サバンナの宝箱: 獣の女医のどたばたアフリカン・ライフ! (幻冬舎文庫 た 36-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344416208

感想・レビュー・書評

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  • アフリカに魅せられて「獣の女医」となった日本女性、滝田明日香さん。
    彼女の大学入学から自分の道を見つけるまでの5年間をザクッと斬ったエッセイ。
    サバンナのはちゃめちゃワイルドライフは想像を絶するもので衝撃デス!

    優秀な学生が通っているはずのナイロビ大学は些細な原因でよく学生による暴動がおこり、無期限閉校になる。
    ヒョウを捕まえるワナに肉狙いのおばさんがひっかかる。
    と畜場に入るのを拒む牛を人間が集団リンチ。
    サバンナでテントを張ると、ライオンやゾウに取り囲まれる・・。

    ただただ、滝田さんのアクティブさとポジティブさに圧倒されて「何かにトライする勇気」をもらいます。
    獣医さんって、命には常にドライに向き合えるのだろうと思っていたけど、自分のペットには私たちと同じようにたくさんの愛情を注ぎ、命が消えた時にはどうしようもなく落ち込んでしまう彼女にとても好感を持ってしまいました。

    滝田さんはこんな活動↓ にも力を入れていらっしゃるようです。
    http://tearsofelephants.jimdo.com/%E3%82%A2%E3%83%95%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%82%BE%E3%82%A6%E3%81%AE%E6%B6%99-1/

    アフリカの地には人を虜にする力があるんだろうな。
    死ぬまでにサバンナに沈む夕日をみてみたいなぁ~。

    • jamさん
      猫丸さん。
      ほんと。
      悲しいです~(>_<)。
      密猟者も象を狩ったお金がないと生きてゆけない。
      そして動物を守るレンジャーは命を落と...
      猫丸さん。
      ほんと。
      悲しいです~(>_<)。
      密猟者も象を狩ったお金がないと生きてゆけない。
      そして動物を守るレンジャーは命を落とす可能性がある仕事ゆえに、なり手が少ない・・。

      先進国に象牙や毛皮を欲しがる人種がいることが最大の悪っ!と感じて恥ずかしいです。。
      2014/06/19
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「最大の悪っ!と感じて恥ずかしいです。。」
      本当にそうですね。しかし、どうしたら止めるコトが出来るのでしょう?
      図書館から引き取って来て...
      「最大の悪っ!と感じて恥ずかしいです。。」
      本当にそうですね。しかし、どうしたら止めるコトが出来るのでしょう?
      図書館から引き取って来て読み始めましたが、とってもパワフルなのに驚きつつ、アフリカのワイルドさを乗り切るには、必須なんだろうなぁと思っています。。。
      2014/07/08
    • jamさん
      猫丸さん。
      読んでいただけて嬉しいです(^^)。
      アフリカで暮らすと必然的にパワフルにならざるを得ないんでしょうね・・。
      彼女のパワー...
      猫丸さん。
      読んでいただけて嬉しいです(^^)。
      アフリカで暮らすと必然的にパワフルにならざるを得ないんでしょうね・・。
      彼女のパワーに圧倒されつつも、「人ってこんなに頑張れるんだな」と励まされる一冊ですよね!
      2014/08/17
  • こんな日本人女性がいたなんて。
    パワフルすぎる。
    パワフル過ぎて笑えるんです。
    本人も大変な状況を楽しんでいる。

    これって小説じゃなくて
    ノンフィクションなんだよなあ
    と改めて思いました。

    飾らない文章で
    ずばずば突き進むのが
    読んでいて心地よい。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「本人も大変な状況を楽しんでいる。」
      へぇ、、、何だか面白そう!
      「本人も大変な状況を楽しんでいる。」
      へぇ、、、何だか面白そう!
      2013/07/03
  • アフリカの野生の動物に憧れ、当初動物学者を志していた著者はアフリカで獣医となるべくナイロビ大学に入学する。そして晴れて獣医となって東奔西走する最初の1年くらいまでの記録である。大部分はブログをそのまま書き写したような本で、筋がなく、本人の日常のバタバタがそのまま書き連ねられ、少々読みにくい。それでも滝田さんあれこれ首を突っ込み自身の信念にしたがい、マサイの人の中で、アフリカで立ち泳ぎをしているようでアップアップしている。そして犬や猫を飼い、病気を治し、予防接種をしと忙しい毎日。あとがきに子供が生まれたと簡単に触れられているが、結婚したとか恋愛とかは言及がない。そんな下世話なことより獣たちのアフリカが大好きで、自身も獣に近くなりながら、アフリカ色にそまっていく日本人女性の話です。直情径行を地でいく人です。
    アフリカの人と動物の関係がよくわかる本でした。
     読んで損のない一冊。滝田明日香 立志編といったところ。

  • 面白かったです!
    滝田さんのお人柄にも「野性動物獣医師」という職業にも心を鷲掴みにされました。

    ナイロビ大学獣医学部で獣医師を目指して奮闘する滝田さん。壮絶なケニア事情の中での体験は驚きの連続!!
    どれも壮絶で大変なことなのに、語り口が面白くて何度笑ったことか!
    「ネズミ戦争」のエピソードは爆笑でした。

    驚きだけでなく危険や悲しみとも隣り合わせのケニアでの日常。
    家族の犬や猫から学び支えられ、目的に向かってひたすらに邁進する滝田さんの姿は本当にすごい!
    なんて素敵な人なんだろうって思います♪
    滝田さんは本書発刊時「マサイマラ巡回家畜診療プロジェクト」に関わり活動されています。
    出会えて良かった1冊でした。

    時系列では「晴れ、ときどきサバンナ」が先ですが、問題なく読めました。

  • 以前、著者がBig Issueに連載を持っていた時、まとめて読みたいと思っていた。この本はアフリカで獣医になろうとした作者の大学生活、ペットの犬猫との生活、卒業して実際に獣医として働くまでの話。後半は、日記になっているのだけれど、ともかくアフリカはすごい。獣医として犬猫や牛、山羊などの診療をしているだけかと思いきや、シマウマの検死に奔走し、サバンナでテント生活して、夜中に象の群れに囲まれたり、ライオンの遠吠えに起こされたりと、想像を絶する事件がこれでもかという程に起こる。ともかくすごい。

  • 進路支援図書「はたらく人びと」
    2013/03/27更新 061号 紹介図書
    http://www.nvlu.ac.jp/library/workers/workers-061.html/

  • とても勉強になる別世界の生き方。最初から最後までへぇー、というようなお話。あとがきもよかった。
    アフリカで肉(特にひき肉)を食べるのは怖いな~

  • 悩んだり苦しむこともあるけど、突っ走るこの感じが爽快感をくれる。励ましたくなるし、応援もされる。

  • ケニアに暮らす女性獣医さんの日記その他。
    サバンナの野生動物をみられる方かと思ったら、それを目指したんだけどケニア人しかできないそうで、家畜の獣医になられた方。
    ケニアには一度遊びに行って、サバンナを見てのほほんとしていたけど、暮らす、働くには大変なところと実感です。

  • 自分のやりたいことに向かって一直線に走る姿がかっこいい。
    ケニヤの人たちとのやりとりもおもしろい。

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