歪んだ蝸牛

著者 :
  • 幻冬舎
3.36
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本棚登録 : 84
感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (342ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344027558

作品紹介・あらすじ

新東京テレビ制作部に勤務する五味剛は、敏腕テレビマン。彼がプロデューサー兼総合演出を務める『生激撮!その瞬間を見逃すな』は、警察のガサ入れを生放送するという過激な内容が受け、毎回高視聴率を叩き出す大人気看板番組である。ある日五味は、覚せい剤密売犯のガサ入れ現場で偶然映し出された顧客名簿の中に、社内で絶大な権力を振るう編成部長・板橋庄司と思しき人物の名前を発見する-。嫉妬と欲望とプライドが渦まくテレビ業界を描く、衝撃の書き下ろし長編小説。

感想・レビュー・書評

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  • 20160731 036

  • 普通では知りえないテレビ業界の内情が描かれていて非常に面白かった。
    しかしながら、警察のがさ入れを突撃捜査として毎週生放送で届けるという番組はちょっと無理があるように思った。

  • こんなことできるのかしら、と楽しく読みました。
    文章が読みやすく、スピード感があります。
    自分の知らない世界での話でしたので、ますます面白かったのだとおもいます。

  • 田中経一作品初読み。
    面白くないこともないんだけどイマイチ引き込まれないまま終了。
    テレビ界におけるヤラセ問題とインサイダー取引や企業買収といろいろと盛り込みすぎた感じかな。

  • まあ面白かった

  • テレビ界が舞台。
    新東京テレビ制作部の五味剛は職人気質のテレビマン。彼がプロデュースする警察のガサ入れを生放送するという番組は高視聴率を誇っているが、編成サイドとの確執や上層部の動きに巻き込まれていく。
    途中はあまり気分が良い展開ではなかったが、ラストはスッキリした。
    (図書館)

  • テレビ業界のやらせと不正を書いた作品。時事ネタを盛り込んでいるがいかんせん現実ばなれ

  • 経営の明るくないテレビ局が舞台。制作、編成、上層部との間での確執や背任。警察のガサ入れを生放送するという大ヒット番組のなかで、生放送ならではのハプニング満載の制作現場がスリリング。
    紫陽花にのった蝸牛をみたらきっとこの本を思い出すかな…

  • ストーリーは悪くないが、とにかく文章が下手。
    何の抑揚もないし、キャラが全く立ってない。
    いまどき言わないセリフ満載だし、「そんな仕草しないだろ!」という、古い業界人特有に匂いがします。
    2/3を占める帯に騙されました。

  • プロデューサー五味 剛が主人公!
    こいつがカッコいい。やっていいヤラセ、やっちゃいけないヤラセ しっかり自分の中で線引き出来ている。

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著者プロフィール

埼玉県出身。立教大学法学部卒。日本テレワークに入社し、「カノッサの屈辱」、「TVブックメーカー」など、フジテレビの深夜番組の演出で注目される。その後フリーの演出家として「料理の鉄人」や「とんねるずのハンマープライス」など、多くのテレビ番組を手掛ける。2014年、『麒麟の舌を持つ男』(後に『ラストレシピ 麒麟の舌の記憶』に改題)で小説家デビュー。同作は二宮和也主演で映画化される。他著作に『キッチンコロシアム』『龍宮の鍵』『歪んだ蝸牛』『生激撮!』などがある。

「2019年 『逆流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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