌詞をみてみると、心を打つ言葉たちが並んでいるのに気づいた。こういうところが、たくさんの人たちの心を癒したんだろうなと思う。
    最後に掲載されていた、アメリカのイラク攻撃に対する意見広告は涙が出そうになった。今の世界でも、もう一度見直さないといけないものだと思った。

  • 2003年に発売された、GLAYのリーダーTAKUROによる自伝本。
    本当、この人は詩人だなと思った。読みやすいし、文章もキレイだと思った。
    それを自分は天才だと思ってたけど、この本によるとTAKUROは天才タイプではないという。たくさん曲を作った結果だとのこと。それはもう本当、すごい努力をしてきたのだろうなと思う。手塚治虫は努力の天才といわれるけど、TAKUROもそんな感じだったんだろうな。
    とにかく、GLAYファンの一人としてはこの本は非常に面白かった。この本を書いた後だと、私生活ではTAKUROは結婚して子どもも生まれ、GLAYの活動としては個人事務所を立ち上げてTAKURO以外のメンバーの曲もシングル曲としてだすようになり、TAKUROが作った曲としては、『SAY YOUR DREAM』『Bible』『君にあえたら』『元号』なんて曲があるので、その後の第二弾も読んでみたいなと思った。
    子どものころは夜泣きがひどかったらしい。三歳のころから何年間も(小学3年生まで?)って、親が育児ノイローゼにならなくてよかったなと思う。
    それにしても、TERUの話が面白い。バンドに誘ったら特に迷うこともなく「いいよ」って、こういうところは変わらないんだなと思う。まあ、ボーカルになるというのは最初、躊躇していたようだけど(今じゃ普通に「いい声」って自画自賛してるけど)。
    なお、GLAYは一人でもかけたら解散するとのこと。逆に言うと、一人でもかけなかったら解散しないということだと思うので、コロナ禍が収まって、またライブにいける日を楽しみにしたいと思う。

  • 何度読んだか分かりません。影響受けまくりです。大好きです。

  • GLAYと、自分の可能性を信じ続けるきっかけになった本。昔1回読んで、失くしてしまったからもう一度買って読んでみた。やっぱり変わらない思いが込み上げてきた。これは人生のバイブルです。

  • 10年ぶりに読みました。あのときは高校生で、GLAYが単純に好きで、TAKUROの文章をただそのまま読んで感動したんだけど、今改めて読むと、本当に人としてすごく尊敬できるなと思いました。
    ただ夢を追い続けるだけではなく、しっかり現実を見ていて、自分にできることの範囲を理解していて。こういう考え方ができるようになりたいと思いました。

    永遠なんてない、だけど、その一瞬の幸せが永遠じゃないからこそ大事にしていかなきゃいけないなとつくづく思わされます。


    2013.5.17

  • もう読むのは何回目か。何年か一度は読もうと決めて十年余り。いつも傍にある本。GLAY TAKUROの個人的な価値観や人生は多くに知られるところではない。はっきり言って僕のように捻くれた人間には『また、綺麗事を』なんて思う節もある。でもだからこそ、GLAYの音楽に感動し、夢を見たのかもしれない。

  • 人生を変えた一冊。
    こんな懐の深い、心の温かい人だからこそ
    素晴らしい歌詞を書けるんだと納得。

  • 単にTAKUROさんのファンやから★5つというわけではない。
    私のまさに今直面していることについてもとても深く考えさせられた。

    永遠なんてない。でもだからこそ今というときを必死に生きて満足を得ようとする。

  • GLAYのギタリストでリーダー・TAKUROさんの自叙伝?半生記?
    いわゆるタレント本とカテゴライズされるようなエッセイですが、いちファンとしては心に沁みる1冊です。
    文章の端々にGLAYの名曲で聴いたフレーズが混じっていて、思わずニンマリもしました。
    幼少期のエピソードやメンバーとの出会い、GLAYというバンドが出来上がって世に知られるようになった過程、ひとりの女性との出会いと別れ、彼女から受けた多大なる影響……。
    改めてTAKUROさんという人は生まれながらの「詩人」で深みのある、人間としてとてもかっこいい人だと思いました。
    私が彼らに対して畏敬の念を抱く理由が解ったような気がします。

  • TAKUROって優しいんだな(薄くない人生の半自伝を読んでこの感想この体たらくに己の薄さを思い知るなど)
    眩しさと侘しさと言葉が綺麗でいい本だった。

  • ラジオで「夢があるのが必ずしも良いとは思わない。夢ばっかり追って日常の大事なことを見失うのはそれはそれで可哀想だもんね」というセリフを聞いた時、この人の人生への真摯さは他の追随を許さんなと思ったのがきっかけ。社会的成功と個人的挫折を積んだ人の随一の半自伝だった。

  • GLAYのTAKUROが家族のこと、GLAYのこと、東京進出期の苦しく客の入らない日々から日本を代表するロックバンドになって行くまで、ソウルメイト的な恋人との別れ、戦争に対する想いなど人生を綴ったエッセイ的なもの。

    とても懐かしい思い出に再会したような気分だ。全部、今でも覚えていた話ばかり。インタヴューで特集でメンバーのラジオで本で、くりかえし聞いた話だから。例外は彼女のことくらい。

    ずっとこの本が出てからいつか読もうと思いながらも避けてきたのは、中学三年間と高校1年ちょっと...私はGLAYファンであり大のTAKUROファンだったから、そしてこの頃道を違えたからだ。永遠なんてない、とこの本で彼は繰り返すけど、私だってそれを信じてたわけじゃない。だけど、中高生がキャーっと言って騒ぐような一時的な"好き"じゃあないんだと思ってたから、GLAYを、というよりGLAYの音楽を好きでい続けられなくなった事が結構苦しかったのだ。そんな時期に出た、当時ずっと付き合っていた彼女への想いも綴られたもの。嫉妬とは別の意味で客観的に受け止められる気がしなかった。ずっと彼の曲の根底にあった存在を知って、私がなんで共感を覚えたのかだけは分かったような気がした。

    なんだか気持ち悪い感想文だけど、彼の文体もある意味結構ロマンティックだった。向日葵みたいな明るさでちょっと話が大きくてコンプレックスを抱えながらも田舎の青年のまま変わらない部分を持つ彼、そのままの人柄を感じた。今日は奇しくも彼の誕生日、14歳だった私が憧れた27歳の彼ももう41歳...そして私自身が27歳。あの頃好きだったGLAYの音楽は今でも好きだけれど、彼があくまで世界と王道に向き合っていく音楽を鳴らし始めたのに比べ、私は自分の中の世界を痛みを伴いながらも抉り出して世界の真理に近づく、そういう音楽をあの頃求めて出会った。だから彼が彼女と別れたように、GLAYとの別れは必然だったような気もする。

    彼女のことは客観的に見ると、確かにままならなくて潔癖すぎる人に思える。重い喘息を抱えるがゆえ人とそういう距離感で生きてきた人なのかもしれない。私は歌の中の彼女を愛した青年のようになんだか彼女が愛おしく思えた。

    新聞広告が載ったとき、私はそれを表明した彼を誇らしく思ったし、あの詩を見て涙がにじんだ。ただその意図がジョン・レノン的なNO WARなのだと想っていたから、意外と冷静なんだなと今回わかってある意味ほっとした。中学生の私が考えていたように、彼はやっぱり私がこう在りたいと思った理想だった。ただああなる適性は私にはないと気づいちゃっただけなんだ。

    やっぱり私にとって彼らは過去だけど特別で、もう会えないけど元気でいてくれたらいいなと思う存在だ。その気持ちは残るものなんだなと本を読んで改めて思った。

  • 歌詞もまともに分からない。少年時代から好きだったGLAY。それは、曲のメロディーが奏でるTAKUROさんの世界観に凄くシンクロしていたのだと深く気づかせてくれた一冊です。僕にとってGLAYは、かけがえのないものそして代名詞なのです。また少しおいて読みたい。そんな一冊です。

  • GLAYのリーダーTAKUROの初著書の本で、
    この中には、TAKUROそしてGLAYの歩んできたことが書いてあり、
    すごく文章も綺麗で読んでいたら涙が流れるそんな作品です。

    名曲の歌詞の理由(意味)などを知ったときはすごく切ない気持ちになりました。

    もし、興味があったら読んで見て下さい(・∀・)/

  • 彼が様々な媒体で話してきたことが、一冊にまとめられているような内容。
    熱心なファンなら、聞いたことのある話がいくつも出てくるだろう。
    しかし、普段はすぐにちゃかしてしまう彼の、掘り下げた心情を窺い知ることができる一冊だ。

    実は、発売日に購入していたのだが、読んでしまうのが勿体無くて、今まで開いていなかった。
    やっと重い腰を上げて(?)読み始めたのだが、今度は読み終えてしまうのが勿体無い。
    切なさ、暖かさをかみしめて、ゆっくり味わって読みたい。

  • ■書名

    書名:胸懐
    著者:TAKURO

    ■概要

    GLAYのTAKUROさんの自叙伝

    ■感想

    前から気になっていたが、なかなか見つけられなかった一冊です。
    この度やっと見つけて購入し、読みました。

    芸能人の自叙伝としては、読み応えのある一冊でした。

    現在(2011年9月)のGLAYは、そこまで売れているアーティストでは
    無いと思いますが、色々なバンドが解散する中GLAYが続いているの
    は、この本にも書かれているように、メンバーの考え方と仲の良さ
    が釣り合っているからだと思います。

    現状を考えると、この本に書かれている事はとりわけ嘘でないと思
    います。

    まあ、彼女の事については、昔の彼女であり、現状は別の方とご結婚
    されていますので、過去の恋愛話として読めばよいと思います。
    (しかし、TAKUROさんは、昔の彼女さんのことを本当に好きだったみ
    たいですね。)

    GLAY、TAKUROさんが自分のできる範囲を認識して、音楽に紳士的に
    向き合っている姿が見えます。

    予想外に良い本でした。

    ■気になった点

    ・永遠なんてない。だから、今この一瞬大事にする

    ・人の心を打つのは、本当にやりたい音楽をやっている人間なのだ。

    ・自分の幸せとは、周りの人間の幸せ無ではありえない

    ・なぜ、歳をとったり、売れたりしたら人は変わらなければいけない
     んだろう。

    ・小さな波紋が広がって、大きな波紋になることはないと誰が言い
     切れる?

  • 特にファンという訳でもなかったのに、なぜか迷わずレジに向かった本。
    GLAYへの、TAKUROへの見方が変わった一冊。

  • この本読んでGLAYの関係性を知って、改めて彼らが演奏しているところを見ると、また違った見方ができて感慨深いです。GLAYに歴史ありですね。それにしても結構若い年齢でのメジャーデビューだったんですね。知らなかった。

  • GLAYのリーダーTAKUROが直筆した自伝書。貧乏な生活な中ハングリー精神で頑張る姿に心打たれる。個人的には幼い頃のTAKUROとTERUのやんちゃな回想録が微笑ましかった。GLAYの曲はLOVEバラードのイメージが強いが、それはTAKUROがアマチュア時代に支えてくれた彼女に対する歌詞が多い事。そして家族に対する愛。作曲活動に全身全霊を注ぎ込む彼の精神やプライドに感銘を受けた。

  • GLAYのTAKUROの半生を描いた本。
    歌詞に秘められた真実などがもっと触れられていたら、よかったと思う。
    が、バンドデビューまでの道のりが詳細に書かれており、次回から聴くときに意識せざるを得ないと思う。
    比喩表現などがややかっこわるい箇所があり、ちょっとマイナス。
    もちろん歌詞はいいと思います。

  • GLAYファンのバイブル。何度も何度も読み返してしまう。

  • まだまだたくさんの話がありそうですが、ファンとしては非常に読み応えのある本でした。

  • もしかしたら、GLAYの見方が120%変わるかもしれない。

    これを読んでから、HOWEVERを生半可な気持ちで聞けなくなりました(笑)

  • TAKUROさんのこれまでとこれからの話
    辛い時が多かったはずだけど
    だからこそたくさんの人達を幸せに出来るのかもしれない。
    そう思いました。


    美しい円、とGLAYを称したTAKUROさん。今も回り、進み続けるGLAYを深く知れる本だと思います。
    個人的には彼女の話と、まだ印刷所で働いていたころの話が好きです。

  • GLAYのギターTAKUROさんの本です。
    TAKUROさんの人生がわかり面白いです。

  • 発売され即買った。そして今行方知れず…
    読み返したい。文庫版買おうかな。

  • 永遠なんてない。

  • GLAY。

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