ダライ・ラマに恋して (幻冬舎文庫 た 16-5)

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  • Amazon.co.jp ・本 (329ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344409798

感想・レビュー・書評

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  • 内容(「BOOK」データベースより)
    人生最悪の大失恋に絶望するさなか、“世界一ラブ&ピースなお坊さま”の笑顔に出会って一念発起。「この笑顔に直接会って、未来を明るく変えたい!」。心に暗雲を抱えながらも、人生を賭けた、てるこの無謀な大冒険が始まった!生のダライ・ラマに出会うまでの長い道のり一部始終、感動の私的ノンフィクション。旅人OL、再びインドへ。

    真っ直ぐな人なんだろうなあと文章から伝わってきます。しかも今回はダライ・ラマ法王に会いに行くとは無謀ですがこの行動力が羨ましくて仕方が有りませんです。
    ダライ・ラマ法王っとお会いするシーンでは、ヒートアップするたかのさんの心と、法王の真摯に全ての人に向き合う素晴らしさがとても良く書かれていてジンとしました。
    しかし、それ以上に途中途中で出会う人々の素晴らしい心映えに胸打たれる事が沢山ありました。仏教ってこんなに素晴らしい物なんだなあと思いました。日本の仏教のようにお金が掛かるものでは無くて、無一文でもなんでも相手を思いやる心、平和を願う心が一番大事なんだと思いました。
    ちなみに僕の書いた「愚かで愛しいこの世界」という曲は実はチベットの事を歌った曲です。

    • 呑助さん
      ありんこゆういちさん、お久しぶりです。
      私はこの本でにわかダライ・ラマ法王ファンになり、付箋をペタペタ貼った手放せない一冊となりました。
      ...
      ありんこゆういちさん、お久しぶりです。
      私はこの本でにわかダライ・ラマ法王ファンになり、付箋をペタペタ貼った手放せない一冊となりました。
      なかでも教師の青年との問答が印象深く、好きな出逢いのひとつです。

      そして、ありんこゆういちさんの曲が気になり動画を拝見しました!僭越ながら感想を書かせて頂きます。
      歌声が好みな事もあり、耳がぐいっと集中しました。映像も相まって心にしんしんと積もるような歌詞…お酒を呑みながら染々と、これは是非ともライブで聴きたい!と思いました。そして聴き終わってから、ふとピーター・バラカンさんのラジオ番組(御存じかも)を思い出しました。
      2017/02/15
    • ありんこゆういちさん
      コメント頂いていることに気が付いていなくて本当に本当に申し訳ありませんでした(T_T)携帯で見ているとコメントの欄が分からなくて・・・。私も...
      コメント頂いていることに気が付いていなくて本当に本当に申し訳ありませんでした(T_T)携帯で見ているとコメントの欄が分からなくて・・・。私もこんな曲は書いているもののダライラマ師のお言葉に触れたのはこれともう一冊だけなので、自伝を読みたくてうずうずしています。自分の運命を受け入れつつ、ユーモアを忘れずに人の為に邁進するその姿は本当に心打たれます。
      それにしても曲お聞き頂いたのですね!本当にありがとうございます!まさか本ルートから聴いて頂ける方がいらっしゃったとは(*^。^*)感謝感謝です!この曲は自分の中でもとてもとても大事な曲なのでジンとしています!是非是非聴きに来てくださいね!
      2017/04/14
  • 著者は 行動力と実行力がある。
    その飽くなき追及、猪突猛進ぶりは 目を見張る。
    ラオスの人に失恋して、ダライラマの笑顔のニュースに出会い。
    ダライラマに会おうとするのである。

    そのために チベットに行き、チベットの状況を知り
    チベットにおける自由のなさに、心を痛める。
    インドのリトルチベット ラダックにいく。
    ここで、であった 学校の先生 カルマと不思議な体験をする。
    輪廻転生という仏教の考えが、現実に起こった少女に出会う。
    前世の記憶がある少女で、前はイスラム教徒の子供だった。
    自分と前世の記憶がある少女。それを、包み込む 
    前世の両親と現世の両親に囲まれる。

    ラダクの人々は、「生きとし生けるもの、全ての幸せ」を祈る。
    生きている者の中には、自分がはいっている。
    その大きな広がりをもつ祈りを自然とできることに、
    著者は共感する。
    その共感が、自分が失恋した理由を見つけ出す。
    自分が 常に自分本位だったことを。
    その内省が、じつに この本の 真骨頂かもしれない。

    著者は ダライラマに ちゃんと会うのだ。
    ダライラマへの質問
    『人間にとって、一番大切なものは何だと思いますか?』
    『生きていく上で、一番辛いことは?』
    『生きるとは、どういうことだと思いますか?』
    『幸せな人生を全うするためには、何が必要だと思いますか?』
    『死ぬことは怖いのか?』
    『慈悲とはどのようなものなのか?』
    『今、幸せですか?』

    すごい、すばらしい質問力である。
    聞きたいことをちゃんと聞いている。

  • チベット自治区や、難民としてラダック地区に住むチベット仏教徒の生活や宗教観が分かり、とても勉強になりました。
    皆の平和と幸せを祈る穏やかな宗教が故に土地と国を奪われて、帰る国の無い難民となっても尚、平和を祈り続けるダライ・ラマとチベット仏教徒の人々。
    侵略と弾圧によって奪われた物を取り戻すのは、容易ではない。
    ご高齢になられたダライ・ラマ。いずれ訪れる、生まれ変わりである後継探しや、チベットの将来が心配です。

  • ダライラマとかチベットについてほとんど知らなかったがこの本を読んで少し知れた。ダライラマって血縁じゃなくて選ばれた人なんだ。チベットってそんな信仰心が強いのか。高地にあるんだ。たかのさんなんでそんなダライラマに会いたかったのか。チベットは近くて遠い国だと感じた。

  • ダライラマに会いたくて、チベットやラダックを訪れる旅行記。
    著者の本を読むのは2冊目。ちょっとアホっぽさすら感じるほどにまっすぐで裏表のない人柄が、文章から感じられる。旅先で素敵な人とどんどん出会っていくのは、この方の人柄もあるのだろうと感じた。
    先祖を仏壇にまつる日本の仏教は、儒教の影響を受けているというのを読んで、なるほどと思った。チベット仏教に興味がわいた。
    もっとも興味深かったのは、前世の記憶がある少女の話。著者が現れたことで、前の家族と今の家族が一堂に会する場面は思わずぐっとくるものがあった。縁というものについて考えさせられる。
    いつか自分もラダックに行ってみたい。

  • 今回は失恋によってダライ・ラマの言葉に出逢い、ダライ・ラマと面会するまでのチベット文化圏の旅を記した旅行記。
    前回のラオスでのシノヤンとのその後が気になっていたので、お別れすることになってしまったのは残念だった。
    でも、ダライ・ラマに突き動かされるたかのさんの今回の旅も、とても素敵だった。

    まず、ラダックに住む人々の穏やかさや平穏な雰囲気が文章や写真から伝わってきて、まさに環境が人を作るのだと思った。
    チベット仏教が根付いているからこそ、そこに住む人々も心穏やかになるのではないかと思う。

    高地だから食べられるものも限られているけれど、それでも足るを知り、循環させて生きている彼らの豊かさが羨ましくも思えた。

    チベット仏教の考えを知ることができ、ページを捲るたびに感心せずにはいられなかった。
    ・カルマ、因果応報。cause and effect
    ・この世に永久に変わらないものはない。impermanent
    ・両親の死自体を恐れているのではなく、自分が両親の死によって不安になることを恐れている。
    ・執着は苦痛をもたらす。執着せず、ただ大事にする。
    ・自分と世界中の人の幸せは繋がっている。
    ・感謝するだけでなく、行動に移す。
    ・幸せな人生を送るために必要なのは、物理的な発展と心の発展。
    ・不安なゴールを嘆くより、プロセスを楽しむ。

    たかのさんとダライ・ラマの写真がとても素敵だった。

    しかし肝心のチベット自治区では自由が制限されていて、ダライ・ラマの写真さえも飾ってはいけないなんて胸が詰まってしまう。チベットに関してもっと知りたいと思った。

  • たかのてるこさんはいいなぁ
    ただの旅本ではない

    ダライラマなんて興味なかったけどすごく偉大な人なんだってわかった
    執着することはよくない、変わることを受け入れなければならない
    自分が日々変わるように、相手も変わる。変化を受け入れなきゃ
    あと、自分の幸せだけではなく、他の人や世界の幸せを願う。小さいことを言うと、あいさつをちゃんとすることでも変わる
    これからどうなるかって不安なことしか考えてたらキリない。どうせなら、ポジティブに考えたい

  • 謎に2年半ぐらいかかって少しずつ読んでしまったけど笑
    私にダライ・ラマと仏教の素晴らしさを教えてくれた大好きなたかのさんの旅エッセイ!
    会う人関わる人その時には必ずご縁があって、
    毎日の小さな選択や人との出会いが、今とこれからの私を作っていく。
    1度として同じ時は流れていかないからこそ、人間の歩む道は死ぬその日まで尊いのだと、教えてもらえます。
    そんな素敵なことをたかのさんのおもしろおかしい文章で笑いながら読み進めれます。笑
    あとがきまでグッとくる最高の1冊!!!!

  • たかのてるこさん の
    突き抜ける明るさは
    本当に まばゆいばかりですね

    たかのさんの著作に
    登場する実在の人物たちの
    その写真の表情がなんといっても
    すばらしい
    きっと
    たかのさん ご自身が
    輝くような笑顔で その土地に暮らすお人と
    つながる関係をつくられるからでしょう

    「その人に逢いたい!」
    と思い続けている限り
    必ず「その人」とは逢えるのです!

    改めて
    その シンプルな言葉の
    奥深さを追体験させてもらいました

  • 前作とは違い、完全に旅の話。
    失恋した作者が、ダライ・ラマの言葉に出会い、ダライ・ラマに実際に会いに行くという話。

    ダライ・ラマの言葉が端々に引用されていて、ダライ・ラマに非常に興味が出て、チベットに行きたくなった。
    この本で深く印象に残ったのは、作者がダライ・ラマに会えるかどうか分からないけど、チベットに行ったということ。

    人は結果がどうなるか分からない時には、中々行動出来ない。でも、作者は一先ず行ってみよう、そんな気持ちで旅に出た。
    そして、最終的にはダライ・ラマに会えた。

    猛烈な想いはパワーとなって、何か力を呼び寄せて、現実になってしまう。先の分からない未来を思い悩むよりも、自分の生きたい未来を心に描き、今日を、明日を、楽しく生きたい、そんなことを感じた作者に深く共感。

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