- Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344022157
作品紹介・あらすじ
探し求めてやっと見つけたこうもり傘
自宅のベランダにひと粒だけなった南高梅
厄落としと体質改善を兼ねての断食チャレンジ
友人の作る、世界で一番好きな絶品パスタ
旅先で出会った忘れられない味と人々……。
自身による写真も多数掲載。
何気ない毎日が、愛おしく思えてくる。珠玉のエッセイ集。
感想・レビュー・書評
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ゆったりとした、それでいて力強い、美しいリズムのある文章にほれぼれした。
内容も心躍るものから、笑えるもの、しみじみと感じ入るようなものと多岐にわたる。多くの引き出しをもつ筆者はとても魅力的で、特に自分の体と心を自分でケアする術を心得ているところに憧れる。既に十分努力しているにも関わらず、慢心せずにたゆまぬ努力を続けておられる姿には頭が下がる。自分も少しくらいは近づけるよう、努力したい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
感受性の強い女優さん。美しい容姿と気性から、典型的大和撫子の役が多いと思ってましたが、フランス文化への憧れや日本文化やしきたりからの逃避や葛藤、自身の体型への劣等感など、意外な一面が見れて興味深かったです。
モントリオールでの初舞台「猟銃」、観てみたかったなあ。 -
表情や佇まいだけでも十分雄弁な女優が、五感を通じて得た思いを綴るエッセイ。
雰囲気に溺れず、感情や出来事を言語化する力量に、ただただ溜息。
一体、何手先まで読み込んでカメラの前に立っているんだろう… -
ここまで文才豊かで、世界観が広く深い女優さんが身近にいらっしゃったのか…ということを知れた今、とても幸せです。
美紀さんならではの美しい写真と文章で、仕事や趣味のことが綴られています。
もっと、彼女の作品や彼女自身を知ろうと思いました。 -
中谷さんのエッセイ。
この人、本当に文章うまい。 女優さんならではの視点、人間のよさが分かる語り口。新春にちょうど良いさわやかな後味です。 -
「ないものねだり」以降の活躍を伺える一冊。
あんなに健康的で美しい方でもご自身の体について
色々思う所があるのですね。。。
著者の日々の体調管理の一端を垣間見ました。 -
自宅ソファーで読了 。
美しい人。 -
中谷美紀さんは、「嫌われ松子の一生」を見た時から尊敬と憧れの念が強い女性。
本屋さんで表紙の写真に惹かれ、日頃中谷さんがどんなことを思っているのかを知りたくて購入しました。
タイムリーな事に、自分が海外にあこがれつつも日本の事をよりよく知りたいと思っている気持ちが重なりました。そして中谷さんが語る言葉の美しい事。
一番印象に残ったエッセイは、処女航海。猟銃、生で拝見できなかったことが悔やまれます。
インドに5回も訪れている事を知らず、他の本も 読んでみようと思っています。 -
なんて美しい文章だろう。
小学生の時にとある番組で中谷さんをお見かけした際、子供ながらにとても惹かれる部分があり、大人になったら中谷さんのような素敵な女性になりたいと思ったことは今でも忘れない。
大人になろうとしている今、憧れの中谷さんの著作に触れ、その気持ちはさらに強くなった。
自然への畏敬の念や、日本の芸能への造詣の深さも素晴らしかったが、特に印象的なのは舞台「猟銃」の制作秘話の部分。
若輩ではあるが同じ表現者を目指すものとして、大女優がひとつの作品に向き合う過程はとても勉強になり、夢中で読んでしまった。
人生の転機ともいえる今、この本に出会えたことが本当に嬉しい。
何度も読み返すであろう大切な1冊になった。