ちいさいぶつぞうおおきいぶつぞう (幻冬舎文庫 は 15-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344408791

感想・レビュー・書評

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  • みうらじゅんさんによるあとがきまでしっかり楽しめる本でした。

  • 仏像の図録を横に置いて、読みたい。

  • 過去に手放した本を文庫で再購入。
    はなちゃん(さん)が好きで、仏像に興味を持つきっかけになった一冊です。
    イラストも上手で可愛い保存版になりました。

  • 東京書籍が発刊したソフトカバーの本を、販売してすぐに購入しました。なんと2003年だったようです。
    その後、当時勤めていた会社の友人に貸していたのですが、返ってこず(TОT)
    文庫版しか販売されなくなったので、長年この本のソフトカバー本を探していました。やっとオークションで見つけたので購入しました。

    購入した当初は20代だったので、仏像ステキきゃああvvv(>▽<〃)vvv というミーハーな感じだったのですが、年を取ると、当時の感想と今の感想がだいぶ違うなあと、久しぶりにこの本を読んで感じました。

    20代の頃は、この本でのはなちゃんと同じように、吉祥天様と毘沙門天の秘めた恋だとか、中宮寺と広隆寺の弥勒菩薩のイケメンバトルだとか、私も仏像に対してかなり妄想をしていました。

    でも今は違う。
    生きるジタバタと世知辛さをそれなりに経験した世代になったので、仏像への思慕は、人生の峠を下る上でのお守りのように感じます。

    といっても、一番好きな仏像は東寺の帝釈天&浄瑠璃寺の吉祥天。

    感じ方が変わっても、推しは変わりませんでしたw

    いつか大学で芸術を学びたいと思うようになったのは仏教美術への関心からでした。
    結果大学にも行ったので、この本は私の人生を変えた1冊でもあります。

    本はやっぱり文庫じゃない方が好きです。

    <追記>
    はなちゃんが撮った写真がどれも素敵です。
    フィルムっていいなあ、やっぱり。

  • わくわくします。仏像に興味が湧きました。

  • あまり仏像には興味がなく、これまでほとんど仏像本も読んだことがなかったが、ちゃんと勉強してみようと思いまずは元祖「仏像ガール」のはなさんの本から読み始めてみた。

    京都・奈良の仏像を中心に、はなが実際にお寺を訪れ仏像を見に行く過程が、仏像を見ながら蘇ってきた自身の思い出とともに語られている。自分が仏像を見るときにはなかったような、微妙な表情や体つきが細やかに表現されていて、仏像を見るときの楽しさを感じた。彼女の仏像イラストもかわいくて気に入った。

    反面、かなり気ままな文章で、ゆったりしていたかと思うと急に飛ぶようなところがあって置いてきぼりにされたように感じることもあった。特に、仏像に対する思いはときにちょっとついて行きにくく、仏像そのものを見てそこから感じるものを言葉にしようとしているときはいいが、菩薩を「ちびっ子音楽隊」に例える下りのように、仏像を完全に離れて彼女自身の妄想だけが広がっていくようなところは、まったくそのイメージが理解できないので読んでいて辛かった。

    彼女のような自由な読みに触れるよりも、自分なりに仏像を読むための手がかりになるような本が自分には合っているのかもしれない。

  • 阿修羅像ブームのずっと前から趣味は仏像鑑賞と言っていたはなさん。インターナショナルでありながらバリバリの仏教女子なんですね。観音様に一目惚れしたり、見返り阿弥陀を見て男性のセクシーな仕草を理解したりととにかくユニークな視点で書かれています。自分の感性のままに仏像と向き合えるようなところが、マイペースな魅力のルーツなのかも。

  • どうやら、本当に仏像が好きなんだなとうことが伝わってくる一冊。

  • 大学では、仏教美術を専門に選んで研究したはなさん。
    専門的知識・教養も確かなものを持っている彼女だが、
    彼女の仏像の向き合い方は、
    「美しい」「かっこいい」「かわいい」
    なんて至って普通の(?)女の子。

    国宝級の芸術品である仏像を前に、
    彼らのその独特なファッションやヘアースタイルに
    感動したり羨ましがってみたり、
    自由奔放にその仏像に関するストーリーを
    作ってみたり、突如自分の子供の頃の
    思い出に浸ってみたり、
    東寺の帝釈天様に恋してしまい、
    彼の乗っているインド象に乗って
    一緒に旅してみたくなったと
    本作品で「告白」してしまったり・・・。
    彼女の可愛い仏像ワールドは果てしなく膨らんでいく。

    仏像サマ達にまつわるお話「Legend(伝説)」の
    ページがあったり、仏像サマ達の
    可愛らしいイラストが添えられていたりと
    実に盛り沢山な内容。

    彼女の「話の本筋からのそれ方」や
    学者ではありえないような視点が楽しい。

    奈良・京都へ旅行に行く際には、
    ぜひ旅のお「友」として持って行きたいと思う。
    私は、京都広隆寺にいる弥勒菩薩様に会ってみたい。
    しかし、奈良円成寺の大日如来様にも
    大いに心惹かれていたりもする。
    前回の前の旅でお会いした
    永観堂の見返り阿弥陀様や
    宇治平等院の空飛ぶ五十二楽坊
    「雲中供養菩薩」様達にも再会したい。
    この本を読むと、お会いしたい魅力的な仏様が
    いっぱいで煩悩だらけになる。

  • 147私が仏像のアルカイック・スマイル(古典的微笑)に憧れを抱いたのは、広隆寺と中宮寺の弥勒菩薩さまに出会ってから。元気がない時は、口角をあげることを意識するだけでも少しずつ明るさが戻ってくる。

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著者プロフィール

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「2019年 『はな、茶の湯に出会う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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