御鑓拝借〈新装版〉―酔いどれ小籐次留書 (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 133
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (377ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344415980

感想・レビュー・書評

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  • 何かの書評を読んでずっと読みたかった本。図書館で探してなかなか見つからず、先に続編の「意地に候」を読了する始末。普段あまり行かない、港区に5つある図書館の1つでやっと見つけた時は嬉しかった。

    ストーリーを予め知っていたが、もし知らなかったら、次はどうなると、どきどきわくわくさせられながら読み進められたと思う、よく考えられた展開。

    また、主人公の行動にそれぞれお家の面子を立てながら収拾を計ろうとする、家来たちの右往左往ぶり、組織のしがらみのくだらなさを突いたエッセンスも小気味良い。

    一応剣豪小説と言えるはず、その戦闘部分はファンに支持される部分であろうと思うが、個人的にはあまり好みではない。細かいことだけど、人は斬られる時に「げえええ」等という類いの悲鳴をあげるものだろうか。ちょっとその辺りのディテールが気にくわないんだよな。

    しかし、小説のストーリー、構成はなかなか読みごたえのあるエンターテインメントだと思う。よかった。

  • <酔いどれ小籐次留書>シリーズ第1弾。

    再読。
    藩主・通嘉の受けた恥辱を雪ぐべく、小籐次が独り大名4家に襲いかかる。
    のだけど、城のあるなしのことぐらいでは、少し動機として弱く感じた。
    豊後森藩までもが、下手するとあかんことになるわけで。
    もう少し、虐められる内容を盛っても良かったのではと思う。
    原因と騒動が釣り合ってないというか…それこそ倍返し的な感じ。
    ああ、倍返しが狙い???

    でもスカッとはしますな。
    特に最後の小城藩は、大口を叩いていただけにやり遂げたときの爽快感といったらなかった。

    面白かった。

  • 奇想天外。江戸時代にこんな話があったのかな。著者の著作を初めて読みましたがなかなか楽しめそう。今後の著作に期待!

  • <1>御鑓拝借 2014.9.8 〜 9.9 読了
    <2>意地に候 2014.9.10 〜 15 読了
    <3>寄残花恋 2014.9.15 〜 17 読了
    <4>一首千両 2014.9.17 〜 23 読了
    <5>孫六兼元 2014.9.23 〜 27 読了

  • 新しい主人公像ですね。
    続きが楽しみ。

  • 久々に時代劇ものを読んだせいか面白かった。大名って大変だったんだなと思った。

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著者プロフィール

佐伯 泰英(さえき やすひで)
1942年福岡県北九州市八幡西区生まれの小説家、写真家。日本大学藝術学部映画学科卒。当初は冒険小説や国際謀略小説を中心としたミステリー小説を執筆していたがヒットに恵まれず、編集者からの勧告に従って時代小説家に転身。初の書き下ろし時代小説『瑠璃の寺』がヒットし、以後作家活動は軌道に乗っていった。
代表作として、『陽炎の辻〜居眠り磐音 江戸双紙〜』のタイトルでドラマ化された『居眠り磐音 江戸双紙』シリーズ、『吉原裏同心』シリーズなど。

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