- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344039384
作品紹介・あらすじ
“無口な男”高倉健がなぜ心を開いたか?
●「わかります、わかります」は信用されない
●この人なら話してもいいと思わせる秘訣
●聞き出すとは、教えてもらうこと
特ダネ記者が昭和・平成・令和の秘話で解説
●「だから」に「ね」をつければ険悪さが消える
●健さんの心を動かした、まさかの〝物真似〟
●「でも」「いや」「ただ」は話の腰を折る禁句
●タモリさんの細やかな観察が生む深い質問
●記者は捜査員の奥さんに気に入られてナンボ
●「あなたにとって○○とは」の質問は諸刃の剣
●話は「現在―過去―未来」の流れが大切
●被疑者が〝落ちる〟言葉「アホやなあ」
感想・レビュー・書評
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話の上手い人、叱り方の上手い人
「聞く」と「聴く」、この書では話の聞き方「引き出す力」とテクニックが増えている。だが、最近の政治家は選挙前と後「Before & After」が極端に変貌する。地位と権力、それに金を得ることで国民の声を聞き「引き出す」どころか全く聞き耳を立てない、全て「聞いたつもり」、「聞いたことを二の次に」となるのは悲しい。 上手な叱り方「借りてきた猫」は面白い。
上手な叱り方 渡部卓「借りてきた猫」
「か」感情的にならない
「り」理由を話す
「て」手短に
「き」キャラクターに触れない
「た」他人と比べない
「ね」根に持たない
「こ」個別に叱る詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
聞き出す方法、とかテクニック、よりも新聞記者とかだった筆者が、こんな事あんな事を聞きましたー、って話が主。昭和30年代の話とか出てくるので、懐かしい人には懐かしいかもー。
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摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50297303 -
毎日新聞客員編集委員で、論説委員や「サンデー毎日」編集長も勤めた近藤氏が、取材体験やタレントとのやり取りなどから「聞き出す力」について解説する。
高倉健、阿川佐和子など有名人への話しの切り出し方、事件記者時代に経験した聞き出すための雑談力の大切さ、司馬遼太郎、吉村昭ら巨匠が残した言葉やエピソードの紹介など興味深い話が満載されている。
特に印象に残ったのは以下の記述
・NHKラジオ「とんち教室」の司会、青木一雄さんが言い出した話題を切り出す材料を列挙した言葉「木戸にたちかけし衣食住」(木=気候、戸=道楽、趣味、に=ニュース、た=旅、ち=知人、有名人、か=家族、け=健康、し=仕事)
・郷土史家の牧村史陽氏の「大阪ことば事典」の引用 「阿保は、花曇りのようにぽうっと暖かい感じがあり、馬鹿は、夏の光線のように明快で、はっきりしている」
・被疑者や不義を働いた人に対し、「魔が差したんやな」という一言は心に響く
・文章は現在-過去-未来と話が流れていかないと、聞いていても全体がぼんやりしていて要領を得ない
・話す場合は「簡にして要であれ」
・良寛さんの「戒語」
「ことばの多き」
「口のはやき」
「さしで口」
「手がら話」
「人の物いひきらぬ中に物いふ」
「能く心得ぬことを人に教ふる」
「ことごとく(大げさに)物いふ」
「人のはなしのじゃまする」
「親切らしく物いふ」
・タモリの細やかな観察が生む深い質問「自然の湧水ですか?」の次に「こうした湧き水がこの掘を潤している?」と使い分ける力 -
本の中で紹介されている本が興味深かったので調べて読んでみたいと思いました。
新聞記者さんだったので人から話を聞き出す、間のようなものが長けている方なのだと思った。