- Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344028791
作品紹介・あらすじ
誰が少女を殺したのか。数行の三面記事に隠された証言者たちの身勝手な事情。他人事、ではもう済まされない。平凡な日常が壊れる瞬間を描いた慟哭のミステリー。
感想・レビュー・書評
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母娘の楽しそうな毎日の描写が良かった。
溢れんばかりの愛しい気持ち。
序章〜中盤が長く、謎めくミステリー感を盛り上げていきますが、最後が一気に流れ過ぎて少し物足りない気がしました。 -
日経のブックレビューに★×4で乗っていたことから、図書館で予約した。天野節子さんの小説を初めてである。読了まではいったものの私には合わなかった。
ストーリーにも人物描写や会話にも、どうも現実とかい離した感じがあり、深くはのめりこめなかった。また、文体も私には合わない。このような一節など。
「食堂のカレーライスは旨い。渡辺刑事がさも旨そうによく噛み、ごくりと飲み込むと言った。」
こんな冗長かつひねりのない表現に会うたびに、なんだかなぁ、と思って冷めていってしまう。氏の別作品を手に取ることはまずないであろう。
とはいえ、エピローグでは一人の親としてそこそこ感激はしてしまった。 -
体裁はミステリーではあるが、子供を想う親の気持ちや人の正義感について深く考えさせる内容になっている。子供を失った親がその背景に存在した不正義で身勝手な行動を知ったときの気持ちは想像できないほどの怒りに満ちているだろう。そんなことを想像するだけでも自分を律し正義を保つことができるように思う。
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交通事故で一人娘を失った母親のお話し。子供を失うなんてこれ以上に辛いことはないだろうと想像できるし、感情移入もできるんだけど。主人公には娘が自分のすべてであったのだろうと理解するしかないのかな。犯人もすぐ想像つくしミステリいうより、一人一人の人間描写に長けていた作品です。作品自体は章ごとに視点が変わり文章も読みやす一気読みできました。最後は、う~ん、やっぱそれしか選ぶ道はなかったんだろうな・・・といった感じでした。
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関連性のなさそうな人達がつながっていく
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途中までは事実を淡々と述べている流れで登場人物が多いながらも読みやすかった。
結論としはそこまで驚く犯人ではなかった印象。
現実に起こることを想像すると犯人に同情してしまう。 -
いまひとつ…