- Amazon.co.jp ・本 (317ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344401204
感想・レビュー・書評
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涙なしには読めないラスト。
家族として何ができるのか…そもそも大勢の他人が同じ気持ちで家族になれるのか、私にはよくわからなかった。そしてお節介が過ぎる。
そもそも頼んでもいない事をそうだと決めつけて突っ走っていけるものなのか?
つくづくドラマだねーという感想。面白かったけど。
心の思いや葛藤を、女流作家が描くようなネチネチした長い文章ではなく、さらっと端的に物語が先に進んでいくのがとても良い。
恋愛の正解は何なのか?そもそも正解はない訳だが、
一つの恋が始まって終わるまで、私は物語でしか触れた事がない。友達や親兄弟に最初から最後まで逐一報告された事もした事もないし、どんな風に生身の人間たちの恋愛模様が進んでいくのか、ちょっと興味がある。
自分が望んでいた答えが返ってこない時、どう思っていいものか…やっぱりドラマのようにはいかないな…と思った今日この頃でした。
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まさに号泣してしまった、でも何かを強く感じ取ったからとかでなくて物語において誰かが死ぬにあたり泣くしかなかったって感じ。
あとは私の中の岸谷五朗が邪魔してきたのがウケた。 -
人を傷つける事で自分を傷つける。
苦しいばかりなのに、人を愛するのはなぜ?
一緒に生きていく先に、見えるものはなに?
野沢さんは答えを教えてはくれない。
それは、自分で見つけてつかみ取るものだから。 -
下巻から怒涛の展開で、なんともいえない後味の悪さ。あっさり幸せになった粧子と遼太郎に嫌悪感。ありえない。愛永の愛が切なすぎるばかりに、その理不尽さが際立つ。航平はうじうじと女々しいし…なんて言ってる時点で、この小説に引き込まれているということですよね。長編でしたが、飽きることなく読めました。
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心で燃やすだけの恋、家庭に入って恋愛から遠ざかった今では、そんな恋にあこがれてしまう。
現実にはありえない設定かもしれないけど、密やかな男女の内側の恋愛にドキドキして、小指の口づけ、カーテンごしの会話、印象的でした。
野沢尚さんは好きな脚本家でした。もっと小説家としての作品読みたかったです。 -
何度読んでも涙が止まらなくなってしまって、私にとっては一人の時にしか読めない一冊です。
読んでいると必ずドラマで見た赤い花の絨毯が目の前に広がります。
涙が止まらないラストですが、美しい奇跡を見せてくれます。 -
フジテレビで連続ドラマとして放送開始と同時に
ノベライズが発売された異例の作品です。ドラマ
の最終回に近くなってから発売されるのが通例で
すが、それだけ自信があった作品だと思います。
もともと野沢尚が好きだったので、上下巻を一気に
読んだ記憶があります。ドラマの視聴率対策のため
なのか、あざといところとか、ありえないような
ところもありますが、それを差し引いても、最高
の恋愛小説だと思っています。読んでいて泣いて
しまう小説はあまりないのですが、これは途中から
涙でグシュグシュになりながら読みました。
恋愛とは何か、を考えさせてくれる作品なので、
若い人に、一度、読んで欲しいです。 -
後半からはがらりと雰囲気が変わった恋愛小説となっています。
最後はボロボロと涙が止まりませんでした。 -
隣に越してきた夫婦は、それぞれの相手には秘密だが隣の夫婦と関わりを持っていた。二組の夫婦のどろどろした愛憎劇かと思って読んでいたが、ロマン
チックで爽やかで、そして切ない。