四〇一二号室

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344022614

感想・レビュー・書評

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  • 真梨幸子は読んだコトが無い。山城えりかの装画に惹かれてUP(でも、文庫になってから読むので当分先)

    真梨幸子『四〇一二号室』特設サイト|Webマガジン幻冬舎
    http://webmagazine.gentosha.co.jp/mariyukiko/4012.html
    Erika Yamashiro
    http://erikayamashiro.com/

  • すっかり新刊ハードカバーを心待ちにするようになってしまった真梨幸子作品。
    今回の作品は所沢(西武の本拠地のアソコ!)のとあるタワーマンションの一室
    を軸に巻き起こるドロドロした人間模様を描いたもの。つまり、女史の得意分野
    まっしぐら系である。

    ・・・いやもう、この悪意の塊みたいな文章をどういう風に捻り出してくるのか(^^;)。
    この手法は既に円熟の粋に達しており、その圧倒的な不快感は他の追随を許さない
    勢い。正直ちょっと所沢という土地が、薄気味悪くなった程(^^;)。
    僕には凄く魅力的な劇薬、イヤミスというジャンルは、イコール真梨幸子でもう
    良い気がする。

    ただ惜しむらくはこの作品、構成がやや難解な気が。
    これまでに比べると伏線の張り方がちょっと複雑で、途中でワケが解らなくなる
    部分あり。ん?と思ったところで読み返せば問題無いのだけど、真梨幸子の本で
    ここまで読むのに時間のかかった作品は初めてかもしれない。

    出来る事なら次作はもうちょっと単純な流れがいいなぁ・・・。
    悪意に関してはもういきつくところまで行って構わないので。

  • 真梨幸子先生のお得意とするイヤミス。五人の女が四0二一号室に関わる人を次々と死に追いやり女の妬み程怖いものは無いと自覚した。又仕掛けられた罠の数が凄い。ラストはなんと私が思った通りになったのだから、真梨先生の小説を読み漁ったご褒美だった様な気がするから自己満足ですね。アハハ

  • 怪しげな不動産屋の高級タワーマンション
    の説明から、二人の女性小説家のドロドロ
    な関係から起きた悲劇が展開される。
    植物状態になった女、古本屋の老女
    そして阿部定、タワマンに住む高飛車な
    小説家三芳珠美と珠美を羨み憎む売れない
    小説家根岸桜子そして狡猾な編集者西岡。
    このマンションは何かおかしい。
    ここに関係する人間は全て無惨な死を遂げる。
    最後のページを読んだ後、最初のページに
    戻るとこのマンションの心理的瑕疵物件
    の不動産屋の解説が恐ろしく、よく分かる。

  • 女性作家二人。一人はタワーマンションの最上階4012号室に住む人気作家三芳珠美。もう一人は編集者にも相手にされない作家根岸桜子。大規模停電の夜、珠美が転落事故をおこしたことから二人の立場は逆転する。妬みと恨みと、衝撃の過去が明らかになっていく。この人は誰?というのがミスリードであろうと分かるんだけれど、それでも分からなかった。結構こんがらがって最後の方は、結末が知りたい一心で読み終えた。

  • 真梨幸子さんの本、本当に面白い!!
    どの本も結末に驚かされるばかりで
    読み直したくなる!

    今回は驚きすぎて、要所要所を読み直したけど
    「あ〜これか〜!」なることばかり(笑)
    途中怖くなるけど最後はスッキリ!

  • 真梨幸子先生の作品は何冊も読んでいますが、大体いつも沢山の登場人物が出てきたり視点がくるくると変わって錯乱させられます。この作品もご多分にもれずです。個人的には、最後に判明した犯人には「??誰?」です。読み返したら伏線があったのかもしれません。

  • 真梨さん面白い。はまりそう。
    一度目読んだ時は、そうやったんや〜と衝撃を受けた。
    じっくり二度読むと、あちこちにふせんがあって、更に面白い。
    悪いのは男だな。

  • 途中なぞが色々ありすぎて分からなくなりそうだったけど
    予想してた結末と違って面白かった!
    予想を裏切る結末が好きです

  • 夢か現実か、過去か現在か。
    いったりきたりで、視点も変わっていくこともあって、頭が錯乱した。
    狙ってのことだと思うが、読むのに疲れた。
    ついていくので精一杯だったが、話はすごく面白かった。

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著者プロフィール

1964年宮崎県生まれ。1987年多摩芸術学園映画科卒業。2005年『孤中症』で第32回メフィスト賞を受賞し、デビュー。2011年に文庫化された『殺人鬼フジコの衝動』がベストセラーとなり、”イヤミス”の急先鋒として話題に。2015年『人生相談。』が山本周五郎賞の候補となる。そのほかの著書に、『5人のジュンコ』『私が失敗した理由は』『カウントダウン』『一九六一東京ハウス』『シェア』など多数。

「2023年 『まりも日記』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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