洗面器でヤギごはん (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (370ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344418868

感想・レビュー・書評

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  • 表紙とタイトルのインパクトで手にとる。

    最初の頃のアラスカの「えんどう豆のスープ」の描写があんまりにも不味そうで(笑)
    こんな料理ばっかり出てきたら気分悪くなるかな…、と不安な部分もありましが、日本とはあまりにもかけ離れた食文化に一気に読みふけった。

    自転車で世界一周する作者にとって味覚はダイレクトだ。
    すごく伝わってくる。

    食を通して人々の成り立ちも伝わってきて、予想外の素晴らしいエッセイでした。

  • 世界一周を自転車で7年半かけて回った著者の旅先で出会った食がテーマのエッセイ。 あとがきで、なるべく美味しいや旨いを使わないで、表現するようにしたと書いてあったが、なるほどちゃんと表現出来ていて、食べてみたいものが沢山あった。

  • 「世界9万5000km 自転車ひとり旅」の第三作目の本です。
    今作は「食」に関する事だけに絞ってありますが、前作とは違って時系列順に書いてあるので、「食」のことだけでなく、文化の違いや空気の変わりようなど、自転車で旅をしているからこそ分かる大変さや楽しさが伝わってきます。
    ああ、自転車っていいなあ・・・。

  • 美味しい話だけじゃないところがとてもよかった。
    結局3冊とも読んでしまって、世界三周した気分だわ。

  • 世界9万5000km 自転車ひとり旅シリーズ3作目。を、一番はじめに読みました。
    なんの前知識もなく、表紙とタイトルが可愛くて買っただけだったのですがアタリでした。とても面白い。
    世界は広い。いろいろな人がいて、いろいろな食事があって、いろいろな風景があって、いろいろな文化があって。
    こうして文字にしてしまうと三行くらいで終わるようなことが、文庫350頁ほどにぎゅっとつまって書かれています。
    美味しい!が好きな人向き。あと、人との付き合い方に悩みがある人にもお勧めです。人は人とつながって生きていけるんだ、としみじみ感じさせられました。

  • 短編なので、ちょい読みで時間がかかった。あとがきの『食べ物にはその土地の水、土、空気が凝縮され、文化が染み込んでいる。食堂は新しい世界への入り口』というフレーズがグッときたなあ。

  • enjoy your meal(english).=bon-appetit(france).=manje(arabian, west sahara)。Argentine beef as no.1? italian pizza is da mikeele in Napoli. lilimen de shibanyu zai xiang gang(鯉里門的石班魚在香港). jiaozi dawang zai beijing(餃子大王在北京). and lucky trout!? 'the Carbonear' make eat wild meat, Zebra, Giraffe, etc, in Kenia....i want! i feel have been to. the goat man in Ginia

  • 今回も良かった。それなり以上のホテルに泊まって、ちゃんとしたレストランで食事をして、風呂かシャワーとウォシュレット付きのトイレは必須、という条件を外せない自分にはおそらく耐えられない旅。それを7年半、全世界。日本に帰って来たことが偉い。もっと長くてもいいから現実から離れてみたいとは思う。死ぬ以外には絶対に不可能だろうけど…

  • 一気に読んでしまった。
    世界一周旅行を終えたような気持ち。
    食べ物も景色も人もすべてがリアルで、素晴らしい旅だった。

  • 興味が大きすぎたのか。

    著者の文才に惹かれ、シリーズを通して読んだ。今作は料理を主眼に物語を進めている。

    1作目は驚きと日記であって深い物語、2作目は笑える補足記と続いての3作目。先が気になって読むというよりはけっこう惰性で読んだ気がする。やっぱり、旅というのは地元を表す料理よりも人との出逢いや困難にどう立ち向かったかが面白いんだなと。
    あと、食べ物の画を見たかったなというのが感想。絵でもいいからと思うが想像上で我慢した。

  • 同シリーズ完結編。
    今回は食にスポットをあてての旅のエピソードや各国の紹介。やはり、食だけではなく、その土地で体験した貴重な経験や思い出にホロリとさせられる。そして、食べ物の描写が素晴らしい。。。ヤギ乳のヨーグルトで爆笑。

    う〜ん。一度、食べてみたい(笑)

  • 世界各国のふだんごはんを通して
    著者やまわりの人たちの人間くささがふんだんに伝わってきます

    感情は伝播する
    うちはこんな大冒険もなくささやかに日々を暮らすのみですが、やさしくされることが当たり前にならずに、感度を高くして生活したいものです

  • 石田ゆうすけさんの自転車ひとり旅シリーズの第三弾.今回のテーマは「食」.珍品の数々.そして食を通して見えてくる,文化や人の温もり.料理だけじゃなく,国も,人も先入観で判断してはいけない,実体験を踏まえ大切なことを伝えてくれた素晴らしい一冊.このタイミングで読めて良かったと思う.

  • 述べ走行距離95000キロ、約七年をかけての自転車で世界一周の旅の軌跡。今回は料理を主題に書いているそうです。なので色々な国の食文化を目の当たりに出来る一冊。

  • 印度百景vol.11ゲストの石田さんの本読了。人柄が滲み出るエピソードの数々と、食事と場所で章立てされた小さなエピソードに人柄が滲む。わくわくして旅に出たくなる良本。

  • 自転車で世界一周!その道中に食した世界中の食べ物についてのエッセイ。
    世界中どんな人でも一緒に食事をするって仲良くなる一番の近道なのかもね。

  • 「おいしい」「まずい」という言葉を使ってないのに、食べ物の表現がめちゃめちゃ伝わってくる。世界一周中の気持ちの変化もよくわかる。

  • 七年間の自転車旅を食事で時系列に綴った本。この人は本当に情景描写がうまい。一編一編が旨そうで綺麗で楽しい物語になっている。ドラマを引きつける才能なんだろな。

  • これまでの旅と重なるエピソードは多いけど、食べ物にスポットをあててるのは面白かった。

    ベルギー編。
    昔実家にホームステイで来てたベルギー人もゴディバよりレオニダス推しだったことを思い出した。

    中国編。
    郵便局のハンコを集めてるおじいさんが気になった。

  • H24.9.29
    印象。食レポ!って思うほど、食事表現が巧みだった。
    男っぽい表現もあれば、感情に訴えるところもあって、リアリティーある文章を書く人だなぁと思った。
    読んでると旅に出たくなる。石田さんが味わった感覚を自分でも感じられると錯覚させられる。日常にはない感覚が味わえる本でした。
    感情が刺激されるのは、非日常だからこそなのか。日常の中でもそういう瞬間を多くしていきたいなぁ。

  • 生きることは食べること。世界のどこでも食べている。

  • 約7年間自転車で世界旅をした著者の,食にクローズアップした作品。

    旅先で食べる食べ物がとても美味しそうに感じるのは何でだろうと思ってたけど,これを読んで分かった。五感が研ぎ澄まされているからだ。

    その土地で愛されているものを,その土地の人と食べる。
    最高の幸せだろうなあ。

    特に羨ましかったのは,森のブルーベリー。
    あんな数日を過ごしてみたい。
    一生に一度でいいから。

  • 7年半かけて自転車で世界を回った作者の旅行記、第3弾。
    本作は食がテーマ。

    食だけじゃありません、旅を通して得たこと、感じたことも著者らしい視点と文体とで書かれています。

    表現力とテンポがとても好き。

  • これだけ素直な視点で世界を見れるということが貴重。面白いですし、面白いだけでもない。

  • 楽しい
    別のも読もう
    気軽に読むのに最適

  • 世界には知らない食文化が広がっている。旅したような気分になった。

  • 行かずに死ねるかの食事版。様々な国の食が書かれていて楽しめるが、食にまつわるその時の感情やその国の文化や雰囲気も書いてあって感慨深い。面白かった。

  • 自分には絶対出来ないだろうな、こんな自転車旅。
    食べ物の色鮮やかさや味や匂いまで、とにかくダイレクトに頭の中を駆け巡ります。

  • 世界一周7年半の自転車旅行を、各地の食をからめて俯瞰する。おもしろかったー。紀行文と食エッセイ大好きな私にはベストな組み合わせ…って前にもいつかかいたな。中村あきさんの『食べる』か?…いずれにせよ体力あふれる男の著書は、飛び込める場所も分野も広くて、一緒にワクワクする。
    素朴な旨味に富む南北アメリカ、土くさいシチューすら腹にしみ込むアフリカ、自然に暮らしてりゃ浄化されちゃう北欧、ムスリムのもてなし心、麺を食えばアジアに帰ったと衝撃を受け…ちりばめられる食の描写がまた達者だが、続けて読んでいくと若者だった著者の成長譚でもあって、傑作だと思う。

  • エッセー・随筆

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著者プロフィール

1969年和歌山県生まれ。旅行エッセイスト。大学卒業後、自転車で世界一周を達成し、その体験を綴った初の著書『行かずに死ねるか!』
(実業之日本社)がベストセラーに。世界一周自転車ひとり旅シリーズの3部作は中国、台湾、韓国でも翻訳出版され、
国内外で累計30万部を超える。現在は旅、自転車、食を中心に執筆活動を行なっている。
著作はほかに『洗面器でヤギごはん』(幻冬舎文庫)『大事なことは自転車が教えてくれた: 旅、冒険、出会い、そしてハプニング!』
(小学館)など。

「2020年 『自転車お宝ラーメン紀行』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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