レッドクローバー

  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344039964

作品紹介・あらすじ

『あの日、君は何をした』『彼女が最後に見たものは』シリーズ累計40万部突破の著者、最高傑作ミステリ。まさきとしかが……いよいよ、くる!家族が毒殺された居間で寛ぎラーメンを啜っていた一人の少女。彼女が──家族を殺したのではないか。東京のバーベキュー場でヒ素を使った大量殺人が起こった。記者の勝木は、十数年前に北海道で起こった家族毒殺事件の、ただ一人の生き残りの少女――赤井三葉を思い出す。あの日、薄汚れたゴミ屋敷で一体何があったのか。 「ざまあみろと思います」北海道灰戸町。人々の小さな怒りの炎が、やがて灰色の町を焼き尽くす――。『あの日、君は何をした』『彼女が最後に見たものは』シリーズ累計40万部突破の著者、最高傑作ミステリ。

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった。
    赤井三葉だからレッドクローバー。
    でも私の脳は勝手にレッドオクトーバーを連想してしまい、戦艦みたいな硬派な話をイメージしてしまってた。ぜんぜん違ってた。

    まさきとしかさんらしい、母と娘や女性の嫌な感じ全開の話。
    母と娘はもちろんなんだけれど、近所の女性たちもかなりヤバい。
    海と山 住むところで蔑んだり、自分より身分が低そうな人に偉そうにしようとしたり。本人たちはそれを普通だと感じ、普通に話しているところが悲しい。
    ワタシは、他人の悪口言わないようにしよう。
    あれがあの人だったとは・・・ミステリも楽しめました。

  •  心に突き刺さる❢
    何が刺さる❓

    叫び❢ 
    三葉の叫び❢
    ちひろの叫び❢
    久仁子の叫び❢

     ミステリアス❢

     作者の叫びが聴こえます❢

  • 過去と現在
    北海道と東京
    点と点が徐々に繋がってゆく

    これは本当にちひろ?それとも三葉??
    これは本物の久仁子?

    誰が本当なのか
    何が本当なのか
    本当の気持ちや心というのは
    こんなにも伝わらないものなのか

    三葉が生きていくために必要だった
    自分は殺された久仁子の娘というストーリー。
    そうでもしないと生きられないということに
    とても心を痛めた

    誰が誰を殺したのか?
    この人も結局殺されてたのか?
    救われる人は1人もいないのか?

    灰戸町という閉ざされた不気味な舞台
    「奥」「町」という表現
    区別することで、自分より下の人を作ることで人は強くなれるのか?

    過去と現在
    閉ざされた町
    この世界感に、知りたいという思いが溢れ出る

    読後は深く暗く灰色な世界にどっぷりと浸かっていた。


  • 毒を吐きながらも親の愛情を求め続けた子と心を殺された子。
    負の連鎖に、突き刺すような痛みを感じずにはいられなかった。
    エピローグの最後も、とても余韻が残るシーンでした。

  • 暗い
    この前に読んだ「白ゆき紅ばら」となんか雰囲気が似ていて・・・
    真相が知りたくて、アッという間。に読んでしまった。

  • 期待して最後まで読んだが、何かよくわからなかつた。ガッカリ。

  • 親に愛されない子供の苦しみと切なさ。
    どうしても子供を愛せない親の辛さ。
    悲しくてやるせない話だった。
    北の小さな町が
    舞台のひとつになっていることで
    そこから逃げ出せない閉塞感があり
    余計に胸が苦しくなるようだった。
    結局、ヒ素中毒事件に関わった
    全ての登場人物たちが加害者であり
    また被害者でもあるように感じた。

  • 東京のバーベキュー場でのヒ素を使った大量殺人。
    記者の勝木は、十数年前に北海道で起こった一家毒殺事件の、ただ一人の生き残りの少女――赤井三葉を思い出す。

    家族が毒殺された居間でラーメンを啜っていた一人の少女。彼女が家族を殺したのでは…?

    思わぬ展開に気持ち良くやられた!

  • まさきとしかさんの作品は3作目だが
    親子関係についてテーマがあるように感じた。特に毒親(毒母)。

  • 灰戸町という町の名前のせいか、全体的に暗くて陰鬱な話。でもなぜか引き込まれ、没頭して読み終えてしまった。後半、時系列が行ったり来たり、誰が死んで誰が殺してが、頭がこんがらがってしまった。
    タイトルと表紙のデザインが、この小説にピッタリ。

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著者プロフィール

1965年東京都生まれ。北海道札幌市育ち。1994年『パーティしようよ』が第28回北海道新聞文学賞佳作に選ばれる。2007年「散る咲く巡る」で第41回北海道新聞文学賞(創作・評論部門)を受賞。
著書に『熊金家のひとり娘』『完璧な母親』『大人になれない』『いちばん悲しい』『ある女の証明』『祝福の子供』『あの日、君は何をした』『彼女が最後に見たものは』などがあり、近刊に『レッドクローバー』がある。

「2022年 『屑の結晶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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