遺品整理屋は見た!! (幻冬舎文庫)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 151
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344417670

感想・レビュー・書評

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  • 孤立死、孤独死、死後1.2週間などの遺族の方からの片付け依頼。

    この本に出てる全てがみんながみんなそうじゃないとは思うんだけど。見事にゴミ屋敷のようなお住まいの方々。

    お金持ちの住みそうなマンションにいても、やっぱりゴミ屋敷。綺麗に片付いてる人もいたんだろうけど、著者の方が心に残ったり、引っ掛かりのある遺族と故人の部屋は軒並みゴミ屋敷。っていう状況がとても印象的でした。

    飲んで帰ってきて、自分の家でゴミに飲まれて死んだ方とか。

    嘘みたいなホントの話。

    死んでからも尚、人に迷惑がかかると思うと。わたしが良ければいいじゃ済まないよな。部屋の在り方は。と。改めて思った一冊でした。

    汚部屋から抜け出せないそんなあなたは一度読むべき!!!

  • 貴重な仕事でありがたい

  • <人間ひとりが生きた後に遺るものは……>


     遺品整理業をしている方が綴った、貴重な体験記です★
     著者の会社では、独居老人が亡くなられた後のちょっとグロめの後始末(表現が不適切でしょうか……?)のご依頼が多いよう。よって、なかなか極端というか、劇的なエピソードが多い印象でした。

     遺品にまつわる人の「思い」に触れるような、あたたかい読み物だといいなぁと勝手に期待していたのですが、そういった部分は少なかったですね。しかし、非常にためになり、教わるもののある読書体験だったと思います。実際に現場で対処する立場の方に対して、尊敬の念を覚えずにはいられませんでした★
     人間ひとりが生きた後のお片付け、という過程について考えさせられ、強烈な社会勉強になる本だったのです☆

     一方で気になったのが、孤立死という現象に関して、著者の方の認識はどんなものなのか、です。「一人暮らしの高齢者が亡くなった」と聞いたとき、世の中には、悲惨な末路だという偏見を持つ人が多いような気がしているのですが、著者はどう見るのかな~と★
     いつか寿命が尽きるのは自然の摂理。人間、死を迎える頃には、自分のこともままならなくなっているわけですが、それはしょうがないことではないでしょうか? 故人を惨めな人として扱うのは、個人の尊厳を汚すことだと思うのです。好きなことして楽しく天寿を全うした独居老人もいるはず。その点、遺品整理に携わる人には、独り=惨めとは考えてほしくないのですが、少なくとも本書を読んだ限りはわかりませんでした。

     とはいえ、本書のおかげで、遺品整理は自分が関心を非常に惹かれるジャンルだと判明★ また違った観点から書かれた遺品整理本があれば読みたいと、強く感じます!
     もし遺品整理に関する書籍で違ったものがあるなら、亡くなった方が大切にしてきた品々一つ一つに、生きてる人がどのようにしてお別れを告げていくのか、心の持ちかたについて知りたいです。

  • 死んだら死体が残るんだよね。当たり前だけど大変だよね。死体が残らない死に方をしたいな。本の内容は、特殊な仕事をしている当事者が書くから価値があるって感じ。ただし、もっと深く事実関係や制度的な問題点や解決策を掘り下げたいという人には軽く感じるかも。

  • 考えさせられる!
    断捨離決意する。

  • 祖母の家を片付けるためにお世話になった会社の社長さんが書かれたとのことでした。孤立死によって生じた様々な部屋をプロの目で片付けていく様に感動しました。

  • 最後の対談の所で、積極的に生きる事が孤独死しない為には必要と著者が語っていたのが印象的でした。

  • 2014.3.3~3.4 読了
    前巻に続いて孤立死事例が列挙されているが、情緒的なエピソードも加えられおり、まさに"人生いろいろ"を感じられる。元・監察医である上野正彦との対談でいわく「遺体解剖と遺品整理は一種の考古学である」。孤立死を防ぐ最大の対策は「孤立死したくない」と思って事前に備えること。実態として、孤立死の無残さを知った遺族に孤立死はいない、という。

  • 孤独死‼︎自分はそうなるかもしれない‼︎
    孤独死にならないよう(自分自身も含め、家族や親族にもそうさせないよう)どうすればいいか、そして「死」に対してどう態度を取るか‼︎死後のことなど、すごい考えさせられた作品です。

  • 映画「アントキノイノチ」の元になっている遺品整理屋さんのお話。映画を見てから興味を持っていたので読んでみて良かった。

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著者プロフィール

吉田 太一
1964年大阪生まれ。大阪市立桜宮高校の体育科の一期生。日本料理の板前を経て、運送会社に勤務。28歳で独立、引越し運送業を始め、2002年、遺品整理専門会社「キーパーズ」を設立して話題の人となる。以来、数多くの遺品整理現場に立ちあった経験から、孤立化していく生活スタイルの問題定義のた
め、DVD制作や講演活動などを行っている。2011年に映画化されたさだまさし原作『アントキノイノチ』(幻冬舎)原作のモデル。主著に『遺品整理屋は見た!』『孤立死 あなたは大丈夫ですか?』(扶桑社)、『おひとりさまでもだいじょうぶ。』(ポプラ社)『私の遺品お願いします』等多
数。


「2013年 『いつか“遺族”になる時のために』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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