- Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344407596
感想・レビュー・書評
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神秘のようなものを信じたくなる
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吉本ばなな本人は文庫版あとがきでこの本を書いた当時のことを「なんてガキなんだ!」と語っているけど、何かを育んだことのないわたしにはそんなことはまったく思えなくて、しみじみと読んだ。
「あの、恋独特のシステムに気づいてしまったら、縁のない人とすったもんだしても無駄だという気がしてならなかったのだ。
恋は相手とエネルギーの状態が一致していると簡単に起こるが、本当のところそれに外見は全然関係なく、しかし最終的に本能的な好みは絶対である。絶対に変えられない。その両者には微妙な違いがある。本能で惹かれた人には、必ず、自分にしかわからない共通項がある。それがたまたまお互いにかみあってエネルギーが発動してタイミングがたまたま合えば、恋愛事件に発展する。」(片思いのメカニズム)
2022-33 -
ふとした表現がグッと響く時がある
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生きることについて、歳を重ねるということについて
もっとまっすぐに向き合いたいと思わされた一冊。
彼女のように日常のちいさな幸せや些細な感情を大切にしたら もっと自分を大切にしたら・・
余裕がない今の自分に足りないものを教えてもらった気がします。ばななさんのような心が豊かな人間になりたい -
やっぱりばななさんの書く文章が好きだなーと思う。
結婚から妊娠までの怒涛の期間での平和なエッセイ。 -
歳を重ねるごとに、同じ女性として何度も読み返してみたい一冊。ばなな さんの文章はほんとじんわりくるよね〜、読んでいて。これはあたしが 女 だからなのかしらん?
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ばななさんのエッセイを読むと自分はいろんなものを見過ごして生きているんじゃないか、と思ってしまう。なんとなくモヤモヤ心にあるものを言葉にできるって素晴らしいことだな。
2017.4.16
一年ぶりの再読。その時その時で心に響く章が違う。今は最初の2章。
2018.5 -
2015.8.20読了
失恋〜妊娠まで。このエッセイはばななさんの身の回りのことが多くて、死と生について触れてる部分があったと思うのでさらに読み込んで行こうと思う。色んな人に相談にのってもらって、その中で心にすっと通る言葉は的を得てるんだろうなあ。子供が生まれてから変わったんだろうか、感じ方とか。 -
この本の登録をしていなかったなんて。
「片思いのメカニズム」が好き。すごくあてはまる気がする。 -
本書は2000年11月から2年間「GINZA」に連載されていたエッセイ。この間のトピックスは、なんといってもばななさんの電撃結婚だろう。そして、連載終盤での妊娠。彼女にとっては、私生活の激変期だったわけだ。これを読んでいると、彼女の日常は明るく楽しいことばかりのようだが、その背後には「もの書きの孤独」が垣間見える。ばななさんの父、隆明氏(当時は御存命)にしてもそうだし、村上春樹(彼にだけ敬称をつけていないが、これは敬意を持っての事)も『遠い太鼓』で、やはり「創作者の孤独」を語っていた。