- Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344402362
感想・レビュー・書評
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女の人の恋愛観の醜い部分をこんなに表現されている本は初めて読みました。しかもさまざまなパターンで。恋愛って厄介だなぁと客観的に見てる人は思ってしまうくらい人は愚かになったりせこくなったり強くも弱くもなるのに、自分がこの女の人達になれば、もしかしたら同じことをしてしまうのかもしれないなぁとも。愛は人を変えるなと思いました。ちょっと怖いなと思う話もありましたが、こんなことある?と思う話は特に1つも無いのがまた怖いですよね。
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バイブルにしたい
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短編集で、一つの章が10分ぐらいで読めるから
さくさく読めて楽しかった。
女は男に受けるためにこうであれ
女なんだからこれが普通
女らしく
という言葉を全て跳ね除けてしまうくらい強い本だった。
人には人の生き方があって、それは千差万別。
女だからという理由で縛られる必要も可能性を狭めてしまう必要もない。
12人の生き様はどれも共通するのはバーでお酒を飲むのが好きなことだけでそれ以外はなにも共通しない。
それでもそれぞれが自分に自信を持っている、自分の生き方選択に誇りを持っている。
今の私はどうか?他人に媚び売り、うまくやっていくことしか考えてない。
仕事も、恋愛も。
この本の中の女性たちのように私も
自分の意思をしっかり持ちたい。 -
作品はずいぶん前に発表されたものですが、まだ読んでいない唯川恵さんの 作品のひとつでした。12の短編小説ですから、同数の女性が主人公として登場します。どの作品もいつの間にか、読み進んでしまいます。また物語がその後どうなるのか、読者に想像させるところが作品に惹かれるところでもあります。
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本物の愛を知って再び頁を捲りたい。
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「恋愛は少しもロマンティックなものでも、甘やかなものでもない」…本当にそう。恋愛小説読むときもこれが根底にある作品は読める気がします。
でもこの短編集で好きな作品は「長い旅」「悪女のごとく」の、恋愛というより主人公の生き方が主なお話。
「ただ狂おしく」も…「おかしくなるくらい人を好きになったことがないのは幸せか不幸か」みたいな話はしたことがあるので。。重いな。
愛なんか、と言いつついつの間にか好きになったり嫌いになったり。生きている限りこうなんだろうなとは思います。心が動いてる事なんだろうからまいっか。 -
無性に恋の話が読みたくなる時があって、今回も愛なんかを読んでその気持ちが満たされた。
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女って怖い…これが率直な感想。
12の短編集全てがどうしようもない恋愛ばかりなので読後感はあまり良いものではないけれど、それがこの作品の魅力なのでしょう
「愛なんか」タイトルの意味に頷く。
素敵なだけの恋愛ではなく恋愛の汚い部分もしっかりと描かれている。
「夜が傷つける」と「朝な夕な」が共感しやすかったかな
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とにかく恋愛小説が読みたいな、と思って手に取った一冊。
そしたらあとがきで作者が「とにかく恋愛小説が書きたくて始めた連載」と言っていて、なんだか嬉しくなった。
「偏愛」や「霧の海」などが好きでした。 -
読みやすかった。
いろんな女性の、全然綺麗じゃない
恋とか愛とかを読んだ感じ。
それぞれの主人公のそのあとが気になった。
私の人生では経験できんような
でも決して非現実的ではない話がおもしろくて
刺激的やった。