16歳だった: 私の援助交際記 (幻冬舎文庫 な 24-1)

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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344410565

感想・レビュー・書評

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  • 30分ほどで読み終えた。

    そういえば、昔はコギャルや援助交際のブームがあった。あれも一種の宗教的な洗脳。若者が集団で動く時の動機は、流行りであるか否か、つまり自らの幼い自尊心を満たす価値観に当てはまるかどうか。当てはまりさえすれば、その幼い判断基準で、誤った行動を取る事もあるのだ。
    性に乱れた独白本。

  • 1977年生まれ、フリーライター中山美里さんが26歳の時、10代を振り返って書いた書、ほとんど事実だそうです。「16歳だった 私の援助交際記」、2005.1刊行、2007.12文庫化。最低価格は5万円、最高価格は25万円だったとか。援助交際、ドラッグ、摂食障害、ひきこもり、家出、夜の仕事・・・。堕ちるのに5年、立ち直るのに5年と。過去としっかり向き合うことで、新しい生活が生まれたのかもしれないですね!

  • 結構グイグイ読んでしまった。。
    援交している女子の虚無がすっごい伝わってきた。
    なんで、そんなにお金がほしいんだろうと昔不思議だったけど、お金目的というより昨日の自分より安くなる自分が嫌なんだね・・・。「若い」というだけでちやほやされるこの国やオヤジ達の起こした弊害だだと思った。

  • 過去の経験を若干美化しているような。

  •  「援助交際」の心理なんかを知ることができるかなーと思ったけれど、いかんせん話が古いこともあって、どうにもピンとこなかった。たしかに、中には「なるほど」と思わせることが書かれていたり、「やっぱりそうなのか」と僕の考えを確信させうる記述もあったりはするんだけど、それにも問題が。
     どういうことかといえば、早い話が本書は中山さんによる10年前の「回想」であって、当時の気持ちそのまんまかが怪しい。「イマ」から逆算して、当時を振り返っている可能性もあるわけですよ。そうなってくると、当然「イマ」に引っ張られることによって、現行の「援助交際」論と重なる部分は大きくなってしまうのではないかと思うのです。
     「援助交際」経験者がこうして自分で文章を書いてくれたということは一つの功績でしょうが、さてはて。

     そして、宮台さんの「解説」はさすがに面白さもあったのだけれど、じゃあそのためにこの本を読むのかといえば、それはちょっと本末転倒な感じよね。


    【目次】
    回想
    第一章 16歳
    第二章 はじまり
    第三章 転落
    再び回想
    文庫版あとがき
    解説 宮台真司

  • これ読んだら、援交なんて絶対やだ、って嫌悪感持つと思う。
    そういう道に行ってしまいそうな子にも伝わるもの、あるかな?
    家庭内のことがあんまり書かれてないから、同情をしにくくなってるのが、よりそうさせてるのかなあ。

    読んで気持ちの良い本ではないけど、少しでも援交とかで苦しみ悲しむ人が減りますように。

  • 16歳で援助交際を始めた、作者。こんなことを綴っていいのか?普通なら援助交際をしたら普通に犯罪で捕まります。でもこの人物は自分のなかで色々葛藤をしながらしてきたのだと思います。結局はお金?って周りの人は思うかもしれませんが世の中には色々な人がいるので否定できないと私は思います。それが自分の人生だし。訳あってこの人はやっていたわけなので、自分の心だっていっぱい傷ついたことだってあると思います。それでもこのひとは嘘つかず綴っています。

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著者プロフィール

1977年、東京都出身。フリーライター。編集プロダクション株式会社オフィスキング取締役。進学校に進みながら進路へのプレッシャーや不安、トラウマなどが重なり自傷的に援助交際を行う。卒業後、ショーダンサー、司法書士事務所勤務、出版社アルバイトを経てフリーの編集・ライターになる。自らの経験を元にした処女作『16歳だった~私の援助交際記』(幻冬舎文庫)がヒット。以後、性風俗やアダルト産業、性の健康、女性の生き方などを中心に雑誌、WEBなどで取材・執筆を行う。著書に『漂流遊女』(ミリオン出版)、『高齢者風俗嬢』(洋泉社)などがある。

「2019年 『副業愛人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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