医者はジェネリックを飲まない

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (215ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344035188

感想・レビュー・書評

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  • 主観が多い。
    ジェネリックを使わないという結果ではなくてその理由として、品質問題をあげるとか、先発と後発を切り替えたらどれほど違いがあったという現場の医師ならではの話を期待したが、そういったテーマはあまりなかった。
    一章のなぜ医者がジェネリックを飲まないのかで理由1~13項目も述べられているが、半分は理由ではなく結果であり、残りも感情的な理由によるものが多い。
    ジェネリックでも問題ない医薬品が紹介されているが、単純に有効成分が優れているということであって、先発とジェネリックの差という文脈から外れている。

    オーソライズドジェネリックに3種類あることは知らなかったのでその点で星2つ。

  • 本書の帯、裏表紙側にある「『薬を変えてください!」その日、看護師長は私に叫んだ・・・・・・」について、補足させてください。
    確かに本文中、この内容が含まれる一節があるにはあります。しかしそれは、ジェネリック医薬品を先発品に変えてください、という文脈ではありません。様態が急変した患者に対しもっと効果の高い薬を出してください、と嘆願する場面にて発された婦長の言葉として述べられているものです。

  • 内科の勤務医によるジェネリック医薬品の話。科学的でもなく、学術的でもないため説得力のない本であった。医者や政治家等のお金持ちが、ジェネリックを飲まないことはわかった。全てのジェネリック医薬品が、正規品よりも劣るわけではないこともわかった。あるジェネリック医薬品に発がん性物質が入っていたことは、明らかなジェネリック医薬品の問題点だとしても、それ以外に証拠が挙げられていない。ただ医者が噂していること、患者の多くが言っていることをまとめているだけで、「ジェネリック医薬品の積極的使用には問題があると思われる」といった推測の域を出ていない。そこを科学的に証明してほしかった。まだ、東洋経済などの経済雑誌の特集の方が、調査は精緻だと思う。新たな発見のない残念な内容の本でした。

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著者プロフィール

志賀貢(しが みつぐ)
北海道出身。医学博士。昭和大学医学部大学院博士課程卒。
臨床医として現在も診療のかたわら、著作活動を続ける。約50年におよぶ臨床医に基づいた著作が多く幅広く読まれている。『臨床医のないしょ話』(幻冬舎)『ポックリ往生の極意』『60歳からの幸せ臨終学』『私はどこで死んだらいいの?』(海竜社)などを刊行。

「2020年 『命を守る「飲む点滴」最強の免疫スープ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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