航海者 上 (幻冬舎文庫 し 10-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 26
感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (437ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344401433

感想・レビュー・書評

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  • 白石一郎さんは大好きな作家なのですが、これはちょっと。
    苦難の航海・日本での初期の活躍が書かれている前半は面白いのです。ウイリアム・アダムスの航海者としての情熱や、素直な言動に好感が持てるのです。
    しかし、後半になると主人公のウイリアム・アダムスの魅力が全く無くなってしまう。自分の蓄財のために周りと衝突したり、母国の競争国となってしまうオランダのために働いたり。極言すれば守銭奴。それを何とか著者が言い訳しているといった感じになってしまう。主人公の行動とそれに対する著者の理由付けに乖離が生じ、”分からない”状況となり、読み心地がよくないのです。
    評価2はちょっときついかも。でも期待していたのを裏切られたので

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著者プロフィール

白石一郎(しらいし いちろう)
1931年11月9日 - 2004年9月20日
釜山の生まれの作家。終戦までは釜山、戦後は佐世保市で育った。長崎県立佐世保北高等学校、早稲田大学政治経済学部卒業。双子の息子がおり、白石一文・白石文郎両名ともに作家となった。
1987年『海狼伝』で第97回直木賞、1992年『戦鬼たちの海—織田水軍の将・九鬼嘉隆』で第5回柴田錬三郎賞、1999年『怒濤のごとく』で第33回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。

白石一郎の作品

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