恋愛格闘家

  • 幻冬舎
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344011229

感想・レビュー・書評

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  • 安定の面白さ。

    ただ、初期なだけあって、まだ洗練されてない感じがした。

    30で、今の旦那さんと結婚してすぐに書いたからか、若気の至り見たいのも人間臭くて(生臭い)顔をしかめながら、読みいってしまった。

  • 「許す方が正しい(という思い込み)」を否定し、「最低な男は正真正銘に最低!」と世間ではなく本心に従いきちんと恨む事、この綺麗事ではないスタンスには救われ、励まされる。また、壮絶な男性遍歴とネタを挟みつつ繰り広げられる文章のテンポの良さに魅力的に感じた。

    一方で「客観カメラがある」と自称しているにもかかわらず、相手に流され、妊娠というリスクがあるセックスを幾度も軽く扱う作者には全く共感も理解もできなかった。
    特にSさんとの件。
    「私なんて自分だけ高いご飯食べてホテル行ってさあ、そんなのリスクのない美味しいとこどりじゃん」←???
    どこが客観的…?客観的ならそもそも操立てる相手がいなかろうと、既婚者とワンナイトする事に疑問を持たないの…?未婚者に食指を動かす既婚者なんぞ中指立てて罵倒するレベルのクズでは…?

    また、「仁義」「礼儀」「流儀」と筋を通す言葉を度々用いる割に、先述のSさんとの件や、Fさんとの件での作者の行動(縛られていると感じて行ったAさんとの事実上の二股関係。自分からFさんに別れを切り出しておいて落ち込み、正月に自ら連絡して会う、あわよくば復縁の淡い期待を抱くも、彼の結婚を知り「自分には本当に行くところも帰るところもなくなった」と泣く)はあまりにも身勝手で悲劇のヒロイン的な己に酔った言動だと感じたし、他の男性との恋愛に対して「ぬるいと感じた」等の言葉を使うなど不誠実な印象を受けた。

    作者の他作品やコラムは好きだが(「離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由」が最高です)本作品には星2以上は付ける気にはなれなかった。

  • 僕は恋愛に関するエッセイはまったく読みませんがこの人の恋愛エッセイは表紙が物語っているとおり、どっぷりと血にまみれております。59番と出会って結婚するまでの彼女の恋愛における58連敗の壮絶な記録です。

    今や恋愛に関するエッセイといえば彼女を最初に思い浮かべるほど有名になってしまった間によるアルテイシアお姉さまが59番目に出会ったヲタク格闘家と結ばれる前の58連敗の記録です。でも58人全てではなく、特に関係の濃かった、もしくは恋愛におけるターニングポイントになった6人をピックアップしてそのエピソードを開陳しておりますが、そのどれもがものすごく濃ゆい男女のことで、社会で仕事や恋愛の経験を重ねている「キャリアウーマン」な女性ってここまでのことを経験しているのかと思うとぞっとして思わず背筋に寒いものを感じました。

    読んでいて特に思うのは自分が男だから特にわかるのですが、いざというときにむき出しになる弱さやずるさがこれでもかといわんばかりに抉り出されていて、自分がもし、女性と向き合っていて、修羅場などの状況になってしまったときにここに書かれているような『仕事のできる男』や『悪気なく仁義なき男』のような態度をとってしまうのかもしれない…。と思い、しばらく愕然としました。

    でも『自分には前があるんです男』のような『濃い』世界に生きていた男の一途さには同じ男として好感が持てましたし、『社内で結婚したい男№1』との恋愛には、アルテイシアさんの複雑さが見え隠れしましたよね。アマゾンをさっき見たらこの本は今出回っていないらしく、一刻も早い増刷を祈っています。

  • 流血沙汰ばっかり(笑)。その流血事件のひとつひとつに対し、自分の頭で考え、学び、ときに後戻りし、進んでいくアルテイシアさんがとても格好いい。アルテイシアさんの考えがひしひし伝わったきて、文章のセンスある方だなと思った。
    それにしても、木の枝にカマキリの卵がくっついたやつをKくんのお宅に送りつけてやりたい。

  • 印象的だった部分。あとがきより
    自分の心の声を聴いて「オリジナルな答えを見つけてやるぜ!」てパワーを損なわないようにする方がよっぽどいいよ。

    誰の意見も鵜呑みにせず参考程度にって所が恋愛だけでなく他にも通じるところがあるかなと感じました。

  • 恋愛格闘家
    アルテイシア



    過去のレビューでも書いた「59番目のプロポーズ」の著者、アルテイシア氏。

    この本は、運命の「59番」と出会う前の、つまり0~58番目までの男たちとの戦いの歴史である。

    「悪気なく仁義なき男」篇ではかなり感情移入してしまった。

    けれどその分強く、「前に進みたい」と思えた。

    エグいけど、これが現実。

    彼女の言葉はいつも、とても良い薬になる。

  • 「59番目のプロポーズ」のアルテイシアさんの58番目までのエピソード。
    「自分には前があるんです男」が圧巻。

    仁義なく悪気ない男に出てくる「許さなくてもいい」というのは気が楽になる人も割りといるんではないだろうか。
    許してやれ、許すべきだ、相手を許してこそ成長が、それがいい女だ、という「そうであるべき」という呪縛に囚われて苦しんでいる人、割と多い気するよ。
    許せないなら許せないでいいじゃん、ね。

  • 結婚したくてたまらなかった時期に何度も読みました。
    自分の幸せのために必死にもがくアルさんの姿をみて、
    私も絶対幸せつかむぞー!と奮い立たされた一冊。

  • 一世を風靡した「59番目のプロポーズ」の作者さんが書いた二作目の本。アルテイシアさんと59番さんのその後を知ることが出来ます。座談会の内容がかなりリアル(笑

  • 私も昔、ジタバタしてたな〜と思いだす本。

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著者プロフィール

フェミニズムを明快に軽快に語り下ろす作家。
主な著書に、『フェミニズムに出会って長生きしたくなった。』『モヤる言葉、ヤバイ人』『離婚しそうな私が結婚を続けている29の理由』『40歳を過ぎたら生きるのがラクになった 』『オクテ女子のための恋愛基礎講座』『59番目のプロポーズ』ほか多数。

「2023年 『生きづらくて死にそうだったから、いろいろやってみました。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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