チックタック 約束の時計台

  • 幻冬舎
3.96
  • (25)
  • (23)
  • (24)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 391
感想 : 26
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344034488

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • キンコン西野さんの絵本、これが4冊目ですが1番好きかも♪

    うるっときちゃいそうなぐらいやばかった。

    絵もステキなんですが、完全にストーリーにやられた( *3* )

    <あらすじ>
    物語は町のはずれにある森の中に、11時59分で止まっている不思議な時計台が存在するところから始まります。この時計台には、ヘンクツジジイのチックタックが住んでいます。

    以下は、物語のあらすじです(ネタバレあり):

    現在の物語:

    町のはずれにある森の中に、11時59分で止まっている時計台があります。そこには、ヘンクツジジイのチックタックが住んでいます。役場の男が修理を試みますが、チックタックは「こわれてなんかおらん」と男に時計をさわらせません。

    チックタックが若い頃のお話:

    チックタックは若い頃、時計台に住み込みで働いていました。ある日、孤児院にいるニーナという女の子が遊びにやってきます。やがて、チックタックとニーナは毎日のように会って話をするようになります。ニーナは自分の腕にヤクの木が生えていることを明かします。呪いの木はどんどん育ち、やがて木になってしまうのです。チックタックはニーナを励まし、「夜12時に鳴る鐘の音を時計台で一緒に聞こう」と誘います。孤児院には門限があるけれど、来月院長先生がるすにする1か月後に抜け出して会う約束をします。

    しかし、その3日後に町に火の鳥がやってきて、火の雨を降らせました。町のみんなは地下へ逃げましたが、ニーナが見つかりません。チックタックは必死に探しますが、見つかりません。ニーナの葬儀が終わっても、「ニーナは死んでいない」と誰の声にも耳を貸しませんでした。時計の針が夜12時をさそうとした瞬間、時計台のすべての歯車が止まり、鐘の音は鳴りませんでした。それから何年も、時計の針はニーナとの約束の時間をさすことはなく、11時59分で止まったままでした。止まったのではなく、約束の12時を待っていたのです。

    現在の物語(続き):

    チックタックは、故障していないのだからと役場の男を帰らせようとすると、男は正体を明かします。ニーナの主治医をしていた医者でした。しかも、あの火の雨の日にニーナは死んではいないと言うのです。生きていたのにニーナが戻って来なかった理由は、その病気が人にうつるものだとわかったから。ワクチンが開発されてまだ体に木は残っているけれど、病は完治していることを伝えました。そのとき、時計台の階段がきしむ音。ふりかえると、ニーナが立っていました。「だいじょうぶだよ、ニーナ。




    にしのあきひろ作品史上、
    もっとも残酷で、
    もっとも美しい物語。


    こわれていないのに11時59分で止まっている
    ふしぎな時計台がありました――。


    【物語】
    町のはずれにあるホタルの森の中に、こわれていないのに11時59分で止まっているふしぎな時計台があります。
    その時計台には、ヘンクツジジイのチックタックが住んでいます。
    もう何年もまえ、チックタックがもっと若かった頃、ここに、ある孤児の女の子が訪ねてくるようになりました。彼女の名前はニーナ。
    チックタックとニーナは、夜12時の鐘の音を、いっしょにこの時計台で聞くことを約束します。
    しかし、その約束がかなうことはありませんでした。
    なぜなら、その森に「火の鳥」がやってきたからです。
    ――どうして時計台は11時59分で止まってしまったのか? その理由がわかったとき、必ず涙します。

    著者について

    1980年、兵庫県生まれ。芸人・絵本作家。極細のモノクロのペン1本で描いた絵本『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』で世間を圧倒しつつも、その後、業界の常識を覆す完全分業制で、オールカラー絵本『えんとつ町のプペル』を刊行し、大ベストセラーに。
    ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』、共著として『バカとつき合うな』があるが、すべて10万部突破のベストセラー。現在、有料会員制コミュニティー(オンラインサロン)『西野亮廣エンタメ研究所』は、会員数が2万2000人を突破し、国内最大となっている。

  • 絵が綺麗。

    サクッと読めた。

    時計は面白いな。

    約束。

    某大学の卒業スピーチでもあったが、人生の11時台を生きることは辛いが必ずある。12時鐘がなるまで精進する。

  • 泣けた
    読み込んでこの本から英語の勉強もしようと思う。

  • 本当西野さん天才だと思う。

    YouTubeで卒業式のスピーチを聞いてからずっと見たいと思ってようやく見れました。(大学の同期の家にありました)
    その中で1番グッときたメッセージは、

    「だいじょうぶ。時計の針はかならず重なるから」

    です!!
    まだまだ私自身に人生の11時台は訪れていませんが、とても前向きになれる言葉と出会えました。

    読み進めるたびにトリハダが止まらない1冊です。
    ぜひご一読ください!!!

  • さっぽろ雪まつりに行ったときに、この絵本の展示会がされていて、帰りになんとなく購入した本。
    普段、絵本を手に取る機会は少ないが、気づいたら読み入っていた。
    絵も綺麗で、内容も感動的。良本!

  • 78

    読んだのはプペルに続いて2冊目。

    プペルよりもさらに子ども向けなんだなぁと。
    そして絵は本当に綺麗。絵本の概念を変えてる感じ。

    時計の針は必ず重なるから

    ってよいよね。

  • 誰かを思って待ち続けるというのは、不安で、勇気のいることだ。大人になったいまでも、約束を守れているのか、自信を持って言えない。自分のこどもに胸をはっていられるように、自分の言葉に、約束に責任を持とう。感動した。

  • とても美しい絵本。世界観が独特でイラストも抜け出で来そうなリアル感が目を引きます。12時は長い針と短い針が重なり合う場所。11時59分で止まった時計台の針は、約束の日が叶うまで動かないのが、人生を表しているように感じた。現在、自分に置かれた辛く厳しい状況でも、約束の日(思いが叶った日)が必ず来て12時となり、2本の針は重なり合うのだと。著者からの、そんなメッセージを受け取れる作品だと思う。 とても心に響いて、自分の中の止まった時計の針が動くよう、日々努力し、待ちたいと思いました。

  • 【あらすじ】
    こわれていないのに11時59分で止まっているふしぎな時計がありました―。にしのあきひろ作品史上、もっとも残酷で、もっとも美しい物語。

  • 図書館
    物語いい

全26件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1980年、兵庫県生まれ。芸人・絵本作家。モノクロの絵本に『Dr.インクの星空キネマ』『ジップ&キャンディ ロボットたちのクリスマス』『オルゴールワールド』、オールカラーの絵本に『えんとつ町のプペル』『ほんやのポンチョ』『チックタック~約束の時計台~』。『えんとつ町のプペル』は、50万部のベストセラーとなり、2020年には映画化も。ビジネス書に『魔法のコンパス』『革命のファンファーレ』『新世界』、共著として『バカとつき合うな』があるが、すべて10万部突破のベストセラー。現在、有料会員制コミュニティー(オンラインサロン)『西野亮廣エンタメ研究所』は、会員数が7万人を突破し、国内最大となっている。

「2020年 『ぬりえ えんとつ町のプペル』 で使われていた紹介文から引用しています。」

にしのあきひろの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
にしの あきひろ
にしの あきひろ
宮下奈都
矢部 太郎
三浦 しをん
辻村 深月
砥上 裕將
西野 亮廣
辻村深月
スペンサー ジョ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×