ファントムの夜明け (幻冬舎文庫 う 5-3)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (369ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344406155

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  • 一年前に別れた元恋人(健吾)が失踪した。
    果たして、彼はどこへ行ったのか、あるいは...

    行方を探す私(真美)に起こる不思議な現象。
    頭の中に誰かの声が聞こえる、それは、幼い頃亡くなった双子の妹(麻紀)の声。

    死者の声を聞く異能の力を持った真美。
    彼女の異能の力(サイコメトリー)により、次々と明らかとなる過去の謎。
    妹・麻紀の事故の真相、双子の出生の秘密、健吾の失踪、などなど。

    そして、底知れぬ悪意が彼女を襲う。
    彼女はその悪意を、切り抜ける事が出来るのか?

    最後の最後の1行にある、どんでん返しとは?
    なるほど、そう言う事ですか?
    最後の『母さん。』のセリフに、震えました。

  • 戦慄が走りました…。

    読み終えた後も、しばらく背筋がゾクゾクし、体の震えが止まりません。

    あまりにも衝撃的なラストだったせいか、途中のストーリーが頭の中でうまくまとめられなくなってしまったので、裏表紙の内容紹介を引用します。

    『一年前に別れた恋人が失踪してしまった。その行方を探し始めた私に起こったある異変。頭の中に誰かの声が聞こえる ー それは幼い頃に死んだ双子の妹が言っていた現象だった。頭に響く声は、いつも私を死体へと導いていく。そして私は愛する者たちの死の真相に辿り着こうとしていた…。哀しくも衝撃的な結末が待つ恋愛ミステリの決定版。』

    親と子、男と女。罪とは、許しとは…。苦悩する主人公が自分の中に眠っていたある能力の存在を確信した瞬間から、物語は急速に動き出します。

    中盤からは怒濤の展開にハラハラドキドキ。思わずページをめくる手にも力が入ります。

    そして驚愕のエンディング。まさに最後の1ページに書かれた真実に戦慄が走ります。

  • 一年前に別れた恋人が失踪してしまった。その行方を探し始めた私に起こったある異変。頭の中に誰かの声が聞こえる―それは幼い頃に死んだ双子の妹が言っていた現象だった。頭に響く声は、いつも私を死体へと導いていく。そして私は愛する者たちの死の真相に辿り着こうとしていた……。哀しくも衝撃的な結末が待つ恋愛ミステリの決定版。

著者プロフィール

1978年、神奈川県生まれ。1998年、『記憶の果て』で第5回メフィスト賞を受賞しデビュー。『時の鳥籠』『頭蓋骨の中の楽園』など、著書多数。2020年、急逝。

「2020年 『こわれもの 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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