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- Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344017245
感想・レビュー・書評
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早朝ならではの、世界中のすべての音を
吸収してしまったような静けさ。
そこに地平線の向こうから
太陽が顔を覗かせ、空をオレンジと水色の
グラデーションで彩る。
世界は動きだし、新たな歴史を
刻み始める。
そんな、静から動への移り変わりを、
繊細なメロディーでひとつひとつ
紡いでいくような、綺麗な作品。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
少しボリュームが少ないのと、展開が少しよめてしまうのが残念。
でも、コトバのひとつひとつに誰かと生きることの大切さが表れていて純粋でいい文章だと思いました。 -
十代の頃、重ねるように補うように桜井亜美を読んでいた。
すごく久しぶりに手にしたこの最新刊。
私と同じように亜美も大人になったんだなーってふと思った。
性描写が極端に少なくなったこと、家族の話、女の孤独。
ページ数が少なくて物足りなさを感じたことは事実。
でも装飾がそぎ落とされた分、今までどこか御伽噺の中にいたような
彼女の描く登場人物たちがすぐ身近に居るような親しみ易さを感じた。
哀しいけれど優しくて温かいおはなし。