氣の呼吸法―全身に酸素を送り治癒力を高める

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (168ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344007666

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  • p4 瞑想呼吸法、丹田(たんでん)呼吸法、ヨガ呼吸法

     マイナスの人といるとマイナスになる。
     プラスの人といるとプラスになる。

    p42 潜在意識をプラスにする訓練は、自分の目の届
       く範囲に「プラスの人間になる」など目標書いて
       梁、日々目にすることで大きな効果あり。
       また、寝る前に鏡の前にたって、
       「お前はプラスの人間になる」と言葉を
       発することも効果的。

    p144 古(いにしえ)の兵法に、勝利に三通りある、
        と述べています。

     1.争ってカツは、勝の下なり、
     2.買って争うは、勝の中なり、
     3.争わずして勝つは、勝の上なり、 と。

     最上の勝は、「争わずして勝つ」争わないのです。
     負けることはありません。一番安全な絶対の勝です。

  • とても興味深い本で、はじめからメモを取りながら食い入るように読んだ。
    気の呼吸法とは、天地自然との気の交流である。呼吸法により心が静まり、その過程で天地自然に対する感謝の心を私たちに思い出させるという。
    真のプラスとは自他ともにプラスなこと。自分中心の損得ではなく、天地自然にとっての公益を考える。人は誰でも自分中心に物事を認識するから、常にこのことを検証することが大事だという文章にとても感銘した。
    身体と心は一体である。心身一如。だから、心身分離の状態は不自然であり、どこかに無理が生じているのだ。これまでの生き方はまさに心身分離であると思った。身体に余分な力がはいる原因は、自分という存在にのみとらわれ、天地自然を忘れるからだそう。これまたギクリ。
    早速気の呼吸法を実践し、心身共に豊かで健康な毎日を送ろうと決めて2日目である。呼吸が苦しく感じるから間違っているのだと思うが、続けていけばわかってくるだろう。復習しながら研究する。なにより継続が力なりだ。
    臍下の一点に何でも放り込んでしまおう。そして、何事にも自分から気をむけて行動を起こして行こう。争わざるの理にも深く感動した。
    まだまだ分からないことばかりだが、とにかく行動に気を入れるぞ!

  •  中村天風と植芝盛平に師事した、心身統一合気道の創設者である著者。その著者による、氣の呼吸法の入門書。

     おそらく、氣の研究会の道場で教えられているだろう内容のうち、本でも伝えられる基本の基本を厳選していると思われ、非常に読みやすくわかりやすいです。が、それでも身体実感がないとなかなか理解できない表現があるのも確かだと言えます。
     例えば、「争わざるの理」という節の話などは、普通に考えたら「そんなことできるか!」と否定されそうです。ただ、私自身合気道の練習をしていて全身が緩んで協働する状態になっていても、相手に力を入れて握られたときに相手の力に反応し自分の体が固まってしまう、ということがあります。コミュニケーションでもこの「力を入れられて固まってしまう」ということがあり、マイナス思考の言葉を投げかけられるとそれだけで気持ちが固まってしまうということがあります。一つ一つは大したことがないのですが、その蓄積がやがて人間関係の破綻に発展するわけで、著者が他のところで述べていたプラス思考と言葉遣いの大切さと合わせて、かなり本質を突いた話だと思います。

     今回再読して気がついたのは、著者が臍下丹田と言わず「臍下の一点」と言うのは、武道的に言えば腹筋を入れさせないようにするためだということ。骨ストレッチの松村卓先生の講座で「腹筋を固めてしまうと大腰筋(インナーマッスル)が使えなくなり、体幹部を動かすことが出来なくなる」と習ったのと自分の中で繋がりました。
     他にも、骨ストレッチを習って自分の体と対話するようになってから読むと「ああ、そうか」という気づきをそこここで発見することができました。今まで理解していたつもりのこと、特に著者の考え方(プラス思考)についても、腑に落ちたことが沢山ありました。
     しばらく呼吸法から離れていましたが、これを機にもう一度取り組んでみるつもりです。

     これはどの本でも言えることですが、メソッドの細かいノウハウについては、本というメディアの限界があって伝わらない部分もあります。本で身体実感を伝えようとするのはそれ自体がある種の矛盾を孕んでおり、わからない部分については道場に行くなりして実際に体験してみないとわかりません。
     ただ、本書に限らずノウハウ本は全て自分で試してみないと絶対に理解できません。この点、解説で広岡達朗さんが述べていることが非常に的を射ているので、ご紹介しておきます。

    《 最近は、どうすれば苦労せずに修得できるかということばかりに目が向けられているようです。ですが、正しい理論を教わって、その理論が無意識に出せるようになるには、やはり相当な練習が必要です。
     監督時代、選手たちに理論を説明してから、「わかるか?」ときくと、彼らは「わかりました!」と答えたものです。ですが、彼らは頭でわかったにすぎません。だから私はそのようなときにはこう説いていました。
    「頭の中には、大脳、小脳とある。聞いたことに対して『なるほど、そうか』と論理的に考えて受け答えをしている場所を大脳という。次に、毎日反復練習して、暗記し、大脳を通り越して、小脳が消化しだした、これは運動神経にすりこまれる。そうすれば理屈なく反応が出るようになる。そこまで行ってからでないと、お前たちは『わかった』と言ってはいけない。》(200頁以下)

  • 心が身体を動かす。

  • 滞らせず、循環させる。

    血液も
    気持ちも
    夫婦関係も
    池の水も
    企業経営も


    万物は流転する。
    実は、全てのモノゴト停止はしていない。

    ずっと校庭に動かず、そこにあるとされている
    鉄棒も風雨にさらされ、錆びるもの。
    メンテナンスが大事。


    また
    全てはビッグバンから派生した(と言われている)
    一つのモノ!!
    私もあなたも、イチローも、机も、りんごも。

    線引きってないですよ、きっと。
    (最近、この考え方がしっくり。)


    そして、全ては枠で囲ったモノに過ぎない。
    細胞も人間も全て

    「自然」を
    枠で囲ったモノ。
    枠で切り取ったモノ。


    枠で囲った以上
    内部を滞留させると、異常をきたす。

    取り込んでは出す。
    出しては取り込む。


    また、枠で囲った以上
    枠そのものを適正に保つメンテナンスも大事。
    枠が歪んでいたら
    取り込まれるモノも取り込まれない。
    また、内部循環も悪くなる。

    その筆頭が姿勢。

    姿勢には2つの意味がありますよね。
    ・背筋を伸ばす意味で体の姿勢(健康)
    ・心の姿勢

    「心」と「体」は連動しているから
    この2つを適正に保つことが大事。

    また、一方を正せば、他方が正される。
    そんな関係性があると思います。
    ここにも、線引きはない。


    生まれてから、死んでしまうまで
    何回繰り返すんだろう? という呼吸。

    一つ一つを大事にすることが全てにつながる。
    そう思います。

  • 呼吸法については以前から気になっていたのだがこの本を読む事で自然な姿勢を常に意識する事が容易になった。
    一日は前日の夜寝る前から始まっている、朝起きたらプラスの気で布団から出る事。このことだけでも朝の時間にすごく余裕が生まれたし、なんとなく自分に変化を感じた。人に勧めたくなる本です。

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