凪の司祭

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著者 : 石持浅海
  • 幻冬舎 (2015年10月22日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344028418

凪の司祭の感想・レビュー・書評

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  • カフェ店員のモモちゃんが,都合よくスペシャリスト揃いの常連客の支援を受けてテロ行為を行う,ロジカル大量虐殺劇。
    理には適っているのかもしれないが,「ただし床の摩擦は考えないものとする」的な違和感がある都合の良さ。

  • 先が気になって、一気に読んだ自分が言うのも何だが、この小説の加害者、及びその協力者には動機も行動も一切共感できない。だからやり遂げたカタルシスはない。加害者はまるで機械のようで、途中ずっとさっさと捕まればいいのにと思っていた。
    協力者も利己的な理由ばかり。その中のひとりは本気で恋人を助けたかったのか。現場から遠ざけたいなら、いくらでも方法はあるのに、死んでもいいかと考えていたとしか思えない。
    むしろ被害者側に感情移入して、胸が痛くなる。描かれているのは、普通の人たちでこんな理不尽な死に方をすべきではない。最後にふられた青年にも同情する。あの場合、自分も鍵をかけるかもしれないと思うからだ。それはエリート意識ではなく、恐怖だ。それを青年の独白で悪い印象にされている。
    最後もなんかいい話に、無理やり持って行こうとしているように感じる。2000人以上の犠牲者の影に、その何倍もの被害者遺族の存在がいることが消されている。つまり、全てが中途半端なのだと思う。
    結局、巨大ショッピングモールで大量殺戮する話が書きたくて、動機をこじつけたような印象は否めなかった。
    座間味くんシリーズ好きなのに…

  • 周到に練られたテロ計画を淡々とこなしていく様と、阿鼻叫喚の地獄絵図にただただ戦慄。動機に納得できないと感じる人が多そうですが、狂気の演出に一役買っているのと、題材が題材だけに共感しづらいように気をつかっているのだろうなと邪推してみる。

  •  著者自身がひどい話と言っているが、ひどいなんてものではない。クズのような話だ。ゴミクズだ。以下、ネタバレ等には一切配慮しない。

     一言で言うと、頭おかしい女が、巨大ショッピングモールで無差別に殺しまくる、それだけの内容だ。背後で糸を引いていたのは、5人のこれまた頭おかしい人間ども。計画立案や武器の手配等で、専門的立場から協力していた。

     この人の作品の登場人物に共感できないのはいつものことだし、その思考回路に突っ込むのが、この人の作品の楽しみ方だと思っていた。今回は、もはや共感どうこうではない。自分の目的のためなら大量の犠牲者を屁とも思わない、クズたちなのだ。

     おい、実行者の女。気の毒ではあるし、そういう説があるのは聞いたことがある。だからといって、結論が大量虐殺テロなのか? おい、5人委員会とかいうクズども。たしなめるどころか、後押しするのか? 決行当日まで、何の疑問も持たずに?

     決行はこども休憩室から。自分が親になって以降、何の罪もない幼子をあっさり殺すような描写は受け付けなくなった。序盤で早くも、本作は駄作に認定だ。いや、駄作ならまだましか。本作は駄作を超越したクズなのだから。

     たった1人の女がそんなにうまくやれるのかとか、クズどもがまんまと容疑から逃れられるのかとか、そんなことは些細な問題でしかない。2000人以上死んでも、自分の恋人は助けたい? ついでに金品を奪おう? 保険金をせしめよう? はあ???

     挙句の果てには、モモちゃんとかいう女は、テロリストではなく儀式の司祭だった? 2162人は生贄だった? 祈るしかない? お前らバカか? クズか? 一切良心の呵責も感じずに、のうのうと生きていくのか? 爽やかにまとめてんじゃねえよ。

     最初から最後までクズ本だった。シュレッダーにかけてやりたい。

  • すげー胸糞悪かった…。

  • 石持浅見による、テロリズム小説。
    どの小説もあまりに雰囲気や骨格が似ていて最近マンネリ気味で、要は期待せず読んだが、インパクトが強くてかなりよかった。
    著者には秘密テロ組織を描くシリーズがあるが、テロの規模が大きく、またアクション的にも映える今作は興奮できる。
    実行犯-協力者-被害者-制圧部隊と語り手をコロコロ変えていくが、このリズムやバランス、時系列わちょっと前後させる構成が上手くて、引き込まれる。
    背景にある動機等の経緯、またリアリティといわれると甘いが、そのあたりに目をつむれば、スリリングなパニックホラーとして完成度は高い。
    4

  • 10/05/2016 読了。

    図書館から。
    石持作品…何冊か読んでいるけれど、
    個人的に相性がいい気がする。

    全編通して、まぁバイオテロ、悲劇が繰り返される訳ですが…。

    視点が各々からあるので、事件を多面的に眺めている
    感覚で、ぐいぐい読めました。

    個人的にはとてもツボな作品でした!!

  • 石持さんは時々倫理観や常識というものが働かない世界で話を展開されますが、この設定は驚きました。

  • 石持作品らしく、後味が悪いし、全く共感できない主人公たちでしたが、一気読みしてしまいました。

    これの前に、世に警鐘を!みたいな謳い文句の寓話読んだんですけど、こっち読んだ方が、テロやばいと危機感を感じました。テロやばい。

  • ゲリラ豪雨で恋人を失った女性が同じ目に遭う人を無くすために2000人を殺害するテロを起こす話。
    長く、読んでるだけで痛くなる。

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