爆笑問題の戦争論―日本史原論

著者 :
  • 幻冬舎
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  • / ISBN・EAN: 9784344012004

感想・レビュー・書評

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  • 「爆笑問題」の『爆笑問題の戦争論―日本史原論』を読みました。

    歴史や時事問題などについて漫才形式で書かれている『日本史原論』シリーズの七作目… 『散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道』を読んだ直後だったし、実際に読んだのは8月だったので、戦争について自分なりに考えていた時期だったので、本書を選択しました。

    -----story-------------
    なぜ日本は戦争をしたのか?
    日本および日本人とは何なのか?
    爆笑問題の2人が、戦争をテーマに漫才に挑戦。
    笑いを交えながら、戦争とは何たるかに鋭く切り込む!
    『ダヴィンチ』連載の単行本化。
    -----------------------

    明治以降の日本における戦争の歴史を漫才形式で面白可笑しく綴ってあります。

    内容は以下のとおり。

     ■プロローグ
     ■日清戦争(前編・後編)
     ■日露戦争(前編・後編)
     ■第一次世界大戦
     ■山東出兵
     ■盧溝橋事件(七・七事変)
     ■満州事変
     ■日独伊三国同盟
     ■太平洋戦争(前編・中編・後編)
     ■あとがき


    楽しみながら歴史を学ぶには、良い作品かもしれませんね。

    歴史の授業の復習をさせてもらった感じです。

    でも、漫才って、台本を読むより、実際に観て聴いた方が面白いと思うので、本作もきっと「爆笑問題」の漫才で観る(聴く)方が愉しめたんじゃないかと思います。

  • 日清日露から太平洋まで、日本が経験した戦争の歴史に絞った内容。地図や年表、資料があるので良い。ただ、史実云々より、伝聞形で語られる、ステレオタイプの「日本軍=悪」の表現は残念。201312

  • (2013.12.17読了)(2013.07.06購入)
    固い本が続いたのでちょっと休憩のつもりで手に取った本です。
    題名からクラウゼヴィッツや孫子の話かと思ったのですが、日本史原論シリーズなので、明治以来日本が戦ってきた戦争の話でした。日清戦争から太平洋戦争までです。
    「日中戦争 新版」臼井勝美著を読んだところだったので話題が重なって幸いでした。
    日中戦争の前も結局日本は、日清戦争以来ずっと、中国を日本の支配下に置こうとずっと攻め続けてきているんですね。
    21世紀になって今度は、中国が日本を攻めているのは、やむを得ないことなのかもしれません。日本は、2050年ぐらいまで耐え続けるしかないのではないでしょうか。
    中国は、日本を支配下におくまであきらめないのではないでしょうか。
    日本は、それだけ中国にひどいことをやってきたのだから祖先の負債を支払わなければいけないのでしょう。
    日清戦争から太平洋戦争まで、ポイントをついた漫才を聞かしてくれるので、日本の戦争を学ぶ入門書として、または、難しい戦争史を整理してくれる復習としてお勧めです。
    年表、図版、写真なども挿入されていて理解を助けてくれます。
    『永遠の0』の副読本としてもいいかも。

    【目次】
    プロローグ
    日清戦争・前編 1894~1895
    日清戦争・後編 1894~1895
    日露戦争・前編 1904~1905
    日露戦争・後編 1904~1905
    第一次世界大戦 1914~1918
    山東出兵 1927~1928
    満州事変 1931~1933
    盧溝橋事件(七・七事変) 1937
    日独伊三国同盟 1940~1945
    太平洋戦争・前編 1941~1945
    太平洋戦争・中編 1941~1945
    太平洋戦争・後編 1941~1945
    あとがき
    参考文献一覧

    ●東学党の乱(24頁)
    東学とは西学(キリスト教)に対する東学と言う意味で、日本やヨーロッパから押しつけられた〝近代〟に対抗して朝鮮の民衆が育んだ思想だ。つまりこれは、日本やヨーロパが無理矢理押しつけようとした〝近代〟を不満に思った朝鮮の民衆が起こした反乱だったんだ。
    ●宣戦布告(56頁)
    宣戦布告せずに戦闘を開始することを禁止した国際条約が調印されるのは1907年の第2回ハーグ万国平和会議でのことなんだ。
    ●シベリア出兵(83頁)
    日本の出兵目的はあくまでチェコ軍救援ということなんだけど、これは建前で本当の目的はロシア革命の混乱に乗じて北満州、シベリア方面を日本の支配下に収めることだった。
    日本のシベリア出兵は結局、第一世界大戦が終了し、他の国々が撤退した後、1922年まで続き、戦費10億円、死者3500人、得たものは国際的な不信だけだった。

    ☆爆笑問題の本(既読)
    「爆笑問題の日本史原論」爆笑問題著、メディアワークス、2000.08.05
    「三三七拍子」爆笑問題著、二見書房、2001.03.20
    「爆笑問題 時事少年」爆笑問題著、集英社、2001.04.30
    「爆笑問題の日本史原論 偉人編」爆笑問題著、メディアワークス、2001.08.10
    「爆笑問題の世紀末ジグソーパズル」爆笑問題著、集英社文庫、2001.08.25
    「爆笑問題の日本史原論 グレート」爆笑問題著、幻冬舎、2002.08.10
    「昭和は遠くなりにけり」爆笑問題著、幻冬舎、2003.07.25
    「爆笑問題が読む龍馬からの手紙」爆笑問題著、情報センター出版局、2005.08.04
    「憲法九条を世界遺産に」太田光・中沢新一著、集英社新書、2006.08.17
    「マボロシの鳥」太田光著、新潮社、2010.10.30
    ☆関連図書(既読)
    「日清戦争-東アジア近代史の転換点-」藤村道生著、岩波新書、1973.12.20
    「日清・日露戦争」原田敬一著、岩波新書、2007.02.20
    「日中戦争」古屋哲夫著、岩波新書、1985.05.20
    「日中戦争 新版」臼井勝美著、中公新書、2000.04.25
    「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」加藤陽子著、朝日出版社、2009.07.30
    (2013年12月17日・記)
    (「MARC」データベースより)
    なぜ日本は戦争をしたのか? 日本および日本人とは何なのか? 爆笑問題の2人が、戦争をテーマに漫才に挑戦。笑いを交えながら、戦争とは何たるかに鋭く切り込む! 『ダヴィンチ』連載の単行本化。

  • さらっと読めました。
    予備校の参考書みたいで、分りやすいです。

  • 『憲法九条を世界遺産に』の関連本として読んでみた。「ダヴィンチ」連載中にははずして読んでいたので。
    あとがきを読んで、こうしたことを試みようとする太田光の意図はわかった。
    ただし、歴史部分よりつっこみ部分のほうがインパクトが強く残る。


    作成日時 2006年10月29日 05:38

  • 田中も少し働いてた。

  • 読みやすい教科書と考えれば、良書だと思います。
    学校では習わなかった、
    江戸時代以降の日本史を詳しく解説したような印象です。
    お笑い芸人の著書として致命的なのは、おもしろくないところです。
    苦笑すらできませんでした。ホントに爆笑問題。

    逆に余計なチャチャが入っているようで、読みにくさすら感じました。

    最後のあとがきで爆笑の方の人が書いていたことが良かったです。
    「バカなことやってるかもしれないけど、
     今、やっておきたい」
     
     みたいなことでした。
     
    歴史についてのギャグ意外は
    故意にはずしているようで、
    著者の意見や見解は感じられなかったのが、残念です。

    読みやすい歴史教科書ならば、小林よしのり
    のマンガの方が読みやすかったですね。

    かたより過ぎている。と、いう意見もありますが、
    それぐらいでも良いと思いました。

    わたしは影響されたり、感化されたりすることは
     大いに結構だと思います。
     
    それを自覚して、実践して経験として
    身につけていけば良いと考えています。

    そのためには、喰わず嫌いをせず、
     どん欲なまでにいろいろな意見を取り込もうとしています。
     
    それが「良い」「悪い」「正しい」「間違っている」
     なんてことは他人にとってはどうでも良いことだと思います。
     
    わたしがそう思えばそうですので、
     押しつける必要はありませんよね。
     
    もちろん、押しつけられる必要もないですものね。

    そういう中立な立場や
     柔軟な考え方を持ってゆきたいですね。

  • 日本の歴史。

    僕らはどれだけの事実を知っていたのだろう。。

  • 戦争を笑いにするのは失敗しているとおもう。だが、戦争をギャグにすることで、よりいっそう戦争がくだらなく、悲惨に感じされてくれる。

  • くだらないギャグの数々より、もっともっと愚かしく見えてく日本軍の行動です。無謀で兵の命も民の命も顧みない軍の指導者は、どっさり挟み込まれたどのギャグより正気を欠いています。

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