嘘とエゴ

著者 :
  • 幻冬舎
2.92
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本棚登録 : 83
感想 : 18
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  • Amazon.co.jp ・本 (295ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344017962

作品紹介・あらすじ

政治家の父を持つことだけをよすがに生きる響子。会社をクビになり、生活も逼迫したある日、異母姉妹を名乗る初音に出会う。その裕福な様子に響子は嫉妬するが初音は夫に売春を強いられていた。思い余った末、家を飛び出した初音。守る生活のない響子、あるトラブルを抱えた新之助が加わり、三人は海外逃亡を企てる。新之助の策略、響子の願望、初音の決断。ギリギリに追い詰められた三人の行く末とは-。

感想・レビュー・書評

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  • 嘘ばっかり!
    でもその中にも本当の話もある、けどそれが相手に伝わるかどうかもまた別の問題。
    前を向いていこう!と気持ちを新たにするのに抜け道のようにするすると落ちていってしまうのはなんともやるせない気持ちになる

  • 誰も救われないなあ。新之助みたいな家族いるのかな。初音は結局売られちゃったってことなのかな。なんかさみしい終わり。

  • 嘘つき〜!嘘ばっかり。ほ〜んと嘘ばっかり。自己中心的。反面、よくこれだけ嘘をつけるなぁとも。振り回される周囲が気の毒だと同情します。

    じゃぁオマエは嘘を一つも吐いてないのか?と言われれば、まぁねぇ・・・。で、でも私は嘘をつき通せる自信がない。バレた時がコワイし、辻褄あわなくなると困るから、あんまり嘘はつきたくないなぁ。それについちゃイケナイ嘘があると私は思っているんですよ。

  • わるくない。

  • だれしも劣等感をもち、
    こんなはずじゃなかった、
    未来はこうなるはずだった、
    自分のせいじゃない、
    周りがわるいんだ…
    そこから抜け出そうとしない人は
    嘘とエゴで自分を正当化するのかもね
    そして、だれしも、共感するところが
    あると思う

  • 政治家の父を持つことだけをよすがに生きる響子。会社をクビになり、生活も逼迫したある日、異母姉妹を名乗る初音に出会う。その裕福な様子に響子は嫉妬するが初音は夫に売春を強いられていた。思い余った末、家を飛び出した初音。守る生活のない響子、あるトラブルを抱えた新之助が加わり、三人は海外逃亡を企てる。新之助の策略、響子の願望、初音の決断。ギリギリに追い詰められた三人の行く末とは―。

  • 女性が選ぶエロティックな小説、みたいなのに選ばれてたので読んでみたけど、全然頭に残らない。

  • 最初はどう話しが繋がるんだろう・・・と読み進み、まあこうなるんですか!と。
    なんとなくスッキリしないエンディングだけれど、でもこういうそうかもねぇ、と妙に納得したりもして。

    大なり小なり、ウソやエゴって誰でもあると思う。
    そこに焦点を当ててクローズアップするとこうなるかあ・・・と感心さえしてしまった。

  • 嘘とエゴイストな女と男と女の話し。前半はそれなりに面白い展開で進むのだけど…後半になるにつれ、展開だけでなく登場人物たちも少々めんどくさくなる。
    デブでブスで貧乏な響子…。高校球児のエースと云う過去の栄光を引きずって容姿を武器に女を渡り歩いているダメ男新之助。養子ではあるがそれなりに裕福だったはずなのに売春婦となっていた初音。
    そんなダメダメな人生を生きる3人が出会った。
    どん底の生活を余儀なくされる人物たちの生活を垣間見て「不幸やなぁ。」「お気の毒」と思う自分がいてそこで自身のエゴをも見てしまう。
    自身にとって都合のよい嘘。人と比べて少しでも勝っているところを探してしまうこと。
    そのどちらも人が生きて行くうえで、多かれ少なかれ必要なこともあると思う。
    劣等感だけでは世の中なんて渡って行けない。
    どんな家庭であっても周りには見えない不幸な出来事もあるはずだし、これはそのマイナス要素を最大限に濃縮した物語だと思う。
    「すごい面白いよ。」とは言えないけれど「あり」かな。と云う感じ。

  • 政治家の父を持つことだけをよすがに生きる響子。会社をクビになり、生活も逼迫したある日、異母姉妹を名乗る初音に出会う。その裕福な様子に響子は嫉妬するが初音は夫に売春を強いられていた。思い余った末、家を飛び出した初音。守る生活のない響子、あるトラブルを抱えた新之助が加わり、三人は海外逃亡を企てる。新之助の策略、響子の願望、初音の決断。ギリギリに追い詰められた三人の行く末とは―。 (「BOOK」データベースより)

    うわぁ、後味悪い!
    でも多分そういったものを書きたかったんだろうな。
    まんまと後味の悪さに、読後、いやーな顔をさせられてしまいました(←ほめてます)。
    三人が三人とも、救いを求めつつ、心の底ではそれを求めてはいなかったような気がします。
    流されるままの生き方に馴れてしまった人間って、もう元には戻れないもんなのかなぁ。

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