月に繭地には果実―From called “∀”Gundam

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (620ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344007659

作品紹介・あらすじ

かつて、地球を壊滅寸前まで追い込んでしまった人類。一部の者は月に逃れて地球の再生を待ち、残った人々はおぞましい滅亡の記憶を封印した。それから2000年の時を経て、月の民は地球帰還作戦を発動。決行に先駆け、地球に送り込まれた「献体」の中に、ひとりの少年がいた…。

感想・レビュー・書評

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  • 1999年放送の『∀ガンダム』のノベライズ版。度重なる戦争によって技術が後退した地球へ、地球帰還作戦を進める月の民「ムーンレィス」の少年が降り立つ...。
    『∀ガンダム』未視聴でも月が舞台のSF小説として十分楽しめます。

  • 装丁買い。文庫では三冊ですが、
    こちらは一冊ハードカバーになっていて、
    中身にもちょっとだけ安田氏のイラストが描かれています。

    はるか昔に戦争で汚染された地球を離れ、
    月に移住し、帰還の日を待ち続けていた人類。
    その一方、汚染された地球でそのまま日々の営みを続けていた人類。
    環境が回復したこの時、
    遂に月の人類は地球への帰還を計画し、実行に移し始めた。
    先遣隊として地球に降下した少年ロランは、
    月と地球の狭間で揺れることになる…。

    ∀ガンダム(∀=ターンエーと読む)
    というアニメ作品のノベライズですが、
    アニメとはかなり全然違ったものとなっており、
    かなりほろ苦い展開となっております。

    ※リリ・ボルジャーノンが夭折した、という世界線のお話です。
     つまりはリリ様がいればグエン様もそんなに増長せず、
     キエルさんも牽制できて、ローラも頑張れる、
     ディアナ様も幸せにココアが飲める、豊穣の秋!!
     リリ様がいるといないとでは全然違う!!
     ということなのではないか。リリ様万歳。

    …というのはさておき。
    ガンダム知識がなくても独自の世界観、設定を
    著者が作っているので、楽しめるとは思いますが、
    ある程度知ってないと、分かりにくい所もあるかなあ。
    月の女王で、コールドスリープを繰り返するため、
    親しくなれる人もなく、無機質な統治者として暮らすディアナ。
    その人形のような身体に潜むひたむきな魂。
    小説という媒体はアニメよりも彼女の内面描写をするのに向いているので、
    より深く彼女の思いが伝わってきたと思う。

  • 【由来】
    ・図書館で「ガンダム」検索をかけたら一覧に出てきた

    【期待したもの】


    【要約】


    【ノート】

  • かつて、地球を壊滅寸前まで追い込んでしまった人類。
    一部の者は月に逃れて地球の再生を待ち、残った人々はおぞましい滅亡の記憶を封印した。
    それから2000年の時を経て、月の民は地球帰還作戦を発動。
    決行に先駆け、地球に送り込まれた「献体」の中に、ひとりの少年がいた…。

    ガンダムですよ、ガンダム。
    小説にしたらスケールでかいのなんのって。w

  • 他にもターンAの小説があるけど、面白いとオススメされたのはこの本だった。
    面白かった。

    歴史の輪廻に絶望するシーンは勢いがあってすごかった。
    読んでいて、言葉の覇気を感じた。そんな文章の力に感動を覚えた。

    こういう本を読むと、歴史をよく学ばなければいけないという気になる。
    よく学ぼう。
    でも中止しなくちゃいけないのは、一面的な勉強にならないようにすること。

    しかし、それにしてもどうしてムーンレィスは一番始めの帰還であんな簡単に引き金を弾いちゃったんだろう。
    そこが浅くて、ちょっと苦しく感じるところもある。

  • ∀ガンダムの小説版。
    ガンダムUC以上の福井節全開で、後半はかなりバイオレンス。

  • ガンダムの原作とは知らなかった。。読んでる途中で知った。

  • よーするにだ。

    戦争はいけませんよってな話なわけだ。

  • 福井晴敏版∀ガンダム。TVアニメ版と微妙に違う展開をし、徐々にズレが広がって、全く違う結末を迎える。
    人類は愚かにも同じ過ちを繰り返し、取り返しのつかないことをたくさんしてきたけれど、少しはましなものになっていけているんじゃないだろうか、という話。
    ガンダムファン福井ファンならずとも十分に楽しめる作品(ただし、SFが苦手の人を除く)。

  • ガンダムに関する予備知識無しで読んだけれど、十分面白かった。
    気力と体力のある時に、もう一度読み返したい。

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著者プロフィール

1968年東京都墨田区生まれ。98年『Twelve Y.O.』で第44回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年刊行の2作目『亡国のイージス』で第2回大藪春彦賞、第18回日本冒険小説協会大賞、第53回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2003年『終戦のローレライ』で第24回吉川英治文学新人賞、第21回日本冒険小説協会大賞を受賞。05年には原作を手がけた映画『ローレライ(原作:終戦のローレライ)』『戦国自衛隊1549(原案:半村良氏)』 『亡国のイージス』が相次いで公開され話題になる。他著に『川の深さは』『小説・震災後』『Op.ローズダスト』『機動戦士ガンダムUC』などがある。

「2015年 『人類資金(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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