もう愛の唄なんて詠えない (幻冬舎文庫 さ 8-6)

著者 :
  • 幻冬舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (278ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344413429

感想・レビュー・書評

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  • 実はよっちんは芸風に似合わずさだまさし氏が大好きです。実家のおかんが好きでその影響ですね。さだまさしを聞くと「生きること」についてとても謙虚な気持になります。納得させられたり、心があたたまるエッセイでした。なかでも感動したのが昭和62年7月1日の岩手県大会、強豪の盛岡商業高校VS無名の岩手橘高校
    53:1で5回コールドとなった試合について書かれた一文。すでに大差がついていた4回裏、ただ1回のエラーとそれに続く3塁打で
    1点を返している。当時映画で28億の借金をかかえていたさださんはこの事実から「最後まであきらめるな」ってエールに思えたそうです。53対0なら凡戦だけど、37点をリードされた後の4回裏の一点の本当の重みある得点。
    「37対0でもたった一点を取りにいこうとするのが『生きる』ことだよ、『捨てるな』と。夏の高校野球。それは只の一度も負けなかったった一つのチームと、たった一度しか負けなかった四千幾つのチームで出来ている。僕は苦しい時いつもこの53対1のゲームを思い出す。そして自分に言うのだ。結果ではなく中身だと」
    この文章だけでなくほのかな感動を与えてくれる文章満載でした。

  • 自分が抱いていた思いを、さだまさしさんが書いてくれた気がします。

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著者プロフィール

一九五二年長崎市生まれ。シンガーソングライター。二〇〇一年、初小説『精霊流し』がベストセラーとなる。『精霊流し』をはじめ、『解夏』『眉山』アントキノイノチ』『風に立つライオン』はいずれも映画化され、ベストセラーとなる。その他の小説に『はかぼんさん―空蝉風土記』『かすていら』ラストレター』『銀河食堂の夜』など。

「2021年 『緊急事態宣言の夜に ボクたちの新型コロナ戦記2020』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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