成功ではなく、幸福について語ろう

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (270ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344033009

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  • 幸福は存在、成功は過程。何かを達成しなくても幸福になれる。
    見かけの因果律=本来因果関係がないのに、あるかのようにみなすこと。
    名誉心や野心は人生の最後にはまったく意味をなさない。
    挫折体験は、必要。空を飛ぶための空気抵抗のようなもの。
    課題を分離する。自分の課題だけに集中する。
    本は残る。

    人生設計はできない。将来はわからない。遠くはぼんやりとしか見えない。日々をしっかり歩く。

    幸福は人格である。幸福のコートを簡単に脱ぎ捨てられる人が幸福である。
    我々の人生は期待で成り立っている。期待しない勇気、期待を裏切る勇気があれば幸福になれる。

    過去を手放す=過去に影響されない。
    未来を考えない=いらぬ心配はしない。
    幸福とは過程ではなく存在だから。

    幸福は外に現れる=機嫌が良い、丁寧、親切、寛大になる。

    一人で幸福になることはできない。希望は他人から与えられる。

    幸福と幸福感は違う。幸福は知的なもの。幸福感は薬やお酒で簡単に得られる。
    目標を達成したら幸福になれる、ということはない。幸福と成功は違うもの。
    何が起こるかを知ることはできない=幸福は出来事に左右されない。
    人生の意味は、自分が自分に与えるもの。

    幸福は人格である。コートを脱ぎ捨てるように気楽にいつでもほかの幸福を脱ぎ捨てられる人が最も幸福な人である。偽りの幸せはコートを脱ぐように脱ぎ捨てられる。真の幸福は一体化したものでなくならない。世俗的な成功、地位、カネ、名誉は偽りの幸せであり、脱ぎ捨てても真の幸福には影響しない。

    生活は、期待の上に成り立っている。時には人々の期待に全く反して行動する勇気が必要である。世間の期待通りになろうとする人は、自分を発見しないで終わることが多い。

    今ここで幸せである、こと。そのためには過去を手放すことが必要。
    過去はやり直せないのだから、もうないと考えること。
    起きてないことは考えない。これから先どうなるかはだれにもわからない。
    その時、今、に集中する。
    問題があっても、今できることをしていこうと考える。

    転職をためらうのは、失敗してでも挑戦するという気概がない、こと。挑戦とは必ず失敗すること。失敗しないなら挑戦とは呼ばない。
    自分が何のために働くのか。安定した給与のため、というのではなく、成し遂げたい何か、はないのか。

    あらゆる悩みは対人関係である。

  • 幸福と幸福感を混同しない。

  • 「人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ」とアドラーは言います。自分と他人の課題を分け、幸福であることを問う。その勇気を持てる。

    「自分の価値を自分で決める」

    「今日という日を子どもと一緒に生きられるのであれば、それがもうすでに幸福だ」

  • アドラー心理学を基盤にした,高校生が読める内容。
    読むことで心が落ち着きます。

  • 質問に著者が答える形式で、「嫌われる勇気」のような、計算し尽くされた話の展開にはなっていない。その分、前著2冊で書かれたことを現実に落とし込むヒントが得やすいのかもしれないと感じた。

    生きる喜びも、幸福であるという感覚も対人関係の中でしか得ることができないこと、
    幸福は表現的なものであること、

    が今回得た学びだ。

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著者プロフィール

1956年生まれ。共著書に『嫌われる勇気』(ダイヤモンド社)、訳書にプラトン『ティマイオス/クリティアス』(白澤社)ほか。

「2020年 『自然と精神/出会いと決断』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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