欲ばりたい女たち

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 53
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (249ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344019874

作品紹介・あらすじ

子ども、仕事、結婚、家族、若さ…みんな手にしてるのに、なぜ私だけ。夢も希望もプライドもまだ持っていたいから、もがき揺れ動く。等身大の30代女たちに、共感の嵐!32歳女4人、高望みはしない。ただ、自分の努力に見合うだけの幸せくらい、欲しい。

感想・レビュー・書評

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  • なぜこの4人の友情が成り立っているのだろう。タイプ相容れない集まりにみえる。
    妊娠の話は痛かった。
    人の嫌な内部があらわで、小さい切り取りがすごい。他人の引っかかる言動をつぶさに言葉にしてあり、それ感じてる、と共感することだらけだった。コミュニケーション力も問われてる気がした。

  • 30代の同級生4人のそれぞれの、結婚や妊娠の話。痛いほどリアルだった。ある程度の年齢になれば結婚し、結婚すれば、子供が産まれ、育てて・・・。と当たり前のことのように人からは見える。でもその内情は人それぞれで・・・。自分が持っているものを忘れ、欲しいものだけを追い続けてしまったり。望むものが手に入る人、入らないから生き方を変えて見る人、それぞれだ。まぁ、なんというか、エリみたいな人の気持ちを考えられないタイプは苦手だな。まず友達になりたくはないな

  • 2013/9/22読了。

    朝海、美和子、優奈、エリ。
    大学時代からの友人同士。

    30代半ばになり、悩みは
    結婚するしないの選択、
    妊娠、出産、キャリア、仕事と多様。

    30代でのデキ婚
    不妊からの人工受精
    不育症で何回か流産してからの妊娠。

    友人であるからこそ、
    仲間内で比べてしまったり
    変にプレッシャーを感じたりもする。


    立場や状況が変わってしまったなかで、
    ずっと友人を続けていくのは
    難しいことなんだろうなと20代の私は思ってしまう。



    でもこの四人は、ぶつかったり
    取り繕ったりして
    様々なことを乗り越えて
    まだ友人でいつづける。


    女性が強くなって
    色々なものを掴んでいく姿は
    結構かっこいいものだな。
    家庭も仕事も子供もキャリアも。。。

    欲張りですね。

  • 図書館にて。
    テレビドラマの脚本家をされている方が書いた小説だそうだ。
    アラサーの4人の女性それぞれの人生の話だが、特に妊娠や不妊治療にテーマをおいた小説。
    このテーマを描こうとすると、絶対出てくる”夫との温度差”。
    これってそれだけみんなが直面してるってことだよね。
    どんどんレベルアップしていっても妊娠できなくて追い込まれたり、せっかく妊娠できても胎児の内臓に障害が発見されて諦めることを決断せざるをえなかったり、妊娠や不妊治療ということに関わってみて、初めてそれが身近な出来事と驚く一般的な事例が織り込まれていた。
    小説だからおおげさに描かれているのではなく、本当にこのことに関われば普通のことなので、読者の人にもそのことが伝わればいいと思う。例えば姑からのしつこい電話とかもよくある話らしいし笑
    ラストのハッピーエンドはちょっと強引な感じがした。
    まあ、まだまだ模索は続くってところできれいにまとめた感じ?(←あ、上から言っちゃた笑)
    それと、題名の「欲ばりたい」ってちょっと違うよね。
    子供が欲しい、仕事で成功したい、って当たり前のことだし、男女問わずじゃない?
    わがままで望んでるんじゃないんだからさー。
    手に取った時は別に何とも思わなかったけど、読み終わって題名見てちょっとかちんときた。

  • 読んでてなんだかゾワゾワした。結婚とか不妊とか女性にとってリアルな問題を自分ならどう考えたいかのヒントにはなったかも。

  • なかなか聞けない類のガールズトーク。過去の自分の行いや発言に反省することしきりです。
    男性諸氏が読まれると、その後の家族関係、友人関係に役立つことがあると思います。

  • 学生時代からの仲良し4人の話。



    それぞれに起こってることはとてもリアルで

    とても胸が痛く共感できたんだけど

    この4人が仲良し関係を続けているのが疑問。

    一歩置いた関係というより、なんだかよそよそしい。

    そこが共感できない部分でした。

  • これまでたどってきた道に、同じような出来事があちこちにあって、
    でも、私にはどうしても友達には言える気持ちではなかったからなのか、
    読んでいて、
    「どうしてこれで友達を続けていられるんだろう・・・?」
    と思っていた。

    友達ってのももっと、軽くていいのかな・・?
    だから、人のことまであれやこれや言いながら、
    自分にはないものを誇示するの?
    あ、だから”欲張り”なのか・・・?

    この4人、仲良しなの?
    私にはとても仲良しには見えず、
    どうして友達でいられるんだ・・・?と不思議に思う女たちだった。

    小説の内容とは別に、自分のこれまでをちょっと見てきた気がして、
    その一つひとつを、こんな風に眺めることができるまでになったんだなあ。。と、年を取ってきたことともう一つ、
    もうちょっと貫禄が自分にあってもいいのかもなと感じた。

  • 面白いし、めっちゃリアル〜。
    三十代半ばになればこんな問題に私達も悩まされるんだろうなと想像しながら読んだ。
    あと少し。。。
    出産のとこでは、自分の母親もこんな気持ちで私を産んだのだろうかと思うと、親不孝な過去を少し反省する。

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著者プロフィール

小説家・脚本家。早稲田大学卒業。雑誌編集者を経た後、脚本家に転身しテレビドラマなど数多くの映像作品を手掛ける。

「2017年 『探し物は恋なんです』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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