- Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344407534
感想・レビュー・書評
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苦なのか
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数匹の鯉が一匹の鯉を襲っている光景を目撃したことがある 生命の憐れみ 人肉を食べたのは正当な自己防衛だと…その人はなんともやりきれない下品な目をしていた つわり 半狂乱の女 最早動物的本能なのだ… 神秘 生まれてこない方が良かったのに 極楽と地獄 華やかな公家の暮らしに比べて巷には餓死者が群れを成している始末じゃ 頼れる感じ 日照り 蛆だ 南無阿弥陀仏 不憫な奴 やはりお前も人の子か 自分を守る為に殺す…お前に身に付いた業か 干柿 散所とは荘園と違い誰もここから年貢を取り立てようとはしない …つまり世間から見捨てられた土地を意味する…謂わば番外地である 自分の悪を 人間らしく…みんな人間らしく生きられねえのかってな 乞食法師 散所大夫 地頭なんかに教えやがってよ 全身打撲の上に手足が折れているようじゃ 若狭 彦次郎 七郎さん 恋 愛する 奴も人の親か
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どういう漫画なんだこれは。人を食う、母親を食う、母親が子供を食う……なんかもう全然想像もつかないしリアリティがない。でも実際にそういう時代があったのだと考えるとゾッとする
今の時代じゃこういう作品は生まれないんだろうなぁ -
2012年読了
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画力がすごい。愛などなにも知らぬ、なにをしてあげても甲斐がない野生児かと思ったが、母性には執着するんだなぁ。
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木原音瀬の『WELL』を読んだ時、生き延びる事で世界が好転する可能性があるのなら、人肉を食べてでも自分が生き延びる価値はあると感じた。また、一緒に生き延びたいと思う人間がいるのならなおさらタブーを犯す理由があるな、と。
コーマック・マッカーシーの『ザ・ロード』を読んだ時、人肉食いでしか命を繋げられない様な極限の世界に居ながら息子を生かす為に人肉を食べずに頑なに生きようとした父親、彼はきっと、この崩壊した世界で人類が生き延びるのは難しいと考え、それならば人肉を食べずに出来得る限り生きて、獣ではなく人間の心のままで死ぬことを選んでいたのだと思う。人間の理性を残したままで出来得る限りの命の限界まで。
自分がもしそう言う世界に放り出されたらどうするだろう、と言う事をずっと考えていて、もし家族なりなんなり、自分が生き延びる事で誰かを生かす事が出来る間は食べれるものはなんでも食べるかもしれないと思った。誰も居なくなった時には、生きたまま殺されて食われるのは嫌なので、もう何もなくなったと思った瞬間に、自分の命は手放すだろうな、と言う気がする。人の肉を食べてまで生き延びたいと思うのは、とても難しいだろうな、と。
人を食うと言う極限の選択に対して、どう言う答えがあるのだろう、と思ってずっと読みたかった作品。
アシュラは、生まれた瞬間に感じた飢えに動物の本能で反応しただけで、罪悪感などあろう筈もない。彼は生まれた時から誰の為にも生きていないので、人間性など皆無持ち合わせられる筈がない。飢えに苦しんだ事のない人間が理屈で考えるような範疇ではなく、アシュラは生きたいと言う本能だけで生きている。そこには逆に善も悪もない。善悪は人間の世界の中の観念なんだなぁ… -
上巻は人肉食をはじめとする凄惨なシーンで占められている。
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面白い漫画ではあるがあまり響いてこなかった