- Amazon.co.jp ・本 (275ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344022805
作品紹介・あらすじ
天才の頭の中はどうなっている!?アーティストの日常から語られるアートの最前線、日本のアートが根源的に抱えている問題、社会通念に対する強烈なアンチテーゼなどが万華鏡のように語られ、読みはじめたら止まらない、名文の誉れ高いエッセイ集!この本自体が作品です。
感想・レビュー・書評
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f.2020/11/30
p.2012/12/20詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
現代美術のひと。
2000年代初期の現代美術の様子が垣間見れた。赤瀬川原平が書いた1960年代の日本現代美術の世界が、まっすぐに面白いことをやろうとした無償の行為にあふれた現代美術の青春期だとすれば、この本で書かれた現代美術は、国家や地方共同体の予算に組み込まれ、経済活動の一環に組み込まれた老成した現代美術である。 -
もっと取っつきにくいかと思っていたが、割合ゆるゆると読めた。
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日本を代表する現代美術の一人、会田誠のエッセイ集。この人は健全なナショナリストと感じていたが、著者いわく「国家や経済など低俗な話」を書いてくれたので、ちゃんと判った。以下引用。
思うに現代美術への熱量はその社会(国家、都市、地方、企業等)の精神的若々しさを測る一つのバロメーターです。韓国政府は今国家予算の多くを、自国の現代美術の発展のために投入している。日本政府が文化に予算を落とす先といえば、相変わらず歌舞伎や能や伝統工芸。将来の国家戦略の勝者はどちらか、僕には明らかなんですが。日本経済や日本製品が韓国や中国に押され気味な現状と、日本社会が現代美術に興味を示さないこととは、根っこに有る同じ理由でがっちり繋がっています。そこに決定的に欠けているのは、リスクを恐れず「次」に賭けることができる、強くて若々しい精神力です。日本はどこにも「次」が見えません。見えるのはみすぼらしいノスタルジーと、老人特有のひがみ根性ばかりです。追い上げてくる中国や韓国に嫉妬し、焦燥するだけじゃどうにもならない。
そうなんだよね。まさにその通り。 -
62ページ
最近の日本国民がオリンピックで注目するカービングとかモーグルとかスノボーとか
◆カービング→カーリング -
いつぞやの会田誠展に行って買ったエッセイ。なんと全ページに本人の落書き付き。
この人の作品は独特の世界観ってありそうででも思い付きをそのまま表現した、みたいなところが好きだったけど、このエッセイ集もまさにそんな感じ。気楽に覗ける舞台裏。 -
「カリコリせんとや生まれけむ」の続巻、エッセイ集。読みやすい文章の上、なぜか親しみがわき、一気に読めた。
あらためて作品を見たくなった。あと、「ミュータント花子」はやっぱり大傑作だ。 -
面白い。内容は過激だが、知的センスが光る。
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感想は他の方のレビューと同様です。この本は電子書籍になりませんね。余白の蛍光カラーの書き込みが一番面白いのですもの。