- Amazon.co.jp ・本 (332ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344417434
作品紹介・あらすじ
清冠学園野球部のエース・長尾虎之助は「キラキラ王子」と呼ばれる国民的アイドル。ある日、学園のマドンナ教師・みな美先生の寝室に誘われ、"これから"という時に、突然の来客が…。クローゼットに押し込められた虎之助が、扉の隙間から見たのは、意外な人物の登場と、殺人の瞬間だった。明るい未来が約束された虎之助の人生が、一気に暗転。
感想・レビュー・書評
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若干無理がある設定で進むストーリーにこのままの状態で進むのか?と思って読み進めました。
しかし、ミステリー要素の伏線がちょいちょい入ってきてだんだん面白くなってきました。
無理のある設定が逆に予想できないストーリーとなり楽しく読めた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人気の「悪夢の~」シリーズ。久々に読んでみました。
作者が得意としそうな閉鎖空間におけるスラップスティックな
シチューエーション劇のようなストーリー。
初期の作品に似たシチュエーションながら、確実に
展開や緩急が上手く、先の読み難い展開に一気読み。
将来がほぼ約束されている高校野球のヒーロー「虎之介」。
彼の通う高校のマドンナ女教師の部屋に呼ばれ、いざ行為の
寸前に突然の来客に遭い、クローゼットに押し込まれる。
その瞬間から、約束されていた将来が音をたてて崩れ始める。
というストーリーの中に、二転三転するドタバタな展開や
まさかの人物がまさかの場所から現れたり、そして
まさかの過去が明かされ...と目まぐるしく、スピーディー
かつサービス精神に溢れてます。かなり無理で強引な
部分もありますが...。まぁ面白いし、問題なし。
多分...木下作品の中で映像にしたら一番インパクトの
ある作品だと思います。 -
他のシリーズも読んできたので楽しみだった1冊。著者は劇団の団長もされているので小説というよりは台本を読んでいるようです。この役はこの人なんだろうなぁ。とかイメージできて面白かった。登場人物でこの配役は吉本の芸人のあの人だ!ってのが1人あった。(笑)一瞬で読める本です。あとこの著者の書き方として内容は愛憎たっぷりでも読み終わりはスッキリ爽やかな感じなので好きです。
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登場人物たちへの印象が最初と最後ではだいぶ変わりました。愛し方にもいろいろあってはたからはわからないなと改めて思いました
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木下半太って、たぶん初めてだと思う。
「悪夢の…」ってシリーズ物になってるらしい。
これは、マンションの一室での出来事を書いている。
一夜の出来事(まあ殺人事件)、それも一室での出来事だけで1本の小説になってる。
よくもまあ、こんな出来事を長々と小説にできるなぁと感心してしまう。
内容は、漫画みたいな話。
なわけねーだろ、みたいな…
ギャグ的に面白いと思う人も沢山いると思うけど、私はあまり好きな部類ではないなぁ。
ま、木下半太…、このシリーズはもういいや。 -
作者の悪夢シリーズはほかに読んだことはないが、面白かった。主人公の設定と話の締め方に統一性があっていい。
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「木下半太」の『悪夢のクローゼット』を読みました。
『純喫茶探偵は死体がお好き』、『暴走家族は回り続ける』に続き「木下半太」作品です。
-----story-------------
清冠学園野球部のエース「長尾虎之助」は「キラキラ王子」と呼ばれる国民的アイドル。
ある日、学園のマドンナ教師「みな美」先生の寝室に誘われ、“これから”という時に、突然の来客が…。
クローゼットに押し込められた「虎之助」が、扉の隙間から見たのは、意外な人物の登場と、殺人の瞬間だった。
明るい未来が約束された「虎之助」の人生が、一気に暗転。
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悪夢シリーズの第七弾作品… 悪夢シリーズは1年前に読んだ『悪夢の商店街』以来ですね。
■プロローグ
■第一章 クローゼットの王子
■第二章 王子の帰還
■第三章 クローゼットの妖怪
■第四章 最後の聖戦
■エピローグ
面白かったですねぇ、、、
ハチャメチャ感とスピード感は相変わらずで、一気に読んじゃいました。
清冠学園のマドンナ教師「みな美(通称・みなフォン)」先生に恐喝され貢がされていた教師たち、、、
○体育教師。野球部監督で暴力教師、清冠学園のボス的存在「火石猛(通称・猛マン)」
○国語教師。メタボ体型の演劇部顧問で説教がねちっこい「山下稲次郎(通称・稲次郎)」
○世界史教師。身長190センチのバレーボール部顧問「杉林進(通称・電柱)」
○数学教師。メガネをかけたイケメンでノリがチャラい「風見光一(通称・コーチン)」
この個性的な四人が復讐のために、突然「みな美」先生のマンションを訪れる… 「みな美」先生とイイ関係になりかけていた清冠学園野球部のエース「長尾虎之助(通称・キラキラ王子)」は、咄嗟にクローゼットに隠れるが、それが悪夢の幕開けに。
四人は誤って「みな美」を殺めてしまい、その罪を清冠学園の嫌われ者… 不潔でストーカー体質の生物教師「武田信房(通称・リアル妖怪)」になすりつけようとするが、、、
不潔な姿は「武田」の真の姿を隠すための偽装で、なんと「武田」と「みな美」は愛し合っていた。
しかも、同じ部屋に「武田」が隠れており、「虎之助」と連携して、四人に立ち向かう、、、
という展開で、基本的には「虎之助」の視点で描かれているのですが、第三章だけは「武田」の視点で描かれており、「武田」の正体や、「武田」と「みな美」の関係が読者に伝わるような設定になっています。
教師四人が疑心暗鬼になり、慌てたり、お互いを傷つけ合おうとしたり… という心理戦が愉しめましたね。
(四人の行動は演技で、「虎之助」を騙そうとしているのでは… という推理もしたのですが、外れでした)
『悪夢のエレベーター』以降、本シリーズで何回か登場しているオカマの「マッキー」… 直接登場はしないのですが、「マッキー」の格言(「エレベーターに乗ったら閉じ込められると思いなさい。」等々… )を「火石」が紹介するというカタチで間接的に登場します。
こういう演出も、シリーズを読んでいる読者にとっては嬉しいですね。
「虎之助」が野球選手として再出発しようとする、爽やかで明るい未来を予感させるエンディングが良かったです。 -
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予想外の展開続きで面白かった。他のシリーズも読んでみたいと思った。