ボロボロになった人へ (幻冬舎文庫 り 1-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410039

作品紹介・あらすじ

結婚情報誌で紹介された相手は素敵な大麻農家の長男だった。婚期を逃した女性が幸せを掴もうとする姿を描く「大麻農家の花嫁」等、読む者の心を予想不可能な振幅で揺らす六篇の珠玉小説。誠実でありながらも刺激的、そして笑え、最後には沁みていく…。天才リリー・フランキーが、その才能を遺憾なく発揮し、物語の面白さすべてを詰め込んだ。

感想・レビュー・書評

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  • タイトルの「ボロボロ」の状況では読まないほうが良い本です。
    また「東京タワー」のようなイメージを持って読むこともおすすめできません。

    現状から抜け出す、という共通項のある短編集ですが、表現が生々しく発想もグロテスクすぎてリリー氏が真に問いかけたいことが何であるのか、この小説が何を伝えようとしているのかがその表現の中に埋もれているように感じました。

    好きな本ではありません。

  • リリーフランキー面白い

  • うん。エロかった。

    けど、おもろかった。
    場面によっちゃ、あまりに真面目に面白いこと書くから、電車の中で笑いを噛み殺しましたよ!

    リリー・フランキーだから許されるブラックジョークなのかな?ってのもありました。

    短編集なので、漫画ばっかりさんが、小説を読むきっかけに出来る一冊かもしれないです!

    でも最後のボロボロになった~は、グロくて全く読めませんでした(´Д` )

  • リリーさんのエッセイと同時に読んでいたけどこちらの方がスルっと入ってきた。
    まさか、あんなに下ネタばかりのオシャレおじさんの頭の中から…
    面白かった。。。ビジョンを描きやすかった。
    駄目だ、語彙力がない。
    とりあえず本棚にSTAYしておきたい!

  • かみさんがリリーフランキー好きなので、なんかこの人の本を読んでみたりするわけだけども、エッセイは割と好きなのに、小説は何故かもうちょっと好みに合わない。何故なのか。エッセイは割と下品なのに、小説はオサレだ。いや、リリーさんだってオサレなものも書くわよね。見た目もオサレだし、言ってる事は時々変だけど、実は割とまともだし。なんだか勝手にイメージして、それとずれてるがゆえに勝手に幻滅してるのかな?とりあえず、「おまえ麦茶作ってるのかよ、しかも煮出してるだろ」みたいな会話がえらくツボだった。煮出してるのかよ。若いのに。えらいな。

  • はじめは一瞬、
    「「陰日向に咲く」路線か?」
    と思った。
    けどそれはとんだ勘違いだった。

    実際、劇団ひとりの作品は素晴らしかった。
    けど、さすがリリー・フランキー。
    あれとは、一線を画している。
    というか別物だ。

    構成も設定も視点も言葉も文章のリズムも、
    彼固有のものであって他の誰のものでもない。
    それがあまりにも確固たるものだから、
    読んでる途中の笑うはずの場所で、
    わたしはうんうん頷いてしまった。

    なんかのインタビューで、
    彼の放蕩時代を読んだことがあるが、
    彼の要素を形作るほとんどが、
    その頃に培われたものじゃないか、と思う。

    すっっごい駄目なんだけど、
    だからすっっごい、あったかい。

    実はすごくまっとうな人間だと思う。
    ぶっとんだ設定なのに登場人物はいつも、
    結構リアリストでくそまじめで、
    着地することに全神経が注がれているような気がするから。

    染み出てんだなぁ。この人の作品はすべて。
    んでそこがええねん。

  • 心淋しい時、人生に悩んだ時(笑)、何してもテンションが
    上がらない時・・・・。
    何度読んだことだろう、文字通りページがボロボロになってる。

    何度読んでもどこから読んでもどこで終わっても。
    リリーさんのぼそぼそっと話す言葉のように、沁みるのだなぁ。
    男のメルヘン&メランコリィにどっぷり浸れる。生物学上女だけど。
    どんだけテンション落ちてても「くすっ」と笑える。
    こんな小さなことが大事なんだと思う今、やはり読んでしまう一冊。

  • うーーーむ、すごく面白いのにげんなりする・・・(笑)
    どーしてもエロでしかもグロい描写を表現したいんかい。
    話の筋はすごく興味深いです。
    うんざりでまんざらでもない複雑な気持ちで読める作品。

  • 注・エロい、グロいという書評もあるので、大人むき。

    「結婚情報誌で紹介された相手は素敵な大麻農家の長男だった。婚期を逃した女性が幸せを掴もうとする姿を描く「大麻農家の花嫁」等、読む者の心を予想不可能な振幅で揺らす六篇の珠玉小説。誠実でありながらも刺激的、そして笑え、最後には沁みていく…。」

    著者等紹介
    リリー・フランキー[リリーフランキー]
    1963年福岡県生まれ。イラストレーター。コラム、文筆、写真、デザインなど多方面に活躍

  • 自分は最近小説が面白く読めなくなったが、この本はおっ! と思わせてくれた。
    奇想天外な枠組みだったりして面白い。しかし、人の心の動きがリアルに描かれ、身につまされたりする。リリー・フランキーの鋭さと凄みを根底に感じつつ、優しい包容力も十分にある。
    この人、小説は常時書いてるわけじゃないよね……
    天才じゃないか。

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著者プロフィール

1963年生まれ、福岡県出身。 武蔵野美術大学を卒業。 俳優業のほか、文筆家、小説家、絵本作家、写真家、アートディレクター、作詞・作曲など幅広く活躍。自身初の長編小説『東京タワー~オカンとボクと、時々、オトン~』(扶桑社)が06年、本屋大賞を受賞。200万部以上の大ベストセラーとなり、映画化をはじめ、ドラマ化、舞台化された。著書は『美女と野球』『エコラム』など。初のひとり芝居に挑んだ映画『その日、カレーライスができるまで』が公開中

「2022年 『細野晴臣 夢十夜』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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