ホノカアボ-イ (幻冬舎文庫 よ 13-1)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 787
感想 : 112
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  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344412699

作品紹介・あらすじ

サンフランシスコの大学に通っていた玲雄は、ハワイ島にある小さな村ホノカアで映写技師としてアルバイトをすることになる。それまでとは違いゆるやかに流れる時の中で、日本のドラマと料理をこよなく愛する日系のおばあさんビーさんや、手先が不器用な床屋さんのみつえさんに出会い、玲雄の心は優しく包みこまれていく。心温まる感動物語。

感想・レビュー・書評

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  • 紀行エッセイなのに、とってもよくできたフィクション小説のように、登場する人物がみな愛嬌があって、個性的で、かわいらしくて、あったかい。
    そこに住む人々をそんな素敵なキャラクターに育て上げるのが、ハワイという場所なんだと思う。

    私も2回ハワイ島に旅行に行って、あの雰囲気がたまらなく好きになり、魅力にハマった1人なので、著者に共感するとともに、ヒロの街並みや自分が知っている場所が出てくると、つい昨日までそこにいたかのような気分になり、「あー、あの場所に帰りたい」と思ってしまう。「行きたい」じゃなくて「帰りたい」と。ただの旅行で2回行ったことがあるだけなのに。

    ハワイ島の良さを、「自然」よりも「人」に焦点をあてて描いた本(しかも小説)だが、人をハワイ島に行きたいと思わせる力という意味ではどんな本、ガイドブックより強いものがある。

    「ハワイ=ワイキキ」と思っている人や、「ハワイなんで、ミーハーで買い物好きな女性が行くところでしょ。」と思っている人たちに是非読んでもらいたい。

  • 大好きな大好きな本。
    癒され…心あったまる…
    何度も読み返してます。

    そしてあたしはハワイ島が大好きになりました。
    毎年旅行へ…
    今はコロナさんのおかげで行けない( ; ; )

  • 読み出して3時間足らず。心はホットに満たされました。日系人が多くいるハワイのあるエリアに旅行で訪れて、短期間の移住を決めた大学院生の日記風なお話です。
    一番心に残るのは、ビーさんと主人公のやりとりです。いくら英語が堪能でも、新しい世界で生活していくのは大変です。その大変さは、ご飯を食べれば、そんな疲れも癒されます。ビーさんは、いつもいつも主人公にご飯を作って待っています。本当にただそれだけです。
    本編が終わって、あとがきには、ビーさんのその後が分かります。全てをやり切って、自分の始末は自分でつける。今の私は様々な事に流されますが、そんな経験を遠の昔にした老人は、何が起きても動じません。実はロックンローラーよりも、有名俳優よりも、何でもない明るい老人が、かっこいいのかもと思った瞬間でした。’Im going’は最高にクールに言わなければと誓いました!

  • ビーさんのごはんが美味しそうで美味しそうで。

    • やましゅうさん
      分かります!食べてみたいですね!
      分かります!食べてみたいですね!
      2019/01/22
  • 映画が好きで読んだら、原作はもっとよかった。ホスピタリティって何かをハワイ島の人たちがが教えてくれる。今度こそ、ホノカアに行こう。2011.12

  • 読み始めてすぐ、ハワイホノカアのあたたかくまったりした何とも言えない空気感が伝わってくる本でした。
    ハワイは行ったことなが無いですが、観光ブックに載っているメジャーな場所ではなく、ホノカアの様な現地の人達の生活に密接な場所を訪れてみるのもいいなぁ。

    心が疲れている時にオススメの本です。

  • 映画があまりにも素晴らしかったので、少しカタスカシでした。でも、お父さんがなかなかに味わい深いお人で面白かったです。

  • 先日、嫁さんと映画を観に行った『ホノカアボーイ』の原作を読みました。

    作者の「吉田玲雄」がハワイ島の小さな村「ホノカア」で映写技師として過ごした体験談を、ユーモラスに、そして温かく描いた作品です。

    -----story-------------
    舞台となるホノカアは信号がひとつもない南国の小さな村。
    その村の中心には、1930年に日系人が建てた「ホノカアピープルズシアター」という映画館がある。
    週末はハリウッド映画、平日は外国映画やインディペンデント映画を上映している。
    現在のオーナーは村のお医者さん。
    知人を通じてこの映画館のオーナーと出会った著者は、大学卒業後、映写技師として働くことに。
    また、この村で生涯を過ごした「ビーさん」こと、「岡本とよ子」さんという日系のお婆ちゃんが、著者を自分の子供のようにかわいがり、ふたりが親友になっていく過程を描いている。
    -----------------------

    ホノカアでの、ゆったり、のんびりした生活が羨ましく感じられましたねぇ。

    ホノカアの生活とは対極ともいえるサラリーマン生活… 自分の中に、この生活から抜け出したい願望があるからでしょうね。

    ただの憧れだけじゃない何か、、、
    同じ時間を、どのように使うことが、自分や家族の幸せなのか、考えさせられましたね。

    この作品を読んでいると、旅に出たくなりました。それも、長い長い旅に。

  • 「身体の中を風が通りぬける」
    そんな感覚を覚える映像が出てくる映画「ホノカアボーイ」の原作。

  • かつてこの本の感想を書いて送って、サイン入りの映画パンフをゲットした。

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