- Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
- / ISBN・EAN: 9784344422315
作品紹介・あらすじ
国際的なドキュメンタリー作家・伊奈笙子、六十九歳。大企業のトップマネジメント・九鬼兼太、五十八歳。偶然、隣り合わせたパリ行きのファーストクラスで、二人がふと交わした「プラハの春」の思い出話。それが身も心も焼き尽くす恋の始まりだった…。成熟した男女の愛と性を鮮烈に描き、大反響を巻き起こした衝撃の恋愛小説。待望の文庫化!
感想・レビュー・書評
-
70代の女性が50代の男性を相手に、
わりなき恋に落ちる物語。
理知的で道徳的な女性でも、
わからないモノだ。
そんなことあるはずがないと思ってる人にも訪れてしまうかも…と思わされた作品。
著者の経験がチラホラと垣間見られるような筆致。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うーん。最初のファーストクラスのくだりを読むところまではいったけど、実は70歳?の人の話でしかも不倫っていうのをレビューで読んで一気に読む気をなくした、、、、。
小説って、筆者の経験や考えがにじむものだと思ってるから、なんかその考えにふれるのも少し嫌だったので、やめてしまった。 -
以前大変話題になっていて興味はあったものの、70歳台の女性と60歳台の男性の恋愛小説だと聞いて少し怯んで結局読んでいませんでした。
今回読んでみたところ「恋愛」という面ではうーんという感じでした。恋する気持ちに年齢は関係ないとは思うものの、実際にはその年齢でどうなんだろうと若干ひいてしまいます。ただ、読みながらイメージするヒロインは美しく知的で洗練された岸恵子さんなので、それならありかなとも思えます。
とはいえ、小説の中身は恋愛だけにとどまらず、国際情勢や文学、映画、そして東日本大震災にも言及していて、著者のように幅広い教養を身につけ、自分の意見をしっかりと言える人になれたらいいなと思いました。
ただ恋の相手の男性は働きすぎです。「ワークライフバランス」について少しは考えてほしいです。 -
【secret loveただ僕と一緒に歩いて】69女と58男の限りある未来の愛の道。最後の笙子の選択は苦しいけど潔い愛し方ね。「苦しくて耐え難い焔のような恋」老年女の潤い葛藤。私もその歳になった時、抱きしめ合える人が側にいて欲しいな。我慢強い笙子の性格が自分と重なる。我慢し診察で医師が驚くようなシーンも甘え方を知らないところも。九鬼の想いの強さ、ミモザの意味、クリムトの絵画も含めた話のネタは、絵画の意味を味わいながら再度読み直したい作品。『接吻』今すぐ見たいなぁ。クリムトの描く女性美は綺麗です。黄色いミモザの花言葉=秘密の恋、友情。イタリアでは男性が日頃の感謝の気持ちを込めて、妻や恋人、身近の女性にミモザの花を贈る習慣がある。九鬼さんが何もなくなった地に黄色いミモザの花盛りを眺めた時の涙の重さがとても切ない。ちと。読み進めるのに時間がかかった。現実的にありえないシチュエーションだからか?それとも本当にあった話だからか?
-
骨粗鬆症なのに…、なんということ!
高齢者に関わる仕事をしている私にとっては生々しさが強く、美しいお話とは思えなかった。 -
還暦男と古希女の道ならぬ恋の物語、
という 内容を置いとくとしても、文章があんまりにも......
人物登場は唐突だわ、会話の主が突然変わるわ、だらだらとメリハリなく話が続くわ、その一方できらびやかな修辞句でゴテゴテの情緒たっぷりの台詞がてんこ盛りだわ...... 小説というよりも日付なしの私的日記ですか?という文章。
最後が良いという書評に励まされてとりあえず読んだ自分を慰めたい。
岸恵子さん80歳を過ぎてもとっても美しくていらっしゃいますから ファンにはたまらないのかもしれませんが。
でも、それだけでこの小説はあんなに評判になったものかしら?
あまりにフシギで検索してみたら、こんな記事。
ふぅん(笑)
http://biz-journal.jp/2013/05/post_2067.html -
性愛に興味も欲がなくとも相手のことを愛おしいだとか大事だと思って言葉の通り身を削るように相手を受け入れたいと思えるのが愛なのかと思った
女目線なのでこんな男と思ってしまうがだから余計にわりなき恋なのかもしれない -
伊奈笙子の自由奔放で、自分を愛し、自分の好きに生きる姿にパワーを貰った。