地下室の姉の七日間 (幻冬舎アウトロー文庫 O 44-9)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (374ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344411517

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  • 館淳一のポルノ小説。1990年の作品「姉と弟・監禁調教」の改題、改訂作。以前の「姉と弟・監禁調教」は僕も高校生時代に読んだ記憶があり、「地下室の…」では SNS で知り合うことになっている主人公とマル鬼は、1990年当時は草の根BBSで知り合う設定だった。

    館淳一と言えば、インターネットの普及初期から自分の作品紹介やオリジナル作品をネット上で公開するなど、コンピュータとインターネットには先見性のあった作家だが、何かのインタビューでこの作品に触れて「編集者から『ネットワークネタはやめておけ。売れない』と言われたが、想いの強い作品だったので、無理を言って出してもらった。しかし、まったく売れなかった」というようなことを語っていた。

    世紀は移り、2010年。もはやパソコンは一部の好事家のものではなく、世界中で数億人が SNS を使う時代になり、この本も幻冬舎アウトロー文庫から改訂、再出版された。ようやく、時代がこの作品に追いついたと言えよう。

    内容も悪くはないのだが、一番メインになるはずの姉の調教シーンが、直前の雅江の調教シーンに完全に喰われてしまっているのが残念。

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著者プロフィール

館淳一(たて・じゅんいち)
1943年北海道生まれ。日大芸術学部放送学科卒。
芸能誌記者、別荘管理人、フリー編集者を経て1975年新感覚のSM作家としてデビュー、単行本はもちろん、中間小説誌、男性誌、新聞などで数多くの作品を発表している。
ストーリーの面白さに官能描写のとけ込んだ独特の世界は数多くのファンに支持されている。
『母の密戯』『夜の手ほどき』『囚われの部屋』『夜のオフィス』『誘惑貴婦人』『母娘におしおき』『庶務課 淫らミッション』『熟女を狩る 淫ら顧客サポート』
『女神のストッキング』『先生の淫笑』『美人社長の肉体調査』『人妻と妹と』(以上、二見文庫)などの他、『純白のガーターベルト』(双葉文庫)をはじめ著書多数。

「2021年 『叔母の要求』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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