吉原手引草

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著者 : 松井今朝子
  • 幻冬舎 (2007年3月発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344012950

吉原手引草の感想・レビュー・書評

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  • 花宵道中がとても面白く、もっと吉原の事をしりたいと思ったのでこちらを読みました。第137回直木賞だったんですね!

    葛城花魁の周りの関係者17人へインタビューしながら、お話が進みます。

    一人称での語りなので想像力をフル回転。それぞれの人に多少の胡散臭さや、どこまでが真実なんだろうという感じも、吉原の世界観がよく表れていると感じました。

    登場人物が多いので、ごっちゃになりそうでしたがとても面白かったです。

  • 行方不明になった名妓「葛城花魁」の失踪のゆくたてを
    彼女にまつわる、吉原に生きる色んな立場の人々が
    それぞれの目線から語る。

    初めは葛城なる花魁がどんな女性で、
    どんな事があったのかわからないが、ページを
    読み進めてゆくと、固く絡まった糸が解けるように
    葛城の姿が垣間見えてくる。

    あまり時代小説で中心には来ないような立場の者たちが
    くっきりと書き分けられ、語り尽くすと言う趣向は、なかなか
    面白かった。

    読者の立場としては、見えない花魁の姿と、
    ぼかして語られる事件の真相知りたさに
    急いで読み進めるという仕儀になる。

    あまりウェットな感じがしないのは、第三者からの聞き書き
    というスタイルを取っているからだろう。

    単純な「吉原の悲哀」「愛の悲しさ」という切り口を捨てた
    ところにこの小説の面白さがあるのだと思う。

  • 吉原で評判の花魁『葛城』が
    事件を起こして失踪した。


    彼女の話を吉原に生きる面々に聞くことで
    一人一人の話がピースになり葛城の人となりを形成していく語り草形式がおもしろかった。
    そして葛城の粋なことよ…!
    結局みーんな葛城のことが好きだったんだろうなぁ。

  • 女ゴコロって奥が深い。

    最後の最後まで結末が分からず、やっと見えた種明かしにはなかなか爽快な思いでした。
    男女関係なく全員、葛城の事が好きだったんだろうなぁ。

  • 吉原は大きな舞台装置である。吉原で一人の男が殺されたとしても、それは架空の死でしかない。
    さすが直木賞、面白かったです。
    大門をくぐってしまえば完全犯罪も簡単に達成できるんですね。花魁葛城天晴れ。
    普通に時系列に沿ってストーリーを展開させれば、いくらでもドラマチックに出来ただろうに、あえてこういう形式をとった所が上品です。
    葛城がどうやって吉原という密室から抜け出せたのかというミステリ的なトリックは弱いですが、このお話おいては枝葉末節だと思います。
    最後の章で明かされる事件を調査していた男の素性にも驚きました。スパイ小説だったのか!とw
    でもこの小説、結局葛城を水揚げしたのは誰だったのか謎のまま終わりますよね?
    私の読解力が無いのか、それとも読み逃がしたのか…?

  • 吉原で働く色々な職業の人に話を聞き、その人たちの語りによって、消えた花魁の謎が明らかになる構成のミステリー。

    一風変わった構成で面白く読んだが、語り口調が続くと飽きる(笑)。謎解きの過程や結末にカタルシスが感じられなかったのもミステリーとしては残念。吉原の職業が分かりやすく頭に入るので、そこは収穫。

  • 単純にこういうのすきだから面白かった!!

  • 直木賞とかって話題になると読みたくなくなる性質なのですが、これは面白かったです。最後の最後まで話が掴めないのが逆にハラハラします。

  • 以前から吉原とはどう言う所か興味が
    あったので吉原の入門書として勉強に
    なった。聞き手と話し役の話を第三者
    的に聞いている様でまるで自分も吉原
    に遊びに来ている様な気分になり、
    話しに引き込まれる。

  • 廓遊びを知り尽くしたお大尽を相手に一歩も引かず、本気にさせた若き花魁葛城。十年に一度、五丁町一を謳われ全盛を誇ったそのとき、葛城の姿が忽然と消えた。一体何が起こったのか?失踪事件の謎を追いながら、吉原そのものを鮮やかに描き出した時代ミステリーの傑作。選考委員絶賛の第一三七回直木賞受賞作。,"
    抜けることが許されない吉原でこつぜんと姿をけした


    吉原一の花魁葛城
    彼女はどこへ消えたのか


    事件のほとぼり冷めた頃
    一人の男がさ迷い歩く


    最初はすっごい読みにくかった
    吉原用語だらけで言葉が分かりにくくて
    まぁ、私はそーユー世界が結構好きなんでちょっと頑張っていたら面白くなってきたんだけど
    ほんでこの話も東野圭吾さんの鳥人計画と一緒で主役の葛城は一度も話していない
    出てくる人たちの回想の中でしか話すだけなのにやっぱり一番キャラ強かったな
    印象が強い
    この話は「」がほとんどないのも特徴かな
    主人公の男が話しかけた雰囲気で話は進んでいくんだけど
    結局若い男って何者だったんだろ
    先生が「もしかして葛城本人?」って行っててすげー驚いたけど違うみたいです
    これってミステリーなのかな
    たしかに最後はなぜときって感じだけどそれなら平様と楼主の言葉があればいいだけだし
    他の人に話しに聞くのいらないよ
    だからミステリーっていうよりは一人の花魁の物語というかドキュメントという感じ

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吉原手引草の作品紹介

なぜ、吉原一を誇った花魁葛城は、忽然と姿を消したのか?遣手、幇間、楼主、女衒、お大尽-吉原に生きる魑魅魍魎の口から語られる、廓の表と裏。やがて隠されていた真実が、葛城の決意と悲しみが、徐々に明らかになっていく…。誰の言葉が真実なのか。失踪事件の謎を追いながら、嘘と真が渦巻く吉原を見事に紡ぎあげた、次代を担う俊英の傑作。

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